歌舞伎座・2019年2月 二月大歌舞伎(昼の部)

有給をいただきて歌舞伎座へ。玉三郎が出ると思って有給も取ったのに、出演は夜の部だけでした。何を見ていたのでしょうか、、、。でも、そのおかげで良いお芝居を見ました。「初世尾上辰之助三十三回忌追善」です。

今日のお席は一番前。1列8番。花道に近い。花道は反り返って観る感じでございます。

1.初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)すし屋
いがみの権太:尾上松緑
弥助実は三位中将維盛:尾上菊之助
娘お里:中村梅枝
若葉の内侍:坂東新悟
梶原の臣:中村吉之丞
梶原の臣:市川男寅
梶原の臣:中村玉太郎
六代君:坂東亀三郎
弥左衛門女房おくら:市村橘太郎
鮓屋弥左衛門:市川團蔵
梶原平三景時:中村芝翫

松緑さんはお父さんを若い時に亡くして、お爺さんも亡くなって、苦労されましたでしょうね。そんな苦労を感じさせないのが良いところです。観るたびに大きくなっています!

芝翫さんも立派になりましたなぁ。なんかデカイ(笑)。この名前が合って来ましたね。その昔、若い頃、下手だなぁと思ってしまったことがある。お父様が当時の芝翫さんだから、そういう目で見ていたのだろうと思う。今は本当に立派になりました。

菊之助は良いですねぇ〜。こういう役は合っている。実に良い。息子さん世代になったなぁ〜。

幕間にお弁当を頂きます。東銀座駅を出てすぐの「やぐら」で買ったお弁当。

イヤホンガイドは、「幕間特別放送」として、「四代目 尾上松緑 特別インタビュー」を流しています。それを聞きながらお弁当を食べる。

2.初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言 暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)
暗闇の丑松:尾上菊五郎
丑松女房お米:中村時蔵
浪人潮止当四郎:市川團蔵
料理人作公:市川男女蔵
料理人伝公:坂東彦三郎
料理人巳之吉:坂東亀蔵
料理人祐次:尾上松也
建具職人熊吉:中村萬太郎
建具職人八五郎:坂東巳之助
杉屋遣手おくの:中村梅花
湯屋番頭甚太郎:市村橘太郎
お米の母お熊:嵐橘三郎
杉屋妓夫三吉:片岡亀蔵
岡っ引常松:市川権十郎
四郎兵衛女房お今:中村東蔵
四郎兵衛:市川左團次

菊五郎さんは流石です! 団十郎さん、勘三郎さん、三津五郎さんが亡くなり、そんな中、キチっと良い演技をされます。それにしてもだ、丑松とお米の悲しい運命。実際だったら悲しすぎるなぁ。江戸時代には実際にもあったかもしれないね。女郎屋に売られてしまうお米。そして自害する。なんてことだ。

幕間には、またイヤホンガイドを聴いています。「幕間特別放送」の続きは「昭和56年 親子三世代インタビュー再放送」です。オオ、西方節子先生の声だ。私は共立女子短大の時に「日本舞踊研究部」に所属し、西方先生から舞踊を教わった。卒業してからは歌舞伎座のイヤホンガイドで聴いていた。最近はイヤホンガイドもされていないから寂しいと思っていたので、嬉しかった!

3.団子売(だんごうり)
杵造:中村芝翫
お臼:片岡孝太郎

日本舞踊。良いですねぇ。この二人は上手いなぁ。これを観ていると、もう一度、日本舞踊を習ってみたくなる。無理ですけどねぇ〜。良い演目を観ました。

舞台が終わって外に出て、また写真を撮ります。

お二人連れのご婦人から「写真を撮ってください」と頼まれ、撮影する。私の腕で大丈夫だったかしらん? しかも、別の場所で2度までも。

雨はすっかり上がったので、少し遠回りをして歩いて帰る。3時間以上かかってしまった。お疲れさまでした。

新橋演舞場・2019年1月 初春歌舞伎公演(夜の部)

久しぶりに「新橋演舞場」です! 2015年11月に「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」を見て以来。会社から歩いて参ります。午後は休みを頂き、13時20分頃に会社を出まして、いつもの道をテクテクテクテク。皇居そばのこの道は気持ちの良い景色。

虎ノ門。良い天気だなぁ〜。

「新橋演舞場」に到着。イヤホンガイドを借り、お弁当を買って中に入ります。

今月は市川海老蔵さんが娘の堀越麗禾ちゃんと息子の堀越勸玄君とともに出演されるのが楽しみです。席は、2階5列7番。1等席:16,000円。場内は満席で補助椅子も出てました。人気が凄いね。

1.歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)
鳴神上人:市川右團次
雲の絶間姫:中村児太郎

右團次さんは、前の右近さんですよ。なんか名前が変わると立派になった気がする。児太郎さんは初役だそうです。良いですねぇ〜。ここ最近、メキメキと良くなっている気がする。襲名披露も近いでしょうか。

私が鳴神を初めて見たのは1979年5月の「団菊祭」、歌舞伎座。先の海老蔵さんと先の雀右衛門さん。そして、それを見た瞬間からスッカリ歌舞伎ファンになったわけでございます。そのチケットを取ってくださった女子大の寮のユミ先輩に感謝しています。そして、同じ部屋の4人で見ましたっけ。懐かしいなぁ〜。

さっそく舞台写真を買います。今日はやっぱり海老蔵親子。他の方も同じ写真を買ってました。これ良いよね!

2.十一世市川團十郎生誕百十年 牡丹花十一代(なとりぐさはなのじゅういちだい)
鳶頭:市川海老蔵
手古舞:堀越麗禾
鳶頭:堀越勸玄
鳶頭:市川右團次
差配人:市川男女蔵
芸者:中村児太郎
鳶の者:市川男寅
芸者:大谷廣松
鳶の者:市川九團次
差配人:片岡市蔵
茶屋女房:市川齊入
世話役:市村家橘
芸者:片岡孝太郎

今日のお目当てはこれです。演劇の時間は短いが正月らしいピシっとした歌舞伎。お子さん2人は良い演技です。特にお姉ちゃんが良いですね〜。大人になったら歌舞伎には出られないのは悲しいね。勸玄君もピシっと決まりました。一箇所、足元でつまずいたか何か、ちょっとフラリとする場所があり、客席が皆、息を飲みました。ことなきを得て拍手喝采。

この幕間でお弁当。「あおい」、1,030円。

美味しいです。完食じゃ。

3.近松門左衛門 作 平家女護島 俊寛(しゅんかん)
俊寛僧都:市川海老蔵
海女千鳥:中村児太郎
丹波少将成経:市川九團次
平判官康頼:市川男女蔵
瀬尾太郎兼康:片岡市蔵
丹左衛門尉基康:市川右團次

海老蔵の俊寛は初めて見ました。見る前は「この役、海老蔵っぽくないかなぁ」と思ったが、それに反して、なんともシックリ来ました。最後の最後、ただ一人、島に残る俊寛。悲しい、悲しみが伝わる。

また写真を見に降りました。うん、やっぱり、もう1枚買おう〜。買う列に並びました。混み合ってますねぇ〜。

そしてスパークリングワインも買いました。最後の「鏡獅子」は楽しく見ます!

4.福地桜痴 作 新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
小姓弥生後に獅子の精:市川海老蔵
老女飛鳥井:市川齊入
家老渋井五左衛門:市村家橘

海老蔵の鏡獅子は初めて見たと思う。弥生の舞は可憐です。よくよくお稽古されていますね。これまで勘三郎、玉三郎の鏡獅子が良いと見てきたが、海老蔵もなかなか良い。そしてお子様たちの「胡蝶の精の踊り」もピシっとしてました。そういえば、前に、今の勘九郎さん、七之助さんの胡蝶を見ましたっけね。もう大きくなりました。そして、獅子になった海老蔵。これは素晴らしい。ジャンプ力があって、飛び上がった時、おもわず客席から声にならぬ声が出るほど。そして毛振りが凄い。若いって凄いことだわ。当たり役ですね。こうやって團十郎になっていくんだなぁ〜。

舞台が終わって外に出ます。この前にはずーっと人が大勢いました。待ちに待って、やっと撮った一枚。

お正月らしくて良いですね。

帰ろうと歩道を歩き始めると、ヤヤヤ、皆さんが出待ちをしている。凄いわぁ〜。海老蔵さんのブログに写真が掲載されるけれど、これを生で見るとさらに圧巻。凄いねぇ〜。私はすみません、一足お先に帰ります。東銀座駅を通り過ぎ、銀座駅まで行ってから丸ノ内線に乗りました。良いお芝居ありがとうございました。

歌舞伎座・2018年12月 十二月大歌舞伎(夜の部Bプロ)

先週に引き続きまして、十二月大歌舞伎(夜の部Bプロ)です!

会社は午後休を頂き歩いて参ります。いつもと違う道を行きましょう。久しぶりの赤坂御所だ。前はここを走ったが、結構な坂道できつそう。復活は出来るか?

あちらにニューオータニが見える。

赤坂の比枝神社は大きいが入ったことがない。そのそばの道、初めて通る道。あっ「内閣総理大臣官邸」の裏道だ。へぇ〜。

日比谷公園の中を通り抜ける。「東京クリスマスマーケット2018」をやっている。生ビールが美味しそうだなぁ〜。

そして銀座。そして東銀座。地下に行き、弁当を買う。地上に出て、イヤホンガイドを借りる。準備OKだ。まだちょっと時間がある。写真を撮る。

自撮り写真も。アハハ。

中に入るとすぐにトイレに行き、写真を買い、コーヒーを買う。写真は玉三郎ばかり7枚じゃ。

そして舞台は始まるのであります。本日のお席は、13列34番。18,000円でございます。高いのぉ〜。

1.壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)阿古屋
遊君阿古屋:中村児太郎
秩父庄司重忠:坂東彦三郎
榛沢六郎:坂東亀蔵
岩永左衛門:坂東玉三郎

平成になってから「阿古屋」を演じているのは玉三郎だけとイヤホンガイドが説明しています。そして今回は玉三郎から若手二人に引き継ぐ意味合いもあるそうな。今日は児太郎。そして玉三郎はなんと岩永左衛門ですよ。ヘェ〜〜〜。この役はセリフはないのです。義太夫が語る。そして化粧を見ても、全然、玉三郎だとはわからない。ジーっと見ました。双眼鏡を使ってジー。全然わからない。歌舞伎って凄いね。

阿古屋の3つの楽器の演奏は上手い。それでも、玉三郎の方が音がキラキラしていた気がするのは気のせいか、どうなのか? 専門家の意見を聞いてみたいところだ。

お弁当を頂きます。「あなご屋のちらし寿司」1,000円。

2.あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
泥棒権太郎:尾上松緑
あんま秀の市:市川中車

先週も見ているが見る角度が違う。今日は正面から見ています。筋書きはわかっていても、そういう違いがあって面白いものです。先週も書いたけど中車さんは45歳を過ぎてから歌舞伎界へ。これが出来るのは中車さんだけだと思う。凄いことです、ホント。

休憩に、今日も「サンタ・ヘレナ・アルパカ・スパークリング・ブリュット」を頂きます。スパークリングワイン。先週と同じ。

お隣に座るご婦人に話しかけてみました。「どなたのファンですか?」、すると「今日は出てないんですけど、猿之助なんです」とな。「今日は玉三郎の舞踊を見たくて来た」そうだ。「今年のはじめの方に見た舞踊が素晴らしくて、もう一度、見たいと思って」と。なるほど〜。「団十郎さん、勘三郎さん、三津五郎さんが亡くなっちゃいましたね」と私が話す。「でも、中車が来ましたみたいな」、「そうそう、本当にそうですね」と。歌舞伎の話って楽しいですね。

3.傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)
傾城:坂東玉三郎

玉三郎が一人で舞います。美しい。美しすぎる。おおよそ25分の舞にいっせいに引き込まれました。今年最後のお芝居に大満足です。ご婦人に別れを告げて外へ。写真を数枚撮って丸ノ内線の乗り場に向かいます。

今年最後の歌舞伎は素晴らしいものでした。来年も参ります!

歌舞伎座・2018年12月 十二月大歌舞伎(夜の部Aプロ)

十二月大歌舞伎(夜の部Aプロ)です!

十二月大歌舞伎」、夜の部は「Aプロ」と「Bプロ」があります。

どちらにも玉三郎が出演するので、どちらも予約してあります。本日は「Aプロ」。

このポスターは素敵です。見入ります。

今日のお席は、東1の1番。2階の桟敷席の1番。ステージに近い席。この席は一等席と同じ料金。18,000円(税込)。

席のテーブルに荷物を置いて、トイレに行き、売店に行く。玉三郎のカレンダーを買うのです。あれれ、、、ない? 場内を探し歩くと、あったあった。随分と小さくなった。「大きなカレンダーはないですか?」とたずねると「今年はこのサイズなんです」とな。ガク。「枚数は増えましたので」と。なるほど、1か月に1枚で12枚ある。表紙を入れると13枚。これまでは2ヶ月に1枚だったので、確かに枚数は増えました。価格は同じ2,000円。

1.壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)阿古屋
玉三郎の阿古屋を見たのは、2015年10月歌舞伎座・夜の部を4階席の立ち見。今日は良いお席で、よく見えます!

遊君阿古屋:坂東玉三郎
秩父庄司重忠:坂東彦三郎
榛沢六郎:坂東亀蔵
岩永左衛門:尾上松緑

玉三郎の奏でる琴、三味線、胡弓。どれも素晴らしい。いつ、こんなにお稽古しているんだろう。この大役は当たり役です! 演奏が終わると「ハァ〜」とため息のような呼吸が出ました。お客様のほとんどがそうだったろうと思います。一つ一つが素晴らしい。素晴らしすぎる。

ここで35分の休憩。お弁当を頂きます。「四季折折(しきおりおり)」1,050円。

2.あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
泥棒権太郎:尾上松緑
あんま秀の市:市川中車

中車は45歳になってから歌舞伎界に入ったというのに、この素晴らしい出来は何でしょうか。相当にお稽古されているんでしょうね。もし、子供の頃から歌舞伎をされていたら、今頃はどんな役者さんだったのだろう? と勝手な想像をします。このお芝居の演者は二人だけ。それだけに芸がよく見えます。あんま秀の市は最後の最後に、あぁ、そう来たか。と歌舞伎らしい筋書きで楽しみました。

休憩時間に、スパークリングワインを購入。頂きます。

お隣の女性も、その隣の女性もお一人でいらしてました。「次は何を見ますか?」と質問すると「国立劇場」だそうです。ヘェ〜。中村吉右衛門のファンだそうで、なるほど〜。吉右衛門の「石川五右衛門」ですね。それはお楽しみですなぁ。

サ、舞台は最後の演目です。

3.二人藤娘(ににんふじむすめ)
藤の精:中村梅枝
藤の精:中村児太郎

二人藤娘は、平成26年(2014年)3月の「歌舞伎座新開場杮葺落(こけらおとし)公演」で上演されたそうです。その時は坂東玉三郎と中村七之助。私は残念ながら見ていないのです。今にして思えば、無理しても見ておくべきだったなぁ〜。藤の精が二人ですから、華やかですなぁ〜。若いお二人は良い演技です。児太郎さんも頑張ってます。お父様も歌舞伎に戻られて、襲名も近いでしょうね。

お芝居が終わったのは20時頃です。いつもより早い。外に出ると真っ暗な中に歌舞伎座が美しい。また来週、参ります。

歌舞伎座・2018年10月 芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)

今月の歌舞伎座は、「歌舞伎座百三十年 芸術祭十月大歌舞伎 十八世 中村勘三郎七回忌追善」です。

すぐに地下に移動してお弁当を買います。

まだ30分以上ある。どうしよう。歌舞伎座のまわりを歩いているとドトールコーヒーがある。席が空いてる。そちらでお茶して、歩いてきた疲れをいやしまして、16時に歌舞伎座へ。

オオオ! 十八世 中村勘三郎の写真。生きてるみたい。イヤホンガイドの話によると57歳で亡くなったそうです。今の私の歳。早かった。もっともっと観たかった。

今日のお席は、1階15列4番。花道のすぐそばです。

1.宮島のだんまり(みやじまのだんまり)

傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎:中村扇雀
大江広元:中村錦之助

短い演目です。その中に大勢の役者さんが揃って豪華。
見えてるけど「見えていない」と思い浮かべながら見るというのも歌舞伎らしい演出。
華やかなまま終了。豪華でした。
扇雀さんは初役だそうです。

この幕間に写真を買いに行きました。玉三郎を4枚。これが楽しみでして。

2.義経千本桜 吉野山(よしのやま)

今日のお目当てです。
佐藤忠信実は源九郎狐:中村勘九郎
静御前:坂東玉三郎
早見藤太:坂東巳之助(亡き坂東三津五郎さんの息子さん)

今日の席は花道のすぐ横。玉三郎をアップで観ます。歳をとるのを忘れちゃったんじゃないかと思うほど、若々しく美しい。吉野山は何度観ただろう。様々な役者さんの様々な演技を観てきた。それでも、やっぱり玉三郎は素晴らしい。

そして、勘九郎も頑張ってますね。お父さんの追善で良い演技をしています。

坂東巳之助さんは三津五郎さんの息子さんでしたか。こちらも楽しみな役者さんです。こんなに大きくなっていたのですね。

この幕間でお弁当を頂きます。「ちらし寿司」1,000円。

私の席は横に6席あるけれど、どうやら全員が一人で来ているようです。熱心な歌舞伎ファンですなぁ〜。

3.助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)
 三浦屋格子先の場

花川戸助六:片岡仁左衛門
三浦屋揚巻:中村七之助
白酒売新兵衛:中村勘九郎
朝顔仙平:坂東巳之助
三浦屋白玉:中村児太郎
髭の意休:中村歌六
母満江:坂東玉三郎

豪華絢爛。しかしながら玉三郎は揚巻ではないのです。揚巻は七之助。初役。立派に演じてましたよ。玉三郎は満江(まんこう)役。助六の母です。玉三郎の出番は最後の方にわずかだけ。

その前に仁左衛門がみせますねぇ〜。素晴らしい。

七之助も頑張ってるが勘九郎が良い。飄々と楽しい演技。見るたびに立派になっている。でも、仁左衛門さん相手にはまだまだこれからでしょうか。頑張って欲しい。

福助の息子さん、児太郎さんも美しい。お父さんが復活されたから襲名披露も近いでしょうね。そして、髭の意休の歌六だ。憎らしいほど上手い。

最後の方で、いよいよ玉三郎の登場。笠を目深にかぶって出てくる。立ち居振る舞いですぐに玉三郎とわかるのは凄いことです。最後は花道を帰ってゆく。私は小さな声で「玉三郎」と声を出してしまった。もっと大きな声で伝えたいと思いつつも勇気もない。良い演技でした。

助六はおおよそ2時間、休憩なしに進みました。終わったら、ホウっとため息とも何ともつかぬ息をした次第でして。

イヤホンガイドの説明で知ったのだが、「助六」は演じる人の「家」でタイトルが違うのだそうです。

市川團十郎は「助六所縁江戸櫻(すけろく ゆかりの えどざくら)」。

片岡仁左衛門は「助六曲輪初花櫻(すけろく くるわの はつざくら)」。

松本幸四郎は「助六曲輪江戸櫻(すけろく くるわの えどざくら)」。へぇ〜〜〜。

巳之助さんは全ての演目に出演されてました。若いからいけちゃうんですね。素晴らしいね。

外に出て、もう一度、写真を撮ったりして名残惜しい。

歌舞伎座・2018年9月 秀山祭九月大歌舞伎(夜の部)

歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」夜の部です!

地下でお弁当を買って、それからエスカレーターで上がりますと、こちらは来月の看板。来月も夜の部に参りますよぉ〜。

そして、こちらが今月の看板。

今月も歌舞伎を見ることの幸せを噛み締めながら、中に入ります。

イヤホンガイドが「秀山祭」の意味について話していました。ネット検索するとありました。

「秀山」は初代中村吉右衛門の俳名。「秀山祭」は初代・吉右衛門の生誕120周年を記念して2006年に始まったそうです。なるほど。今日のお席は花道のすぐ隣。よく見えます!

1.松寿操り三番叟
松本幸四郎が舞います。ついつい、お父様の方を思い浮かべてしまうが、今年1月に襲名した幸四郎さんだ。良い舞いです。幸四郎さんは「初代吉右衛門の曾孫にあたる」そうです。なるほど〜。

2.平家女護島 俊寛
中村吉右衛門の当たり役。何度も見ていると思うが、このブログ内を検索してもヒットしない。どうしてだろう。とにかく、最後のシーンは悲しすぎて、何度、見ても、筋がわかっていても悲しい。こういう事が実際にあっただろうと思うのだ。

ここでお弁当を頂きます。「秀山祭観劇弁当」、1,800円。

3.新作歌舞伎舞踊 幽玄
今回のお目当てはこれです。坂東玉三郎と鼓動。どのような舞台になるのでしょう。

羽衣
鼓動の皆さんが袴姿で登場。歌舞伎座らしいこしらえです。へぇ〜! そして、一斉に太鼓を叩く。小さな音から大きな音になり、また小さな音になる。素晴らしいですよ、ホント。

そして玉三郎の舞いが美しい。私の席は花道のすぐ横で、そこから食い入るように見入ります。羽衣を返して頂いた御礼にと舞う。舞台の最初は羽衣なしで登場し、途中でそれを羽織る。美しすぎる。

石橋
5人の獅子。格好良いですわ。毛振りはお稽古の賜物ですね。ピシっと揃って美しい。素晴らしい舞いです。

道成寺
イヤホンガイドによると、あの「道成寺」の後、お寺は女人禁制になっているとか。でも、今日は舞いを舞うという特別なことにつき、花子(玉三郎)が中に入ることを許され、そして舞います。鼓動の太鼓に合わせて踊るのは「道成寺」の舞いだ。鼓動の太鼓、そして舞いを舞う方々も多く出演している。凄い舞台だなぁ〜。引き込まれます。

そして、最後は、隈取りをした玉三郎だ。スーっと背が高く、思えば「立ち役が出来るのではないか」という凛々しさ。以前、見た鏡獅子も圧巻であった。最後は鐘に抱きつくような形で幕。良い舞台でした。

歌舞伎座の外に出て、名残惜しく、写真を撮ります。

また来月、参ります!

銀座駅まで歩き、丸ノ内線に乗って帰ります。

中村福助が9月の歌舞伎座に

2013年11月に、私と同じ病気「脳内出血」に倒れた中村福助。その後、舞台に出ないし、TVでも見ないし、どうしているのだろう? と気になっていた。

そして、とうとう! 9月の歌舞伎座に出演されることが決まった。これは嬉しい。「金閣寺」の慶寿院尼という役。この役一つだけに出演されるようだ。見たい。・・・が、私は夜の部に坂東玉三郎が出演するから、そちらだけを見ることになるかなぁ〜。

どこかに麻痺は残っているだろうか? ちゃんと舞台を務めるか、ご本人も、まわりの皆様も心配でしょうねぇ。きっと大丈夫!

歌舞伎座・2018年3月 三月大歌舞伎(夜の部)

歌舞伎座「三月大歌舞伎」夜の部です!

会社は午後休みを頂き、歩いて参ります。14時に新宿を出発。最短のルートで参ります。国立劇場の桜は満開に近い。凄いねぇ〜。

ヤヤ、あれは白鳥ではないのか? 白鳥はこの時期にここにはいないよね?

桜田門を左手に見ながら進みます。この時間にもランナーはいますねぇ〜。さすが皇居。

歌舞伎座到着は16時の8分くらい前。ちょうど良い時間。すぐに地下におりてお弁当を購入。地下をブラブラ。

地上にあがり、今月の写真撮影を。

片岡仁左衛門と坂東玉三郎が良いですねぇ〜!

夜の部はこちら。

中に入ります。オオオ、雀右衛門さんだ。もう7回忌ですか。早いなぁ〜。

まだ時間があるので、今のうちに写真を買いましょう。玉三郎のばかり4枚購入。準備OKじゃ。席につきます。いよいよ始まります!

1.於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
小梅莨屋の場
瓦町油屋の場

今回の演目は「お染の七役」なし。お染も久松も登場しないのです。
坂東玉三郎はお六。ちょっと悪い感じの姐御。こういう役も良いですよね。片岡仁左衛門は鬼門の喜兵衛。こちらもちょいと悪いヤツでして。

そして、二人は悪知恵が働く。久作が死んだということにして金をゆすろうというのだ。百両。気を失ってるだけの久太を久作だとして、「殴って殺された、エイ百両だ」という筋書。

ところが、ハハハ、やっぱりバレちゃうんですねぇ〜。そもそも死体にした久太は、実は九太郎だった。それが目を冷まし、そこに久太も現れる。あらら、おかしなことに。もうこりゃ、しょうがない。仁左衛門と玉三郎は、からの籠を担いで退散する。

「玉三郎のお六と仁左衛門の喜兵衛は昭和52年(1977)年以来41年ぶりとなる舞台」

1977年当時、私は気仙沼に住んでおり、歌舞伎を見ていない。今回が初めて。良い作品です。時々、演じて欲しいわぁ〜。

幕がおちて、まだ17時10分くらいだけれど30分の休憩があるのはここだけ。お弁当を食べましょう。
「みやび幕の内」弁当、1,250円。
小さく切ってあるので少しずつパクパクと食べると、完食じゃ。ゴミを捨てて食事終了。

2.神田祭
片岡仁左衛門と坂東玉三郎の美しい舞。仁左衛門は粋な鳶頭(かしら)。玉三郎は艶やかな芸者。そして神田祭の華やかさ。舞は素晴らしいです。これぞ歌舞伎舞踊ですなぁ。

私の席は花道のすぐ横の2つ目の席。よく見えるのであります。そんなに近いのにオペラグラスを使ってみたり。デカッですよ、ホント。お二人は年をとっていないんじゃないかと思います。私より年上のはずだけど、もっと若いように見える。精進しているんですね。素晴らしいです。

休憩の間にもう一度、写真を見て、玉三郎と仁左衛門が一緒に写っているものを購入。これで今月は5枚です。

3.滝の白糸
坂東玉三郎が演出を手がけているらしい。出演はしていないのだけれど、女型の演技に玉三郎を勝手に感じながら見る。

ネット検索すると、昭和56年8月歌舞伎座で、「玉三郎が白糸、海老蔵(後の十二世團十郎)が村越欣弥を演じた」と記事がある。それは見ていると思うが、資料が手元にない。もう少し探してみなければ、、、。

一幕目

「明治初期。越中高岡から石動(いするぎ)に向かう馬車に乗った水芸一座の太夫滝の白糸は、文明開化の誉れ高い馬車が人力車に追い抜かれたので馬丁に文句を言います。すると、馬丁の村越欣弥という青年は白糸を抱いて馬に跨り、人力車を颯爽と追い抜いてみせるのでした。欣弥のことが忘れられない白糸は、金沢の卯辰橋(うたつばし)で再会を果たすと、法律を学びたいという欣弥の話を聞き、学費の仕送りを申し出ます。」

その様が美しく繰り広げられる。

10分の休憩。あら、、、すでに売店は閉まっています。さっきの休憩で写真を買っておいて良かった。

滝の白糸
二幕目

すみません、どうにもならぬほどに寝てしまいました。大事な場面なのに、お隣の女性の肩に顔を乗せて寝ていたという面目なし。すみませんでした。
自動販売機で珈琲を買う。

滝の白糸
三幕目・四幕目

珈琲飲みながら見る。今度は目はバッチリと開いております。そしてそして、エエエ、こうなっちゃうのぉ〜〜〜、と最後のシーンには何とも言えぬ思いが。歌舞伎の筋書きは、なかなかハッピーには終わらない。若い二人はせっかく出会えたというのに、、、。これもまた運命だったのですね。悲しいラスト。

今月も良い演目でした。ハッピーな気持ちのまま銀座駅まで歩き、丸ノ内線で帰ります。お疲れさまでした。

歌舞伎座・2018年2月 二月大歌舞伎(夜の部)

歌舞伎座「二月大歌舞伎」夜の部です!

16時開場。会社は午後休みを頂き、歩きます。
麹町4丁目の交差点で右折。国会議事堂周辺で少し迷うも皇居に出て、あとは道を1本進むだけ。

桜田門じゃ。

歌舞伎座には早い到着。15時35分頃。地下に行き弁当を買う。雛飾りがある。もうすぐ3月ですなぁ〜。

地下をブラブラと見て歩くもまだ時間がある。歌舞伎座のまわりをグルっと一周してみる。前にビーフシチューを食べて美味しかったお店がすぐわかるかと思ったらない。あとで確認すると、もう一つ次の道であった。

そうこうするうちに16時近い。歌舞伎座に戻り、イヤホンガイドを借りる。写真撮影もする。

襲名のお祝いの八海山。

入り口で少し待って中へ。今日はチケット買うのが数時間遅れで1等席はほとんどが売り切れ。2階の西桟敷席、西12の1番。花道の上の方。こちらにしました。15,000円。

座席に荷物を置いて地下に買い物へ。玉三郎の写真と写真を入れるホルダーを買い、ホットコーヒーも買って座席へ。桟敷席は靴を脱いであがる。

新しい緞帳(どんちょう)がかかっている。草間彌生さんだぁ。一目でわかるというのは凄い個性なんだね。

1. 一谷嫩軍記 熊谷陣屋
 熊谷次郎直実を新しい幸四郎を務めます。源義経に菊五郎、白毫弥陀六は左団次。藤の方は雀右衛門、梶原平次景高は芝翫。豪華な顔ぶれでお祝いムード満点です。が、、、ここで私はしばし睡眠を。すみません。

お弁当は「地雷也 天むす 徳川」1,000円(税込)。

2. 壽三代歌舞伎賑 木挽町芝居前
 両花道が出来てます。そちらにズラリと役者が並ぶ。私達も立ち上がり、テーブルをあげて見入ります。東の桟敷であれば座ったまま見えますなぁ。次回取る時はそちらの席を見てみましょう。
 贔屓の坂東玉三郎も出ました。声が美しい。そして急いで立ち上がり、斜め後ろ上から見ています。

3. 二代目松本白鵬 十代目松本幸四郎 市川染五郎 襲名披露 口上
 3代そろっての襲名口上。私が座った席からはヤンヤの拍手。私も。3代揃うというのは凄いことですね。新8代目の染五郎さんはまだ12歳。良い環境が良い役者を育てます。

4. 仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場
 本日のお目当てはこちらです。坂東玉三郎がお軽。片岡仁左衛門が寺岡平右衛門。松本白鵬が大星由良之助。市川染五郎は大星力弥。玉三郎と仁左衛門が出演するのは奇数日なんです。間違えないようにと席を抑えています。玉三郎のお軽はいつ以来だろう。母と一緒に観た2007年2月か。
 玉三郎は当たり役ですね。可憐なお軽をキチっと演じる。客席が一つになり見入ります。最後は拍手喝采。いい演目を観ました。

外に出るとスッカリ夜になっています。

歌舞伎座さん、今月もありがとうございます。幸せです。

歌舞伎座・2017年12月 十二月大歌舞伎(第三部)

歌舞伎座「十二月大歌舞伎」第三部です!

18時半スタート。会社を16時に出発して歩きました。GoogleMapでは約1時間半と出ていたが念のため2時間前の出発。結果、1時間45分で到着。

華やかですねぇ〜。

今月の出し物はこちら。

私が見るのは第三部。

少し早かったが、そうだ、地下に降りてお弁当を購入。そして、少しだけ並んで待って中へ。お弁当は品数が少ないのか? すでに売り切れがいくつも出ていて、目の前でも売り切れになっていく、、、。買えて良かった。

今日のお席は、1階11列15番。花道に近い良い席です。15,000円(税込)。和服の美しいお嬢さんも大勢いる中、すみません、Gパンにて参上。

最初にお弁当を食べておきます。「おにぎり弁当」1,050円。

演目は2つ。「瞼の母」と「楊貴妃」

1.瞼(まぶた)の母
 市川中車演じる忠太郎が「あなたの息子だ」と現れるが玉三郎演じるおはまは「違う」と一点張り。中車は泣く泣く立ち去る。しかしながら、娘のお登世の言葉にもより、もう一目会おうと玉三郎と梅枝が探しに出る。しかしながら中車は「会わない方が良い」と隠れてしまう。何とも寂しさが残る演目です。母の気持ち、息子の気持ち、こうなってしまった人生の糸。歌舞伎の魅力です。

幕間に写真を買いましょう〜。玉三郎の舞台写真。どれにしようかと迷う、迷う。そうして4枚を選んで大満足。そしてワイン500円を頂く。他の方々が飲んでいるのを見て「私も!」と。美味しいです。

2.楊貴妃
 市川中車との舞。中車さんはいつ日本舞踊を始めたのだろう? 歌舞伎とは無縁の世界に育ち、そして役者になり、そして歌舞伎にも出演することになった。普通なら5歳、6歳までに初舞台を踏み、ずーーーっと日本舞踊などを習い、そうして大人になる世界。そこに大人になってから入って、こんなに堂々と舞う。凄いことです。

 玉三郎の楊貴妃は息をのんで見ます。美しい。美しすぎる。舞の一つ一つが、手の指の先まで、人間ではないような、別世界から来た何者かのような。これを歌舞伎座で演じるというのは凄いことです。以前にも玉三郎の楊貴妃を見ていると思うのだが、自分のサイトをネット検索してもヒットしない。うーん、いつ見たのだろう?

今年も良い舞台を見ることが出来ました。来年も歌舞伎とともに歩みたい。そう思う冬の夜です。