マラソン完走クラブ(32回目):駒沢公園給水給食ラン

マラソン完走クラブの駒沢公園給水給食ランに参加した。

前回の参加が6/7だったから、あらら、2ヶ月近くもご無沙汰していました。

合宿に参加された皆様から、
「オヤマさん、足は大丈夫?」と心配頂きまして、
「ハイ、弟に治療してもらったら治りました」と話しますと、
「エー、だって腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)って、少なくとも1ヶ月はかかるよ。長引くと数ヶ月にも及んでしまう。」と皆さんんから言われました。

あっという間に治っちゃいましたと言ったら、皆さんが大変驚いているのを見て、私が驚いた次第です。

ランの先輩には故障をかかえた方が多くいらして、様々な治療をされている。私の弟の治療はマッサージをするわけでもなく、たださわってハイおしまい、ってなもんだから、人によってはボッたくられたと思っちゃうでしょうね。それもあって姉としてはどうぞどうぞと勧めることもしないのだが、今回の怪我の回復を驚かれたということは、どうにもひどくて、藁をもすがる思いの方は、いらしてみてもいいかも(おやま調整院)。
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本日は、約2.5kmのジョギングコースを、8時15分スタートで10時まで、それぞれのペースで走ります。
私は7周しましたので、17.5km。
その前のアップと、ダウンジョグを入れると、だいたい20kmを走ったでしょうか。

朝だというのにとても暑くて、スタッフさんが用意してくださった果物がとても美味しかったです。

2.5kmごとにエイドに立ち寄って給水・給食しますので、スタミナ切れもなく、暑かったけど楽しく走りました。7月中はサロマ疲れ抜きでゆっくり行きたいと思います。もう怪我をしませんように。

駒沢公園は緑が美しい。夏だなぁー。
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妙高高原合宿(3日目)

合宿の最終日。
本日も6時半から体操。

その後は、皆さんはジョグに出たけれど、私は散歩。
また「いもり池」を歩き、あーあ、今日もカメラは置いてきちゃった。良い景色。

朝食を食べた後、本日は7キロ程度のビルドアップ走。
そして駅伝。

私は駅伝不参加を告げ、メンバーには入りません。グッスーン。
早く足を治そう。。。

ビルドアップ開始ポイントまで、皆さんについてジョグ。
それからコースの説明を受けてスタート。

とにかく、キロ7分の最後尾に付けて、ゆっくりジョグで付いて行ってみることに。このペースなら痛みはない。その組はキロ7分から7分半程度で走ってくださったので、痛みのないペースで付いていった。

そして、「サ、ここからペースを上げていきましょう」というポイントを通過。
アレ? ちっとも足に痛みはない。
上り坂。
そっか、上りは痛みがないのでした。

どうせ下りは痛みが出るだろうし、少しだけペースアップしてみた。
いける。全然いける。
もうちょっと上げてみた。
いける。まだいける。

昨日は皆さんの半分しか走ってないし、この後の駅伝も不参加。私にとってこれが合宿最後の練習。

そのまま走る、走る、走る。
走れるって楽しいなぁ。
昨日、歩いてしまったポイントを、今日はさわやかに走っている。

下り坂。
全身の力を抜いてみた。
すると、不思議なほど、足に痛みがない。
どういう事でしょうか?
昨日はあんなに痛かったのに。

そして、また上り坂。
昨日は、ここを下る時に痛めた。その坂を今日は上る。
ハァハァ言いながら、楽しい。
走れるって楽しい。

そのまま走ってゴール。
でもまぁ、用心して、押さえ気味ではありますが、ここを走ったことでとても充実感を味わうことが出来ました。楽しかったー。ありがとうございます。

駅伝は一人が約1キロを走ります。
それも結構な上り坂アリです。

私は折り返しポイント(坂を上り切ったところの一番苦しいところ)で皆さんを応援しました。次回は私も参加するゾー!

合宿を無事に終了。
今回も様々な教訓を頂き、充実した内容でした。
早く足を治して、秋の大会を走りたいと思います。

スタッフの皆様、ありがとうございました。
一緒に走ってくださった皆様、ありがとうございました。
お部屋でご一緒した皆様、ありがとうございました。

妙高高原合宿(2日目)

朝練!は、6時半に集合して体操から。

その後は走る人もいるが、私は散歩組。
歩いていると足の痛みはない。良かった。

「いもり池」周辺を探索。
美しい。あーあ、カメラを持ってくれば良かった。

7時半から朝食。
昨夜の腹痛もウソのように何ともない。良かった。

本日は「野尻湖(約15キロ)」を2周するというメニュー。
野尻湖までは宿の方にバスで連れて行って頂きました。

その野尻湖が、これまた結構な坂道。
この15キロはきついっスねー。

ゆっくりジョグで行くことに決めてスタートします。
3km程度までは調子が良かったが、その後、ズズーンと左足に痛みが。。。今日は膝の裏ではなく、膝の横が痛みます。ウーン、なんだかなぁ。

給水ポイントでN田選手からドリンクを頂くと、冷たくて美味しい!ゴクゴク飲んで元気が出ました。足も少し良くなった気がして、もう少し行ける。

「痛みは下りの時に出ますか?」と聞かれ、どっちだろう?
注意してみると、確かに下りに痛みます。上りはどうってこともない。

後できくと「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)」を痛めたのではないか?とのこと。それほどひどくはないので、ゆっくりゆっくり、ちょうどペースが合ったA井さんと一緒に2人旅です。一人よりずっと心強い。10kmを越えたところの山道は上りですけれど、上りでは足に痛みがないので、楽しく上りました。逆にその後の下りは、痛みが出て辛い。いつもとは逆だわ。

そしてやっと1周を終えて、私は用心をして、無念の1周で止めることを決意。その後はコースを逆に向って2キロ歩いて2キロ戻る(合計4キロ)のウォーキング。歩くと何ともないのになぁ。

これまで、どんなに遅くてもメニューはシッカリこなしていただけに、途中で止めざるを得ないということは、遅いよりも、はるかにはるかに辛いことですね。どんなに遅くても走れることは嬉しいことだと改めて実感した次第。

怪我をしないこと、これは何よりも大切なことだと実感した次第。

皆さんより先に、ランチを頂くお店のシャワーを借りてサッパリし、それからランチを。2周した方々は「食欲がない」と言ってらしたけど、私はゆっくり半分だけなので、腹もすいてバッチリ頂いた。

午後は、少し昼寝をした後に、夕方からゆっくりジョグ。
このジョグがよく考えられていて、2人ずつペアを組み、10分で帰ってくることというジョグ。

時計をはずします。
自分で、「この辺が10分か?」と思って到着するのだが、私達の組は12分58秒。エー3分も多かったのーーー?

もう1回いきます。
今度は完璧!と思ったら、ゴールが手前に移動していて、10秒足りなかった。惜しい。

そんなゲームをしながらのゆっくりジョグで、疲れた身体がほぐれます。このようなメニューをよく考えてくださると感心しきり。

宿の風呂は小さいので、すぐ近くの「ランドマーク妙高高原」の温泉にて疲れをとります。今日は水風呂で足を冷やしてみたり。明日はずっとウォーキングだわ。トホホ。

食事の後は宴会が楽しかったです。それでも22時半には休みましたでしょうか。

妙高高原合宿(初日)

マラソン完走クラブの「妙高高原合宿」に参加した。

東京駅から長野新幹線で「長野駅」下車。
長野駅から信越本線で「妙高高原駅」で下車。
「妙高高原駅」が本日の集合場所。

宿の方が駅までバスで迎えに来てくださり、本日の宿「山小屋ベルグ」さんまで連れていって頂いた。

着替えをすると、さっそく練習開始!

この辺りは、平地がないというか、坂を上ったり下ったり。
最初は身体をほぐすためのゆっくりジョグで約5キロ。
それから準備運動などをして、本日のコースの解説をして頂いた。

あとはそれぞれのペースで走ります。
この合宿はじっくり走り込む目的で、距離を積みます。しかも坂道。

スタートすると、私は精一杯走っているが、皆さんからドンドン引き離されていくー。やっぱり遅いんだなぁ。サロマ疲れもあるのかもしれないが、それにしても遅いわ・私は。

1周目を終えて2周目。
どうやら道を誤ったらしくショートカットしてしまった挙げ句、下り坂で足を痛めてしまった。

自分では同じペースと思っていたが、その瞬間、左足の膝裏に痛みが走ると同時に右横腹にも痛みが。その時、きっとスピードが上がっちゃったんでしょうね。坂道で足を痛めるとは聞いていたが、こんなに簡単に痛めてしまうものなんだなぁ。

その後は、ウォーキングにして様子を見ることに。歩きでは痛みはないが、走り出すと途端に痛みが。これはいけない。。。

本来の予定よりも5キロ以上も止めてしまったし、3キロ程度は歩きで通してしまった。初日からガックシだが、明日があるから、ここは用心を。

そして夜。
美味しい食事を頂いて、部屋でくつろいでいると、突然の腹痛が。。。

数日前にも腹痛に見舞われており、きっと体調が万全ではなかったように思います。しばしトイレで格闘してそのまま横になって眠りました。合宿参加に向けて、もっと体調を整えておかないといけない。体調が万全でないと、どうにもなりません。また一つ教訓。

アトミクラブ練習会(22回目)

アトミクラブの練習会に参加した。

今日は800mを10本というメニュー。
我々(遅い)チームは8本。
間は200mのジョグでつなぐが、私は間にあわず、トラックの真ん中を突っ切って歩くというショートカットでかろうじてスタートに間にあうという始末。

サロマの後は、ろくに走れていないので、どんな走りが出来るかわからない。無理をしないで、いけるところまでいこうと思います。

タイムはこのようになった。
3:55
3:55
3:55
3:53
4:02
4:04
4:03
4:08

おもいのほか前半は4分以内で走ることが出来て、自分でもちょっと驚いた。けど、その後はズルズルと。疲れがまだ取れてないのでしょう(ということにいたしましょう)。

練習の後は代々木八幡の銭湯に入って、いつもの中華屋さんで乾杯!
皆さんから「サロマ完走おめでとう」と言われて嬉しかったです。ありがとうございます。

サロマ疲れがやっと…

サロマを走って1週間が経ち、やっと、やっと! 疲労が取れてきました。

先週はなにしろ眠くて参りました。
筋肉痛は思うほどにはなくて、故障もなくて助かりましたが、眠かった。

それが、やっと普通に戻ったようです。
まだ、普通に走るには、あと数日を要すると思われます。
この後遺症を含めて、フルとは全然違いますねぇ。

サロマ完走出来た理由(わけ)

サロマ・ウルトラマラソン100kmを完走出来たが、まぐれというか、幸運が重なったというか。フルのベストがたかだか4時間22分の中年女性がどうやって完走したのかを、思いつくままに記しておこうと思います。

■この練習が良かった(かも)
・11月から4月まで、月間走行距離は200kmだった
 (2月だけは179kmにとどまったが、それまでは150km程度だったから、だいぶ増えた)
・5月は、初めての月間走行距離300kmを達成した
・普段の練習は5kmから12km程度のジョグ
 (キロ6分半から7分)
・練習が始まる時は、必ずアップをして、最後はダウンジョグして終える
 (故障が少ない理由だと思う)
・練習会などで、1ヶ月に2回程度のスピード練習に参加
 (これで、少しずつ速度がアップしていると思われる)
・ドカ走り&歩きを2度行った(67kmと50km)
・5月にマラソン完走クラブの合宿に参加して坂インターバルや駅伝をした
・6月にEnjoy Runningの合宿に参加して、最後の調整が出来た
・6月から朝ジョグに切り替えた(夜は早く寝る)

■逆に達成出来なかったこと(課題)
・皇居50km走を5時間半では走りきれてない
・フルマラソンが4時間13分以内を達成出来ない
・坂の練習が足りない

■ラン以外に気をつけたこと
<栄養>
・カフェインは少なく
・コンビニ弁当は食べない
・ペプチドEXとの出会い
 (今は毎日飲んでいる。調子が良い)

<睡眠>
・6月から朝ジョグに変えたことで、早寝早起き
・寝不足にならぬよう、仕事を早く終えるとか、そういう努力

<故障対策>
・無駄な走りを止める努力(まだ無駄が多い)

<関門対策>
・Excelでシートを作って、何度も時間配分を検討した
 (スタミナよりも関門が恐かった)

■幸運が重なった
<天気>
・雨が降りそうで降らない曇りだった
 気温は低く、霧が立ちこめ、涼しくて走りやすい
・ワッカに入ってからは(いつもは風が吹いて寒いらしいが)
 青空が広がり、風はなく、走りやすかった

<トイレ>
・3度入ったが、2度は待たずに入れた
 1度は待ったが、数分だけだった(5分も待たなかったと思う)

<時計>
・操作がわからずラップを刻めなかったが、
 逆に5kmごとの記録に一喜一憂することなく、
 もっと大きな気持ちで全体を考えることが出来た

■改善すべきこと
<靴>
・60kmをすぎてから、足が痛かった
 痛むのは、足のひらの両サイド部分
 60kmを過ぎると、おそろしく足がパンパンになり、もう1サイズ上に履き替えた方がいいかも

<栄養>
・まだ偏りが多いのでバランスを整える必要がある

■心に残るお言葉をいただき、走りながら思い出していた
・マラソン完走クラブN田選手
「足が動かなくなっても腕は動きますよね」
   →最後まで、本当の最後まで諦めない気持ち
「自分が苦しい時は、みんな苦しいのです」
   →つい、私だけ、苦しいのではないかと思ってしまうことは多い
    パワフルな男性も、へなちょこな私も、等しく苦しいのだ

・マラソン完走クラブT坂選手
「苦しい時こそ笑顔になりましょう」
   →何度も、「笑顔、笑顔」と心でつぶやいていた

・Enjoy RunningのYさん
「2度失敗すると、3度目のチャレンジは嫌になってしまう。
 なんとしても2度目で達成!」
   →甘えが出てきた時に、もう来年はない、と思って走った

・内藤新宿300RCの仙人
「遅くてもいいから、歩かないで走る
 一度止まると、次の一歩は辛い。走り続ける」
   →80kmまでは走り続けることが出来た
     その後は、来年への課題

・内藤新宿300RCのT田さん
「なんとしても80kmの関門までは頑張ろう
 そうすれば、ゴール出来る」
   →その言葉を支えに、70km過ぎの苦しいところを乗り越えた

・自分で自分に「リベンジ!」
   →昨年の、リタイアした時の喪失感を思い出し、
    二度と、あの気持ちを味わいたくないと思った

■たくさんの応援をいただいたこと
・SNS、ブログ、メール、飲み会で、多くの皆様から応援を頂きました。
  ありがとうございました。
  その言葉、笑顔を支えに走ることが出来ました。
  一人で走ってるのではないのだという思いがします。

好きな言葉は第23回のサロマのキャッチコピー
「自分の為に走り出し、誰かの為にゴールする。」
その通りだと思います。

第24回 サロマ湖100kmウルトラマラソン

いよいよ「サロマ湖100kmウルトラマラソン」当日を迎えた。

思えば昨年、60kmの関門に間にあわず、無念のリタイアをしてからの1年、サロマを完走することが私の目標だ。

なにか一つのターゲットに向って1年間努力したことが、これまでにあっただろうか?

もっと短期的なものはあった。
仲間と目標を達成したことはあった。
会社で社員らと努力したこともあった。

けれどたった一人で、しかも仕事ではなくプライベートで、これだけの目標に向ったことはなかった気がする。イヤ、あったかもしれない。けれど、それらは達成しなかった。

3時起床。
天気は、予想に反して曇。
今にも雨が降りそうな肌寒い天気。
ランにはちょうど良い。

前日、コンビニで買っておいた弁当と豚汁を食べる。なんだか喉が通らないが無理やり食べる。

数日前から喉が痛むので、塩水でうがい。
トイレに行く。準備OK。

レンタカーで会場まで30分もかからない。
4時前に宿を出発。

今回も北海道在住のK本さんが応援に来てくださり、レンタカーをスタートからゴールまで移動してくださる。ありがたいです。皆さんのおかげで私はこの大会に来ることが出来ます。

会場に到着すると、軽く走ってみる。
身体は軽い。うん、いい感じ。

もう一度、トイレに行く。
昨年はスタートして5kmも行かぬうちにトイレに入ってロスタイムした。女性はトイレに時間がかかる。トイレ回数は最小限にしたい。スタート前ギリギリまで並んでトイレに入る。

スタート5分前を切ってからやっとスタート地点に並ぶ。
いよいよだ。

10秒前。
本日、ここに立てたことに感謝する。

5秒前。
ここにいる皆さんとともに完走したい。
スタート前の、このなんとも言えぬワクワクっとした感じが好きだ。

3、2、1、ワー!!!(拍手)
これから長い旅が始まる。
はたして13時間後に、ゴールしているだろうか?

スタート地点を通過したのは号砲から1分2秒後。

ゆっくり進む。
最初から5kmまでは1kmごとに表示があると聞いた。
2km地点でそれを見つけると、15分経過している。
スタートまで1分かかったことを考慮するとキロ7分。予定通り。

スタート直後から、サロマは肥料臭いところを通る。大自然でもあり、臭くもあり。そこは口で息をして鼻を通さないようにしながら進む。

朝早いというのに、家の前で声援を送ってくださる。ありがたい。

濃い霧で少し前しか見えない。
幻想的な雰囲気の中、約3000人が静かに進む。

5kmを通過。
キロ6分半に近づいている。いい感じ。
すると前を走っている仲間のSさんを追い抜いてしまった。
「オヤマさん、調子いいですね」と声を掛けられる。
Sさんを抜くなんてあり得ないわ。
「飛ばしすぎないように注意してくださいね」と注意頂く。

昨年と違って身体が軽い。
このままどこまでも行けそうな気がする。でも調子に乗ってはいけない。

このごろずっとキロ6分半から7分の練習をしていたので、このペースが今の私には一番楽に走れる。

■10キロ通過(通過時刻:6:02:10)
キロ6分ちょい。オオオ、好調過ぎるわ。

17キロに最初の折り返しがあり、先頭集団がやってくる。
速い。すごいパワー。

そろそろかな?と仲間の姿を探す。
最初に見えたのはI会長、ほどなくしてサブテンを狙うNさん、サロマンブルーの仙人を見つける。

15キロ地点。
時計のラップを刻もうとしたら、え? え? 押せない。
正確に言うとボタンを押せないのではなく、押した時に意図した反応をしない。

エー?(意味がわからない)。
けれど、6分半以内では走ってるようだし、解析する暇もないから、そのまま進む。

私が折り返してからは、先ほど抜いてしまったSさん、しばらくするとT田さんを見つけた!
T田さんから「速いねー」と声を掛けられる。

ん? やっぱり速いのかな。
この速度が楽なんだけど。

Nさんの息子さんで初参加W君だけは見つけられなかった。
初フルを4時間9分で走って今回が初のウルトラ。ワッカで会えるといいね。

■20キロ地点(通過時刻:7:01:43)
ほぼキロ6分。少し速い。
エイドでバナナを食べる。ぐずぐずしない。先を急ぐ。

時計はどうやら「ラップ」でなく「スプリット」の設定になってしまったらしい。今朝、あわててアラームを止めるときに、どこか別のボタンを触ってしまったのだろう。普段スプリット機能を使わないから、、、よくわからない。

ま、100kmもあるんですから、5キロごとの表示なんて、適当にわかればいいわ、と気持ちを切り替えて進む。それに1時間ごとの記録はネットでも確認出来る。むしろ、現在の時刻を見ている方が関門対策が出来るというもの。

■30キロ地点(通過時刻:8:04:00)。
フルマラソンでは、ここからが最も辛いところ。
ゆっくりしたペースで走っているから、今日はまだ大丈夫。

時々、トイレをチラっと見ては混み具合を確認する。
女性のトイレには5分から10分並ぶこともある。ロスタイムしては関門に間にあわない。立ち止まることによる身体へのダメージも大きい。

40キロの少し手前のトイレに寄る。
オー、ラッキーなことに、ちょうど数人の女性が出たばかり。一つ空いていた。待ち時間なし。なんてラッキーなんでしょ。

■40キロ通過(通過時刻:9:09:57)
上出来過ぎます。これで大丈夫かしらん?

42.195キロが最初の関門。
時計を見ると、おおよそ4:23かかっている。
スタートに1分かかったので、エー、それって私の自己ベストタイ記録なんですけど・・・。大丈夫かね?

でも、身体は軽くて調子が良い。
エイ、このまま行っちゃえ。

しかし、、、この後に上り坂が待っている。
サロマは、ウルトラマラソンにしては高低差がなく、なだらかなコースではあるが、唯一、40キロ過ぎから55キロあたりまでに上り坂がある。

上り坂では「歩き」に切り替えた人も結構いる。
私は、まだ歩かない。

ゆっくりでいいから走る、走る、走る。
気温は低い。一瞬、パラっと雨が降った。それもまた気持ちが良い。応援やボランティアの方は寒いでしょうね。

坂はさらに上り坂になる。
ここが、このコースの難所。

横を普通に車が通るから、1列になって走る。
時々、前に歩く人を抜いて走る。

マラソン完走クラブで高尾山や山中湖合宿に行ったことを思い出す。それに比べれば、なだらかな坂じゃないか。

上りがあれば下りがある。
実は下りの方が、足へのダメージは大きい。
下りで足が疲労しないように、歩幅を狭めてチョコチョコ走る。

■50キロ通過(通過時刻:10:14:55)
何度か、上ったり下ったりして、やっと54キロ過ぎの「ホテルルートイングランティアサロマ湖」のレストステーションが霧の中に見えた時にはホッとした。半分を過ぎた。

でも、ここでゆっくりもしてはいられない。
私の前を行くサロマンブルーの女性は、そこに立ち寄ることもしないで先へ行ってしまった。私もグズグズ出来ない。

小さなおにぎりを一つ口に入れる。
ん・なんだか食べられない。これは困った。
預けていた赤い袋を受け取り、荷物に入れておいた胃薬を飲んだ。
スポーツドリンク、暖かい麦茶、水を飲み、うめぼし、レモンを食べる。もう一つ、おにぎりを口に入れる。

雨が降りそうだし、立ち止まったら寒い。
雨具用に入れておいてミズノのウィンドブレーカーを着る。
あぐらをかくように座って、股関節を少し伸ばしてストレッチする。

スポーツゼリーをもらって手に持つ。
これだけでも15分近くかかった。

イザ後半。
ここはまだ上り坂。
昨年同様に少し歩く。まだ大丈夫。
ゆっくり走り出す。

昨年、ここを走った気持ちを思い出した。
「もう間に合わないかも」という絶望的な気持ち。
それにひきかえ、今年はまだ1時間以上も余裕がある。

上り坂が終わると、ゆるい下り坂になる。
そして平地に変わる。
その先に60キロの関門のテントが見える。
昨年は、あそこに収容バスが止まっていた。
今年は、バスがいない。

■60キロを通過(通過時刻:11:35:52)
ここから未知の世界に突入。

ウルトラは、60キロからが辛いと聞く。
その通りだった。
距離表示は55キロ過ぎからは1キロごとに表示される。

あと1キロ行こう、もう1キロ進もうと、そういう気持ちで走る。
それ以上先のことを考える余裕はない。

68キロ地点の有名な私設エイド「斉藤商店」さんで暖かいおしぼりを受け取る。
暖かい。嬉しい。塩だらけの顔をふく、サッパリする。ありがとうございます。
ブルーベリーを頂いて、走り出す。

■70キロ通過(通過時刻:12:54:46)
70キロを少し過ぎたあたりに、「おしるこまで、約2キロ」と書いたものが見えた。

「おしるこがうまいよ」と聞いていたし、腹がすいており、「おしるこ、おしるこ」と唱えながら走る。
このサービスは「サロマ湖鶴雅リゾート」の私設エイド。ありがたい。

とうとうそこにたどりついた。「おしるこ」と「そうめん」を頂き、座り込んで食べる。あぐらをかいて股関節を伸ばしてみる。その近くに「リタイアする方はこちらへ」という文字を見る。

「リタイアしたーい」と、悪魔がささやく。
「グズグズしないでGoー!」と、理性が後押しする。

走り出す。一度、座り込むと、その後が辛いのね。だから、ほとんどの人は座らないのか。

75キロを通過。
80キロまで、あと5キロ。

一番辛いところ、と聞いていた。

■そして、あああ、夢にみた80キロ通過(通過時刻:14:24:51)

80キロを過ぎると制限時間がゆるくなる。
ここまで来たんだー。

ワッカの原生花園に入るところは、上り坂になる。
ほとんどの人が歩いて坂道を上る。何人かは走っている。
歩いた。ここまで来ればなんとかなりそう。

しかし、一度歩くと、歩き癖が出てしまっていけない。
ゆっくり走り出す。
すると、折り返してきたサブテン狙いのNさんが見えた。

「Nさーん!」と叫ぶ。
「オ、オーー、ここまで来れば大丈夫。絶対、最後まで諦めないで!」と声援を頂く。

もう少し行くと、サロマンブルーの仙人が見えた。
「せんにーーーん!」
「オー、がんばれー」と声援を頂く。
仲間に会うと嬉しいですね。

しかし、その80キロから90キロは、おそろしく長い、長い、長い距離だった。
トボトボと歩き出す。

すると後ろからT田さんがやってきて、
「オヤマさん! ここまで来たら、絶対行ける」と声援を頂いた。
「ハイ!」と私。
「でも時々、走らないと間に合わなくなるよ」
「ウィーッス」

その後も走ったり歩いたり。
86キロ辺り、トイレから出たところで、50kmに出場している女性のNさんが
「オヤマさん! ヤッタ、ここまで来たんだ!」と声を掛けてくださった。

「イエ、あの、まだこっち(90キロ方向を指差して)、これから行くんです」
「立派よ、立派! 行ける、行ける!」と声援を頂いた。
「ハイ」

皆さんの応援が暖かい。
しかし、私の足は前進することを拒んでいる。
走ったり、歩いたり。

原生花園には花が咲き、先ほどまでの霧が晴れて、空は青空。美しい。ここまで来たんだなぁ。

88キロから89キロの少し手前の折り返し地点が、おそろしく長かった。
やっと最後の折り返し。
そして90キロの関門をピーっと越えた。

■90キロ通過(通過時刻:15:52:05)
関門は16時半だから30分以上の余裕がある。

これから最後の10キロ。
ここでポキっと音を立てて、心が折れた。
ついに歩き出してしまった。
これっぽっちも走れない。

こんな時のために持参したiPodシャッフルを取り出し、歩きながら装着。
耳にイヤホンを付けると、GReeeeNのキセキが流れた。
ウルウル。キセキを起こせ!
iPodを出す時に、学T専科さんがくださったお守りにさわった。
最後まで見守ってくだされ。

そしてコブクロの「桜」が流れる。
「誰かの声でまた起き上がれるように」の歌詞を聞き、また走り出す自分がいる。

何のために走っているのか、
何に向かって走っているのか、
何もわからない。
ただ、ゴールにたどり着くだけだ。

音楽に助けられ、また走り、歩き、そしてまた走る。
iPodからフュージョン、ロック、Jポップの、軽快な音が流れる。
バンドで練習した曲、みんなの顔を思い出す。

1キロが果てしなく長い。

95キロを通過。
その後からの距離表示は、「あと4キロ」と変わる。
そして、「あと3キロ」
元気が出てきた。あと少しじゃないか。

そして「あと2キロ」
どこからか力が出てきて、ゆっくり走り始めた。
まわりの人も、不思議な力が出ているようで、さっきまで共に歩いていた人たちが走り出した。

「あと1キロ」
ここまで来た。

そしてゴール付近には、たくさんの応援の人が見える。
昨年、リタイアした私はあの辺で仲間を迎えたんだなぁ。

そして、最後の角をまがって、ゴールゲイトが見えた。
そして、ゴーーーーーーーーール!!!!!

ブログに「思わず涙した」記載を多く見ていたので、私も涙が出るのかな?と思ったが、私の場合には、あんまり嬉しくて、満面の笑み。そして、自分に拍手!
ヤッタ、ヤッタ、ヤッター!

ゴールタイム(通過時刻:17:24:27)
制限時間に35分の余裕があった。嬉しい、嬉しい、嬉しい。

ボランティアさんから、メダルを首にかけて頂いた。
ありがとうございますと礼を述べて、仲間を探す。
「ゴールしましたー!」

参加賞のTシャツとタオル。
そして、完走した人のメダル。
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ラップタイムはランナーズアップデートサービスを参考にした。
10km:1:02:10(スタート位置まで約1分)
20km:59:33
30km:1:02:17
40km:1:05:57(トイレ寄った)
50km:1:04:58
60km:1:20:57(レストステーション休憩・約15分)
70km:1:18:57(トイレ寄った)
80km:1:30:05(おしるこ休憩・約10分)
90km:1:27:14(トイレ寄った)
100km:1:32:22
———————————-
合計:12:24:27

ゴール時刻:17:24:27

サロマ前夜祭

内藤新宿300RCのメンバー9人(男性6人、女性3人)でサロマ・ウルトラマラソンに向って出発した。

受付会場である「湧別町総合体育館アリーナ」には女満別空港が近いようだが、安いチケットを9名分取るのは容易なことではないため、今回は千歳空港からレンタカーを借りてサロマに向う。

飛行機はスカイマーク703便(羽田発6:35)
千歳空港に到着すると、予想以上に暑い。明日も暑いのか? 心配がよぎる。

10名乗りのレンタカーを借りて出発。
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わざわざ、少し遠回りをして、北海道を堪能する。
北海道の大自然、どこまでも続く緑のじゅうたん、牛、馬、キタキツネ、非日常の風景が気持ちを大きくさせてくれる。

士別グランドホテル」で昼食を頂き、名寄を通って湧別町に向う。

地図で見ると相当な距離だが、北海道の道は走りやすく、非常にスムーズに移動し、午後3時少し前には会場に到着した。

湧別町総合体育館。今年も参りました。
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「サロマ湖の100kmは、ドラマだ。」の文字。
私のドラマの筋書きは私が作る。
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体育館に入ると壁には激励のFAXがたくさん貼ってある。これはほんの一部。
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100km出場者には赤い袋、50km出場者には青い袋が渡される。受付の手際がよくて、ボランティアの方々がキビキビと動くのに感心する。ボランティアの皆さんがこの大会を支えている。
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昨年は間にあわなかった「ほたて」に今回はありついた。
一人一つずつほたてを頂く、このように焼いて食べる。旨い!
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午後4時。
前夜祭がスタート。
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10回完走者は「サロマンブルー」という称号が与えられる。今年新たにサロマンブルーの仲間入りされた方々がステージにあがる。そして、20回完走者は「グランドブルー」という鉄人中の鉄人、そのお披露目がある。

サロマンブルーは、ゼッケン番号が青い。
グランドブルーは、ゼッケン番号がゴールド。

常連達は、ここで1年ぶりに会う人達と挨拶をかわし、私のようなウルトラ未達成達は羨望のまなざしでそれを見る。

様々なスポンサーが協賛してくださるおかげもある。
ビールはサッポロの北海道限定「道産素材」
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会場を出ると記念撮影を。
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それから宿に入る。
今回の宿は遠軽町の「岩井旅館」さん。
この日、会場近くに宿をとるのは大変な仕事。
いつも宿の手配などをしてくださるT田さんに感謝する。

宿の風呂が小さいということで、女性3人はすぐ近くの銭湯に入ることに。大きな風呂でサッパリと汗を流す。

宿に戻って、ゼッケンなどの用意。
ゼッケン場号は「4244」
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赤い袋には55km地点のレストステーションで受け取る荷物を入れる。青い袋にはゴール地点で受け取る荷物を入れる。
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ストレッチをするともう9時を過ぎた。9時半前には就寝。明日はどんな一日になるのか。最後まで諦めずに、楽しもう!