読書:龍馬を超えた男小松帯刀

「龍馬を超えた男小松帯刀」原口泉・著。
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NHK大河ドラマ「篤姫」を楽しみに見ている。
このドラマで俳優の瑛太さんが演じる尚五郎さんは、重要な役柄。
でも、この人はいったい何者なんだろう?と思っていた。

ドラマでは、尚五郎という名前から「帯刀(たてわき)」に変わったところ。書店でこの本のタイトルが目に入り、読むことにした。

この本によると、小松帯刀が果たした役割は大きく、坂本龍馬などの下級武士と、薩摩藩主などとの接点がこの人であったようです。

坂本龍馬と同じ天保6年生まれ。
「花の天保6年生まれ」と言われるほど、この年には様々な人が生まれています。

新撰組の土方歳三、会津藩主・松平容保、郵便の前島密、、、etc.

龍馬と帯刀は、もちろん接点があり(とうか親友であったと書いてあります)、龍馬が日本人初の新婚旅行をした人と言われていますが、鹿児島に案内したのも帯刀。また帯刀は、龍馬の新婚旅行の10年前に、父を伴ってではあるが新婚旅行に出かけている事実がある。

龍馬は日本初の株式会社・亀山社中を起こす事が出来たのも帯刀の力があってのこと。

明治維新の後、龍馬が生きていれば、、、という話はよくされるが、龍馬が作った人事の中に「参謀:小松帯刀」とあり、もし2人が生きていれば、と思うものである。

小松帯刀は35歳で亡くなる。
病気が悪化して亡くなったようだが、その病気が果たしてどういったものであったか詳しい事はわからぬようだ。

幕末という時代は、どこをどう切り取ってもドラマになりますよね。しかも登場人物が若い。若い力が国をダダーっと変えていった、すさまじいエネルギーの時代。そのエネルギーを爆発させるに至るには、徳川の江戸時代があったればこそ。徹底した身分制度があり、そうするとそれを打ち破ろうとするエネルギーが炸裂する。

時代のうねりから見ると、今この時は、どのような時になるのだろうか。もう少し先にいかないとそれはわからぬところもまた、歴史のおもしろいところです。

読書:不機嫌な職場

「不機嫌な職場」河合太介、高橋克徳、永田稔・著。
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サブタイトルは、「なぜ社員同士で協力できないのか」

この本、実は会社の社員が貸してくれた。
その社員の部下が退社してしまったことが社員同士のあり方、会社のあり方を考える機会になったろうと思う。

そして、「オヤマさん、これ読みました?」と貸してくれたということは、私にも「考えてくれ」と願っているのであろう。

昔、日本企業は家族であった。
それが否定されるようになり、社員旅行など会社の行事は消極的になった。昔は大企業は家族も参加する会社の大運動会というものがあった。それもなくなった。社員同士は何だろう?

そして若い人達は、我々世代以上にコミュニケーションをとることに悩んでいる。自分の意見を言えない。その前に自分に意見って何だろう?会社が向う方向と自分は果たして合っているのだろうか?

私には社員の気持ちが(わかりたいと思っていても)わからないのだろうと思う。経営者としての年月が長くなってしまった。社員と同じ目線で考えることは難しい。だからこそ、社員が意見して欲しいと願っているしそういう会社にしてゆきたい。

良い例として、サイバーエージェントの例が記載されている。サイバーエージェントも以前は退社する人が続き、それをどうにかしようと知恵を出している。

日本企業が今一度、強くなっていくためには、企業のあり方、職場のあり方を見直さなければならないと思っている。

読書:変革期のウェブ

「変革期のウェブ」鷹野雅弘、益子貴寛、長谷川恭久、安藤直紀、原一浩、名村晋治・著。

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サブタイトルは、「5つのキーワードから読み解くウェブとビジネスのこれから」

CSS Nite主催の鷹野さんをはじめ、Webクリエイターの方々が数多く(20名も!)参加されている。CSS Niteや他のWeb系イベントで拝見した方が多いので、顔を思い浮かべながら読む。

全体のディスカッション形式で読みやすい。逆に肝心なところを読み飛ばしそうで、何度か戻って読み直した。

5つのカテゴリーに分かれている。

  1. ソリューションとしてのウェブ
  2. コンテンツとしてのウェブ
  3. サービスとしてのウェブ
  4. テクノロジーとしてのウェブ
  5. プロジェクトとしてのウェブ

最近、ソリューションは、もっと大きな意味で「問題解決」といった意味合いでつかわれていますよね。

わかりやすいつかい方をわかりやすいカタチで定義できる人がすごい。それって技術的視点では思い浮かばなくて、ビジネスセンスなのかなと思います。

いろいろな意見が出ている点が興味深いが、一人一人のもっと深い話を聞いてみたいと思った。そういう続編が出ると嬉しい。

読書:江戸屋敷300藩いまむかし

「江戸屋敷300藩いまむかし」メディアユニオン・編集
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サブタイトルは、「江戸と東京を散歩する」

マラソンを始めてから、東京の路上を走るようになった。
走っているとふと考える。例えば六本木ヒルズとか、東京ミッドタウンとか、大きなビル群が立つ場所は、それなりにまとまった土地であったろう。新宿御苑とか代々木公園とか、これだけの木々が残る土地は、どこぞの屋敷跡であったろう。

走りながら遠い江戸時代に思いをはせる。
ここをちょんまげを結った武士達が闊歩したのかなと思うと楽しい。

この本は、江戸にあった300藩の江戸上屋敷を紹介している。

江戸には各藩の屋敷があった。
大きな藩の場合は「上屋敷」「中屋敷」「下屋敷」がある。

たとえば、新宿御苑は「高遠藩」の「下屋敷」。
この上・中・下って、どういう違いがあるのか?

江戸城から近い方に「上」、遠い方を「下」と言ったらしい。
その中間が「中屋敷」

大きな大名には「中」が複数個もあったようだが、逆に小さな藩の場合は「上屋敷」のみ。

「下屋敷」は郊外にあり、「上」に比べると敷地は広く、藩の財政をまかなうために農作物を植えるなど工夫をしたようだ。

私が通った千代田区にある共立女子学園は、京都の田辺藩と、3号館は京都の園部藩の上屋敷であったらしい。

我が宮城県(仙台藩)の屋敷跡は、清泉女子大学になっているそうな。そういう目で見てみると、路上ランが楽しくなる。

読書:案本

「案本」山本高史・著。
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サブタイトルは、「ユニーク」な「アイディア」の「提案」のための「脳内経験」
帯には、ものすごい本

著者は私と同い年。
同じ時代に生きて来た。

たまたま会社(電通)でコピーライターの職についた。
仕事が出来なかった。

大人たちが「経験」を持ち出すのはヒキョーだ。たしかにそう思っていた。(中略)
経験が年月かけてようやく重なるものならば、駆け出しのケツの青いひよっこには、大人たちとの、人生においても仕事においても立ちふさがる、10年、20年、30年のキャリアの差は、詰められるわけがない。(中略)
しかし経験は、だれにでも黙っていても与えられるものではなかった。

経験から得ることって何?
そこからどうやってアイディアが生まれるの?

経験することは「無知の知」に始まり、「主観は偏見に過ぎない」ことまで思い知らせてくれる。

しつこいようだが、本書でいう「経験」とは、どこかに行った、なにを食べた、なにがあった、なにを見たということだけではなく、そのことをきっかけに意識化されたもの、たとえばこういうときはこううれしいんだ、こんなに痛いんだ、うれしいのにどこか寂しいこともあるんだ、怒った、発見した、驚いたという脳の動きも含めて脳に記憶させることだ。そんな経験を蓄積してデータベース化する。

「経験」については様々な記載をしている。

そして「脳内アングル」と「脳内ツリー」の関係について、記載される。

アングルには「角度」という意味が一般的だが、「観点」という意味もある。ものの見方だ。「視点」と考えてもよい。ある考えるべき課題がある。その課題に関して、アングルをできるだけたくさん用意する。なぜなら、普段その課題について深く考えたことのない自分は、おそらくその課題にひとつの視点=アングルしか持ってない。主観ということだ。主観は偏見に過ぎないので、、、(つづく…)

「脳内ツリー」は、「脳内アングル」などの、考えた経験をきっかけとして、木の枝のように伸びていく想像力である。

トップクリエイターのものの見方、考え方は、必ずしもコピーライターではない私のようなものにも大変、参考になる。

読書:仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか

「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」山本ケイイチ・著。
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帯には「集中力が高まる 精神がタフになる 筋肉は最強のビジネススキルだ」とある。

冒頭に次の文書

ビジネスパーソンがこれからの時代を生き残るのに有益なスキルは「英語」「IT」「金融知識」とよく言われる。私はここに「筋肉」を加えたい。

著者の山本ケイイチ氏はパーソナルトレーナーとして活躍している。
ジム選びのコツや、ジムやトレーニングを継続するには…とか、食事を減らすというダイエットがどうして良くないかとか、パーソナルトレーナーの選び方とか、なにしろ私にとっては「へぇー」の連続です。

ちょうど、ジムに通おうと思っている時で、、、、
でも、以前3ヶ月程度で辞めてしまったこともあり、継続するための心構えは大変ためになる。

運動を始めたら、睡眠も充分にとる必要があるそうだ。8時間程度寝るのが良いらしい。サロマ湖を走った時に(その少し前から)なんだか身体が重くてだるかった。思えば、仕事が忙しくて睡眠時間を削っていた。それも敗因の一つか。

睡眠と食事と筋トレと。
どれ一つとっても良くないんだわ。

これからジムに通うので、この本も時々、読み返してみようと思う。

読書:四万十ウルトラからスパルタスロンまで

「四万十ウルトラからスパルタスロンまで」中野友喜・著。
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ウルトラマラソンに関する本を探したが、ほとんど、ない。
フルマラソンに関する本は結構あるのだが。
やっと見つけた本がこちら。

1999年の初版本。
四万十ウルトラマラソンの出場から、サロマ湖、そしてスパルタスロンまでの実録。著者は高校の先生、そして元々は空手の方が専門であった。それがウルトラの世界に足を踏み入れ、そしてとうとう、スパルタスロンに出場し、3度目の挑戦で完走を果たす。

アテネに行くにしても、自分で飛行機や宿の手配をして行く。ツアーなどに頼らずに(そのための失敗があっても)自分で切り開いている。チャレンジャーですねー。

読書:ゆっくり走れば速くなる

「ゆっくり走れば速くなる」浅井えり子・著。

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ご存知ソウルオリンピック代表。
私の1学年上(ほぼ同世代)。身長・体重とも私より、少し小柄。
私達の世代では、ごく普通の体型の浅井さんは、ひょんな事から陸上部に入る。特別に足が速いわけでもない。当時は少しポッチャリとした体型であったらしい。

陸上部では一番遅い。
それでも練習を繰り返すうちに、少しずつ走れるようになる。

そんな浅井選手が佐々木監督に出会い、LSDという練習方法を伝授され、またそれを後輩に伝えたいという思いが伝わる本。その走法を取り入れた事でオリンピック代表にまでなったのですから、説得力があります。

LSDは、言葉程度は知っていた。ゆっくり走るのかなと。
この本によると、自分にちょうど良い(快適に走れる)速度から、もう少し遅く走る。そして長く走る。2時間、3時間走る。それを繰り返すことで、走る身体が出来ていく。

週に一度は、こういったLSDを取り入れていくことで、まずは身体が出来るそうだ。

ただし、記録を出すためにはLSDだけではなく、スピードを取り入れる練習が必要。また、休養をどのように取り入れるかも大事。

例えば、通勤ランなどで町を走ると信号で止まらざるを得ない。それを利用して、信号から信号までをスピードを上げて走ってみるとか、そういった市民ランナー目線での工夫が、とても身近に感じる。

表紙の浅井さんの楽しそうな笑顔がいいです。
私もゆっくり長くを、継続してやっていこうと思う。
この本も、繰り返し読んでいきたい本です。

読書:社長の値打

「社長の値打ち」長田貴仁・著。
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サブタイトルは「難しい時代」にどうあるべきか。

書店でこのタイトルを見たら素通りするわけにもいかず、手に取り、冒頭を読むやレジに持って行きました。ハイ。

その冒頭は次の文書で始まる。

名経営者と言われている人に「後任の社長には、どのような人が望ましいと考えていますか」と質問した。その答えは、「私欲が無い人」だった。

この本では、創業社長、サラリーマン社長、世襲社長といった様々なケースを取り上げ、その中でも異彩を放つ社長のエピソードを交えながら紹介している。その豊富な取材力と、著者の視点の鋭さがいい。

社長にもいろいろなタイプがあって、それを事例をあげて紹介する。一見、バカ殿のように下のものに「ほな、それで」と言っている社長がいる。それが良くない社長かというと、そうとも言えない。その社長になってから、業績をかなり伸ばしていたりする。

怒る社長もいれば、怒らない社長もいる。
実に様々な型がある。

「不正を働く社長」の章では、不正を働くずっと以前に取材した様子を織り交ぜながら、数年の間に、顔つきまでもがすっかり変貌する様を記していて興味深い。

ところで、世襲社長やサラリーマン社長の箇所を読むと、創業社長よりもはるかに大変であろうと察する。創業社長は裸一貫から始めるのだから、過去のしがらみがない分だけいい。私の父も、叔父も(そして、たぶん弟も)世襲社長で、その苦労はいかばかりかと思ってみたりする。

読書:言われた仕事はやるな!

「言われた仕事はやるな!」石黒不二代・著.

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著者は、今年の春に上場を果たした「ネットイヤーグループ」代表の石黒さん。
上場を果たした直後ぐらいだったろうか、「石黒さんを囲む会をしよう」ということで私も呼んでいただいた。私は図々しくも石黒さんの隣の隣の席に座らせていただき、(規模は違えど)経営者同士ということで、お話を伺った。

この本から受ける印象通りに、頭の良い、そして実にサバサバとした方で、そこにいた全員があっという間に魅了された。実際にお話すると、それに「謙虚さ」を兼ね備えている点に驚く。アメリカの良い文化と、日本の良い文化が融合しているとお見受けした。

この本には書いてないのだが、家事もしっかりこなす。料理もするし洗濯もする。息子さんの子育てがある。そういう点においても、同じ女性経営者として、私は恥ずかしくなるほど、足元にも及ばない。

この本のあらゆる話が心に刺さり、そして残る。
例えばスタンフォード大学で学んだ中で、

「起業したいやつは手を上げろ」。ハイテク系の学生が多く、200人ほどいた学生のほとんどが手を上げた。彼は次に「この中で自分は起業に成功すると思っている者だけ、手を上げ続けろ」と言う。半分ぐらいの手が下がる。
次に「今、手を上げている者で、成功する理由、自分がなぜ成功すると思うかを言ってみる」と言う。ビジネスプランだ。リーダーシップだ。自信ありげな学生が叫ぶ。彼は静かに答えた。「ちがう。成功は100%運だ」。すべて運。学校で勉強ができることなど何も意味もない。会場がまったく静かになった。

スタンフォード大学の教育もまた特異なものかもしれないが、この文章を見てください。心にスッと入り込む。

ジャズバンドみたいな会社組織
ネットイヤーグループというのは、バンドに例えるとジャズバンド。オーケストラではない。譜面どおりにきちんと演奏して、オーケストラをして指揮をして、それでポイントを高めていくというようなことはない。大きな方針ぐらいは決まっているけど、後はアドリブのようなものだ。

うまい表現。
私も(きっと多くのIT企業が)同様に思っている。しかし、それを社員に伝える際に、いい言葉が見つからず、伝わらないもどかしさがある。こういう点(伝える技術)においてもリーダーとして長けている。

米国の原動力「中央集権の強い組織」と「フレームワーク」

アメリカは、トップの人間が戦略を立て、それに従って組織を作り、枠組みを作っていく。枠組みに従い組織の人は行動する。強い組織が人より優先だ。

そして、なぜアメリカはフレームワークが優先されるか、その理由へと続く。そしてまた、それをそのまま日本に導入しても、果たしてうまくいかない理由へと続く。

石黒さんはシリコンバレーで起業した経験を持ち、また日本で組織を束ねていく上で、両国の違いがわかる。アメリカのやり方が良いと思われた時代は終わったと思うが、今でもアメリカを手本にする人や書籍は多い。私はそれに違和感を覚えていて、日本人には日本人のやり方がある。この本には、両国の成り立ちの違い、慣習の違いがわかりやすく書かれているうえに、どうしたらうまくいくか、参考になる記載も多い。

どのページからもパワーを発していて、読むと元気になる本(^ー^)
是非、お読みください。
きっと気持ちが前向きになって、「こうしちゃいられない。何かを始めよう!」と思います。