父と小太郎の命日

父は2004年に亡くなり二十一回忌。2016年に亡くなった小太郎は九回忌。

父の記憶、一番思い出すのは最後に帰った時、私が東京に向けて家を出る時のこと。私は「行って来ます」と言って家を出る。扉を閉める時に父を見る。父はもう私のことなんか忘れて、何か手元を見ている。「お父さん」と心で呼ぶが父はこちらを見ることもなく、何かに夢中になっている。少しだけ父の事を見続けた。その姿だ。その姿が父が元気でいる最後の姿になってしまった。

小太郎君、今も毎日、思い出してますよ。私は元気に生きてます。