「秀山祭九月大歌舞伎」、「二世 中村吉右衛門一周忌追善」だ。もう1年経つのかぁ。早いわぁ。
今日のお席は、1階・5列23番。双眼鏡を使わずにバッチリ見える席。オ、今月の客席は全席にお客様を入れている。やっと、前に戻った感じがして嬉しい。
一、白鷺城異聞(はくろじょうものがたり)
中山幹雄:作、松貫四:構成・演出
宮本武蔵:中村歌六
本多平八郎忠刻:中村又五郎
秀頼の霊:中村勘九郎
刑部姫:中村七之助
腰元白鷺:中村梅枝
腰元名月:中村米吉
局明石:中村歌女之丞(かめのじょう)
宮本三木之助:中村萬太郎
家老都築惣左衛門:中村錦之助
千姫:中村時蔵
構成・演出の「松貫四」さんは「中村吉右衛門」さんのペンネームだそうだ。「一周忌追善」にふさわしいですねぇ。「白鷺城」は「姫路城」の別名。姫路城で一度、上演されたことがあるそうだ。それが今回は歌舞伎座初演となった。
中村又五郎さん演じる本多忠刻が新妻の千姫(中村時蔵さん)と月見の宴を開く。しかし準備する腰元達が妖怪を恐れている。そこで妖怪退治のために宮本武蔵(中村歌六さん)が招かれる。中村勘九郎演じる秀頼の霊、中村七之助が演じる刑部姫、ここは見どころ(と思っている)。
休憩:30分
歌舞伎座を出て地下に降りて「歌舞伎茶屋」さん。「カレーそば」と「アイスコーヒー」を頂きます。休憩時間が30分だから大急ぎで食べます。
二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
<寺子屋>
松王丸:松本幸四郎(偶数日)
武部源蔵:尾上松緑(偶数日)
戸浪:中村児太郎
菅秀才:初舞台・中村種太郎(中村歌昇・長男)
小太郎:初舞台・中村秀乃介(中村歌昇・次男)
春藤玄蕃:中村種之助
百姓吾作:坂東彌十郎
涎くり与太郎:中村又五郎
園生の前:中村東蔵
千代:中村魁春
中村歌昇さんのご長男・種太郎さん、ご次男・秀乃介さんの記事はこちらが詳しい。この初舞台を見ることが出来たのは嬉しいことです。私の贔屓の坂東玉三郎の初舞台は「菅原伝授手習鑑」の小太郎。見たかったなぁ。昭和32年なので、私が生まれる前の話でした。
「菅原伝授手習鑑」は何度も見ていると思うが「寺子屋」は2004年以来だ。その時は片岡仁左衛門と坂東玉三郎が演じた。市川海老蔵の襲名披露の時だった。
菅原道真の息子・菅秀才をかくまっているが、「その首を討て」と迫られる。入学してきたばかりの子を身代わりにすることに。身代わりの子の首を打ち差し出す。その首をみて「菅秀才に間違いない」と立ち去っていく。
その身代わりになった子供の母親が息子を迎えに来る。そこに松王丸が現れる。実はその女性は松王丸の妻、首を斬られたのは松王丸の子供・小太郎だった。立派に身代わりになったと涙する松王丸。そして、夫婦で白装束となって子供を弔う松王丸夫婦。
悲しいシーンです。封建時代には実際にあったかもしれないエピソードです。悲しい。
いつも借りてる「イヤホンガイド」は「耳寄屋」で事前予約すると安くなるらしい。やってみようっと。