歌舞伎座・2019年12月 十二月大歌舞伎(昼の部 Aプロ)

会社はお休みして歌舞伎座!

東銀座駅で降り、スーっと入るは歌舞伎座の地下。お弁当を買い、急いで席へ。

今日のお席は、1階16列9番。1等席の一番後ろ。通路の手前。玉三郎の阿古屋だから席をとるのは大変でした。

1.たぬき

柏屋金兵衛:市川中車
妾お染:中村児太郎
太鼓持蝶作:坂東彦三郎
狭山三五郎:坂東亀蔵
隠亡平助:中村萬太郎
芸者お駒:市川笑也
女中お島:市川弘太郎
松村屋才助:中村松江
門木屋新三郎:大谷桂三
隠亡多吉:片岡市蔵
芝居茶屋女房おはま:市川齊入
備後屋宗右衛門:市村家橘
女房おせき:市川門之助

先週も見てますから、ゆったりと観ました。中車が良いですねぇ。何度観ても良いわ。笑也もこういう役もスーっと出来るようになっているんですね。昔はお姫様は良いけど、、、とも思った時がありましたっけ。今やベテランです。それにしても、この筋はよくよく考えられましたね。ありそうであり得ないけど、イヤイヤ、案外とあるかもしれない、なんて思いながら観ている。

35分の休憩。お弁当は「(京樽)京づくし」1,100円。

2.村松風二人汐汲(むらのまつかぜににんしおくみ)

松風:中村梅枝
村雨:中村児太郎

先週とは異なる演目です。私はこの演目は初めて観ました。美しいわ。注目株の二人ですもんね。「汐汲」はお稽古しましたっけ。高校生の時。そのまま発表会でも演じようとしていたが名取襲名の方が「襲名披露」で演じることになり、私は「浅妻船」という演目になったのでした。なんてことを思い出しながら観ておりました。

3.壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)阿古屋

遊君阿古屋:坂東玉三郎
秩父庄司重忠:坂東彦三郎
榛沢六郎:坂東功一
岩永左衛門:尾上松緑

何と言ってもコレです。玉三郎の阿古屋を観ることの喜び。花道から出た。美しい! そして、楽器の演奏は先週観た児太郎とも違います。別の曲かと思っちゃうほど。そんなわけはないですもんね。いったい、いつお稽古しているのだろう。それも3種類の楽器ですよ。琴、三味線、胡弓。

最後の決めのポーズは美しすぎる。あと何回、玉三郎の阿古屋を観れるだろう。歌舞伎座で演じる時は必ず観ます!

検索サイトで調べると、玉三郎は1997年1月に国立劇場で演じたのが初めてだ。それ以前は中村歌右衛門が演じていた。それから今日の2019年まで。玉三郎が演じているのは14回だろうか。凄い役です、ホント。

イヤホンガイドは休憩を利用して玉三郎が語る場面がある。お弁当を食べながら聞きました。「継承される芸:壇浦兜軍記 阿古屋」また聞きたいわぁ。

幕がおりて外に出ると、あぁ、まだ明るいのです。

歩いて帰りましょう! いつもと違う道を今日も歩いて行きます。

青松禅寺」と書いてあるお寺の前を通る。

いかん、前方に東京タワーが見える。先週の悪夢が。GoogleMapを見ながら、そっちじゃない方に進む。

六本木駅を越えた。順調。青山霊園の横の道を突き進む。たぶん、、、順調。そうこうしていると「表参道」駅近くに出た。大勢の人が行き来している。裏道に入る。

あとで調べると「サウスキャットストリート」だと思う道を渋谷に向かって突き進んでしまった。そうして出たのは渋谷駅。トホホ。逆方向じゃ。疲れてしまい電車に乗る。今日も途中で挫折にて終了。東京の道は難しいのぉ。お疲れさまでした。