わが町、魚町。
壊滅的な被害を受けたわが町はどうなっているでしょうか。
行ってみますと、オオ!だいぶきれいになりました。
ガレキが片付いています。
それでも、ここに爪痕があります。
大鍋屋さんは、玄関もきれいに修理されていて、見違えました。
そして、実家跡地に向かいます。
そこはかさ上げされた道路が出来ていました。
どれくらいの高さでしょうか。60cm以上あるように思います。
魚町を歩いていると、埃っぽくて、昨年のあの当時を思い出します。マスクなしには歩けなかった。
ところで、この町の不思議な空気に気づきました。
人はいます。
ですが、その人々は全員が工事担当者です。
普通の人が普通に歩いているという光景には出会いませんでした。
普通に歩いているのは、私だけ。
それは何とも異様な空気です。
それでも数世帯がここに戻って生活を始めているそうです。
でも、それは町の中のごくわずかな人々。
町が眠ってしまったかのように、止まっている。
あの時よりもガレキがなくなってきているだけに、建物の廃墟と青空とが、なんとも言えない。
あの活気があって、威勢が良くて、元気だった町を思い出させるものを探しながら、さまよいました。