気仙沼・南町紫市場

昨年12月24日に、気仙沼市南町にオープンした「南町 紫市場」に参りました。
南町は、昭和の時代には最も栄えた場所。
震災では、大被害がありました。ここに日本でも最大級ではないでしょうか?
52の店舗が入りました。

ウロウロしていると、「利英子?」と声がかかりまして、そちらを見ると、「オー、コウジ君!」

コウジ君は、震災前の1月に、東京を引き上げて気仙沼に帰ったばかり。
地元で「パン屋さん」をはじめるんだ!と言っていたけれど、どうなったかと心配していました。
今日も、市立病院のあたりをグルっとまわってお店を探してみたのですが、わからなかった。

「エー、ここでやってたの?」と聞くと、
「午前中はお店で売って、午後2時ぐらいからはこっちでもやってるんだ」って。

お店の名前は「田谷前 パン くら」です。
どうぞ、ご贔屓にしてやってくださいまし。

この寒いのに、外での販売、がんばるのぅ。
ちゃんとお仕事してますよ。
おもいのほか、種類が豊富です。私もたくさん買い求めました!

3月に「追悼ラン」をしようと思っています。
その相談に、ミチアリ君のお父さんに話をもちかけました。八日町の斉藤お茶屋さんです。

ここも被災したのですが、かろうじて建物が残ったので、皆さんで一生懸命、清掃してここまでになったそうです。
店内の様子です。

「追悼ラン」は、なんとか前に進めそうです。
地元のランナーとも協力して出来たらいいですね。
のちほど、計画を関係各位に相談しますから、詳細連絡まで、今少しお待ちください。

母と待ち合わせるために「ヴァンガード」に入りました。
Jazz喫茶です。店内に流れるJazzの音がゴリっとして良いのです。
若い頃、わからないながらもJazzを聴いてる自分に酔っちゃう、そんな時代もありましたっけ。
南町の中でも、早い段階で再開しています。

母が来たので、「あさひ鮨」さんに参りました。
父も大好きだった寿司店です。
ここが仮設ということを忘れてしまいそう。

それは随所に工夫があるからです。
被災したお店から、障子や欄間を持ってきたのだそうです。
ご主人が描いた絵画もかけてありました

こちらは障子。

欄間も。

ご主人みずから握ってくださったお寿司は、本当に美味しくて、涙が出そうでした。

震災の、2日前だったでしょうか、母と食べに行ったのが最後です。
母もずっと「あさひさんのお寿司が食べたい」と言い続けていて、やっとですね!
母もはしゃいでおります。

母と家まで帰りまして、かっつに連絡してみたら、「空いてるよ」というので、急遽、飲みに行くことにしました。
迎えに来てもらって田中前へ。
同級生ってありがたいね。
私の方が元気もらってますよ、ホント。

気仙沼、ありがとう!