読書:徳川将軍の意外なウラ事情

「徳川将軍の意外なウラ事情 」中江克己・著。

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この頃、歴史がおもしろい。
「徳川将軍家十五代のカルテ」を読んでみて、そういえば学校で学ぶ江戸幕府は、せいぜい、家康、家光、家綱、吉宗、慶喜あたりをサラリとやる程度だったことに気づき、もっと読んでみたくなった。

この本、おもしろい。
タイトルの付け方が疑問調なのだ。

例えば「第1話 家康はなぜ「徳川」を名のったのか」から始まる。
最後は「第80話 江戸帰還後、慶喜はどうしたのか」で終わる。

すべての将軍に対して疑問のタイトルが付いている。読んでいると、あーあ、徳川将軍のなーんにもわかってないんだなぁーという実感。今の時代とは違って、子供が生まれても元気に育つ確率が低い。本家にお世継ぎがない時のための、御三家であり、御三卿という制度。

それらが出来上がる事情が興味深く描かれている。これを読むと、またさらに徳川の時代を読んでみたくなるから不思議だ。