「会津藩VS長州藩」星亮一・著。
副題は、なぜ”怨念”が消えないのか
ある飲み会で、「○○さんは会津だからなー、○○さんは長州だろ、うまくいくかなー」みたいな会話があった。
私:へ?(何言ってんだろうー?)
恥ずかしながら、その会話によって、21世紀になり、平成の世になった今日においても、会津藩と長州藩は、あの戊辰戦争による爪跡が深く刻まれていることを知った。
そんな折り、書店で手にしたのがこの本。
会津藩は、徳川の第二代将軍、忠家が側室に生ませた「保科正之」が 初代藩主を務める。そういうことから会津藩が幕府に対する忠誠心は、他の大名達とは全く異なるらしい。
長州藩は、あの関ヶ原の戦いにおいて、西軍の大将・毛利家であったわけで、徳川家に対する怨念がある。
その2つが幕末に、グイと引き寄せられた。
おもしろくてグイグイと引き込まれる。
ただ、それが第二次世界大戦を経た今日にまで及んでいるとは思わなかった。著者が書いているように、誤った認識が両者の間の溝を深くしてしまったようだ。
ただ、つい先頃、いくつかの言い伝えは「誤解」であったことが判明してきたらしい。きちんとした裏付けから事実を導きだしてほしいと思う。
そういえば、まだ会津も長州も行ったことがないなー。