「日本女性技術者フォーラム(JWEF)」の6月の定例会(パネルディスカッション)に参加。テーマは「女性エンジニアの過去・現在・未来」
尊敬する女性経営者のAさんもパネラーのお一人。
この会も、Aさんに誘って頂いて「私・技術者ではないのですが…」参加させてもらっている。
会場には若い女性技術者が多数いて熱気がある。
パネルディスカッションには資料として(なかなか明確に出てこない→)「企業における女性技術者の諸々の統計」が提示され、本音トークでヒートアップ。おもしろい。
例えば、女性管理職の割合、そのうち技術者の割合などは、公にされてないようだ。そんな状況の中、かき集めたデータを見せてもらうと、その数(女性管理職の数)の少なさに唖然とする。まだこの程度だったのかー。
司会を含めた6人のうち、お2人は東大卒だが、残りの4人は、お茶の水女子大、東京女子大という女子大出身という点は興味深い。
一人のパネラーの方が「以前、アメリカに視察に行った時に」という話の中で「アメリカの女子大では、女性がいかにリーダーシップをとっていくか」という気風がある。
日本の女子大の多くがが「良妻賢母」といってる点とは大きな違いがあると感じたとのこと。
そういえば、ヒラリー・クリントンも女子大出身である。ちなみに私も女子大(短大)出身で、学校も家庭も「良妻賢母」と言われて育った。
パネラーの方は、私よりも年齢が少し上で、その方々の努力があって今日がある。昔と大きく異なるのは、産休、育児休暇の制度であろう。私の後の世代からは「男女雇用機会均等法」が施行され、雇用は大きく変わった。まだまだ変われる!
諸外国では「育児」に父親も参加しているのに、日本ではいまだに母親の役割とされている点、日本がグローバル化していく上で早くに変えていくべき悪しき慣習と思う。
質疑応答:「女性技術者には管理職になりたがらない人が多い。管理職になってしまったら自分が第一線で活躍するために要する時間が減ってしまうと思っている人が多い。その事をどう思うか?」という質問が出た。
「女性に限らず、技術者には管理者になりたがらない人は多いのではないか」と前置きされた後、「日本企業では、いわゆるデータを集めて論文を書く研究者と、技術者とが混同されているケースが多い。研究者という観点はちょっと置いておいて、技術者としてはコミュニケーションも大切な事。管理職は時間の使い方、やるべき方向を決められる分だけ、よりハッピーになる。キラキラ輝く技術者の管理職が増えれば、きっと、そうなりたいという人が続くでしょう」
そうかもしれない。
私が思うこと。(男女問わず)技術者はコミュニケーションが下手でもイイといった甘え(諦め?)があると思う。コミュニケーションは、仕事をするうえでの大事なツール。それはやっぱり(技術者においても)大切なのねー。
「仕事がんばるゾ!」とモチベーションが上がった会でありました。