読書:福沢諭吉の着眼塾 小林一三の行動塾

「福沢諭吉の着眼塾 小林一三の行動塾」永川幸樹・著。

福沢諭吉は日本史で習った程度にしか知らないし、小林一三については、恥ずかしながら全くの無知。副題は「いまビジネスの現場に一番必要な武器だ」

「はじめに」の中で、次のように書いている。

福沢諭吉と小林一三の最大の共通項は「女性尊重」である。

著者の言葉で印象に残るのは次の文章

たとえば、よく知られている講釈で恐縮だが、「運」という字である。この文字は分解してみればわかるように「軍(いくさ)」が「はこぶ)」とかく。つまり一般に運とは、人間の不作為や不可抗力の埒外から偶然にやってくるようにとらえられがちだが、決してそうではない。運とはみずからの運命に挑戦し、みずからの身命を賭して戦い、軍(いくさ)をしてこそその人のところに舞いおちてくるということである。

本の中では、2人を対比させながら進む。2人をちっとも知らぬ私としては、それぞれの人となりについてもう少し詳しく知りたくなった。それは別の本を読むとしよう。そういうきっかけをくれた本になった。