「中野」と「ジャズ」で検索していたら、「ジニアス(東京都中野区本町3-2-10)」というJazz喫茶が見つかった。しかーも、なんてこったい。小太郎の定宿「ワンワン」の近くではあーりませんか!
行ってみた。
中野新橋の住宅街の中、神田川のそばに「ジニアス」があった。
店内に入ると、マスターが「いらっしゃい」と声を掛けてくださった。
勝手に恐いイメージを描いていたら、マスターは優しそうな紳士なおじさんでした。
他のページで見た通りに店内は「ご近所のおばさま方の憩いの場所」的な感じで、私もそのおばさま方と同類と思われたのでしょう。「奥にも席があります」と音が静かな方に通された。通りながら、スィングジャーナルを手に取ると、マスター「オ!(という空気)」で、「音をお聴きになるんでしたら、こちらにしますか?」とスピーカーの真ん前に案内してくれた。「ハイ」と素直に従ってコーヒーをお願いする。
ワ、でかいスピーカーです。
音がいい。でも音量は控え目。
店内には、家族連れや、おばさん達が、(Jazz喫茶には普通ないだろう)ケーキセットや、生ジュースを飲んでいる。私はメニューも見ないでコーヒーをお願いしてしまった。
私のJazz喫茶の基準は、千歳烏山のラグタイム、気仙沼市南町のヴァンガード。音もさることながら、ホッと出来るかどうか。
コーヒーの味もよろしくて、店内は実に居心地が良い。
心無しか、音量がわずかに大きくなっていく気がする。
そのうちにおばさん達が帰り、音に集中する。音はもっと大きくなっている(気がする)。
マスターが「リクエストはありますか?」と聞いてくださった。
「私、、、最近聴き始めたので、よく知らないのです」と言うと
「ボーカルがいいですか?」
「ピアノがいいんです。ピアノトリオが」と言ってるシ。私。
「誰が好きですか?」
「最初はオスカー・ピーターソンを聴いたんです。それからバド・パウエルで、あと、ごく最近になってビル・エバンスなんですけど….」と(そう言うほどは聴いてないのだが…)。
「あ、じゃ、いろいろ大丈夫ですね」
そして、「HAMPTON HAWES」の「THE GREEN LEAVES OF SUMMER」をかけてくださった。
「HAMPTON HAWES」は初めて聴きます。いいピアノです。
レジの後ろの棚には、すごい数のレコードがあって、マスターの選曲が良くって、お客さんが「このレコードはいつ頃のもの?」なんて質問にも的確に答えていて、すごーくハッピーな気持ち。また来ます。