読書:ITとカースト

東京はよく晴れて気持ちが良い。
気温は高く(23度)、初夏のような日差しに、時折、吹く風は春らしいさわやかさ。ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?

朝、中野区を少し走った。
中野区って、結構、ゴチャゴチャしているのが、休日の朝は人が少なくて走りやすい。これからの季節は早朝ランですな(って、起きれるのか、オイ)。

「ITとカースト」伊藤洋一・著。
サブタイトル:インド・成長の秘密と苦悩
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インドITはすごいと聞くが、その原動力はどこから来たのか?実体はどうなのか?興味深い。

この本は、その辺のことを実にわかりやすく書いてある。インドの人口は11億人と言われているが、ちゃんと登録出来てない人が、あと1〜2億人いるのではないか、という話もあるらしい。そのうちの40%が文字が読めないとしたら、かなりの人数の文字を認識できない人達がいる。日本とは大違いだ。

今も非常に貧しい農民達が大勢いるというのだ。
大学入学の時に、そういった貧しい人達に優遇措置があるらしい。別枠で入学が可能で、そのほんのわずかな優遇措置枠に、ものすごい倍率の人達が競って入ろうと勉強する。

しかしながら、その狭き門を通ったとしても、もともとのエリートとの差はあまりにも大きく、挫折する人も多い。その中で、ほんの一握りのものすごーく優秀な人達が残る。その人達が世界に出ていって、ITを支えているわけだ。貧しい農村で一生を終えるか、ITを習得していい暮らしをするか、究極の選択に大勢の人が挑んでいるわけだ。

それから英語が使えるという利点。

日本では教育上、排除して来た「競争」だが、インドではその「競争」によって伸びている。あと10年経ったら、いったいどのようになっているのか…..。

Vimーフォント設定にご注意(Mac)

大型連休の合間の出社日。
電車はすいているかと思ったら、丸の内線は普通に混んでいて、普通に電車は遅れていた。皆さん、大型連休じゃないのかしらん?

MacでVimを使っていて、どうにも文字化けというか表示が変になって困った。会社の人にたずねると、「Macでも大丈夫なはず」・・・うーむ……..。

それで、いろいろな設定をしてくれて、例えば、「.inputrc」や「.bash_profile」なんてのもチェックしてくれた。「問題ないはずなんだけど、おかしーなー」

それで「オヤマさん、このフォントにこだわってます?」と言うんで、
「(老眼なので見やすいものにしてたけど)変えちゃっていいよん」というと、「Osaka等幅」に変更された。
すると、直っちゃった。イヤーーーン、フォントだったの?

ちなみに、その人はMac歴・約1年。私のMac歴・ほぼ16年。
アタシも、OS9までは神様のようによくわかっていたんだがなー(ウソ)。

MacOSはUNIXベースになってから、新たにUNIXの人達が使い始めて、Mac一筋だった私なんかを軽ーく追い越していく。

それで私も、会社の人達が使ってる「PostgreSQLを動かしたいのよ」と言うと、「僕はMacPortsにしてるんだけど、オヤマさんにはどうかな」なんて言ってる。拝み倒して、来週、それのインストール&設定方法を聞き出そうと思ってるわけだ。

その前にVimを使い倒さないと。

読書:考えないヒント

ゆったり流れる休日の時間。
この休みのテーマは「掃除」だが、ちっとも掃除をする気になれない。予定のない休みは久しぶり。部屋は荒れている。

このところ、3〜4年ごとに引っ越しをしていた。
「引っ越し」すれば自動的に部屋が片付く。
しかし、小太郎を飼ってしまったので、そう簡単には引っ越せない。
思いがけず、長く住んでいる。部屋は荒れている。あーあ、片付けないと。


「考えないヒント」小山薫堂・著。
考えないヒント

サブタイトルは「アイデアはこうして生まれる」
小山薫堂さんの著作。人気番組にはこの人の名前がある。

「勝手にテコ入れ」トレーニング
アイデア体質をつくるために効果的なトレーニングの一つが、僕が「勝手にテコ入れ」と名付けている習慣です。
(中略)
たとえばレストランに行ってメニューを見たとき。自分だったらこんなメニューは出さないのにとか、こんな書き方はしないのにとか考える。そして、その店にぴったりの、いいメニューを考えて、お客さんへの紹介の仕方や、雑誌への売り込みの仕方まで考える。
まぁ、大きなお世話なんですが。

同じように考えることあるよね。
小山さんは、これが徹底しているんですね。かなり具体的に詰めていて、そのまま企画書になるようなところまで考えちゃう。仕事でもないのに、楽しんでいる。

そして、そういう事が「偶然」を呼び、仕事になったりして、それをまた楽しんでいる。
いいアイデアは、「楽しさ」から生まれるのかな。

読書:地下鉄(メトロ)に乗って

今年から4/29は「昭和の日」だそうです。

久しぶりに何も予定がない休日。近所の書店と古本屋をブラブラする。どれを買おうかと迷いながら、本を選ぶ時が一番幸せかもしれない。

「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎・著。
地下鉄(メトロ)に乗って

浅田次郎は、大好きな作家です。

「地下鉄(メトロ)に乗って」は映画化され、映画を観る前に読んでおかなければ!と思っていた本。一気に読んだ。

これぞ「浅田文学!」であります。
父を思う息子の気持ち、息子を思う父の気持ち、不器用な親子は、歯がゆいほどにうまくいかない。現代からタイムスリップした世界とを行き来することで表現する巧みな、そして知れば知るほど悲しい世界。

これを「昭和の日」に読むというのは何かの必然か。

ちなみに最初に登場する場所は、私が住んでいる「新中野」。
映画も楽しみであります。DVDで借ります。すんません。

マラソン完走クラブ(5回目):高尾山マラニック

マラソン完走クラブ」の練習会「第25回 高尾山マラニック」に参加した。

3つのコースに分けて募集していて、私は一番ゆるい「山頂コース+α」を選択。
対象:10kmを55〜70分以内で走れる方(目安)

走る前にスタッフの方から「足の捻挫予防のテーピング」を教わって、しっかりとテーピング。マラニックは初めてで、テーピングしながら、「怪我だけはしないように」「皆さんにご迷惑をかけぬように」とストレッチを念入りに。

イザ、出陣。
上を見る。

エー、ここを走るのかしらん?
まさか・・・。
あ、やっぱり走るんだ。

くーーー、坂道がね、ほんのわずかでも、ゼーゼー・ヒーヒー。
呼吸困難っス。

休憩をとったり、歩いたり、走ったり…。
スタッフの方が、我々の疲労の度合いを見て、ペースを作ってくださる。

神社を通る時は「走ってはいけない」ので、歩く。
今日はゴールデンウィークの初日で、お天気にも恵まれて賑わっている。

山頂にたどり着くと、眺めが気持ち良い。
新宿から1時間ほど電車に乗っただけなのに、この景色。どこか遠くに来た感じ。

調べると高尾山頂上は599m。
眺望は「気仙沼の安波山(標高239mだけど)」みたいな感じ。海は見えないけど。

帰りは下り坂を休憩なしに走って降りる。
下り坂ですから、最初はおしゃべりなんかして余裕もあったが、次第に押し黙り、呼吸は大丈夫なものの、太ももがプルンプルンしている。

怪我をせずに練習を終えて良かった。

我々のコースは高尾山頂上までだが、別のコースは城山、小仏峠あたりまで行ったようだ。すごいなー。
皆さんと記念写真を撮って解散。

高尾山に来たのは、25年ぶり2回目。
せっかく来たので、「高尾山 高橋家」さんで「冷やしとろろそば」を食べる。旨い。
高尾山 高橋家

電車に乗る前に「酒まんじゅう」を買って帰る。
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オ、もうスタッフの方が写真をアップしてくださっている。早いっす。
写真1(真ん中のが私)
写真2(この中にいます、後ろの方で見えず…)
写真3(この中にいます、男性スタッフのすぐ後ろでヘバってる)
写真4(右端がワタクシ:Tシャツは第11回 東日本国際親善マラソンで頂いたもの)

Cafe La Bohemeでイタリア料理

Iさんと、Iさんの3人で、 新宿御苑の「Cafe La Boheme(カフェ ラ・ボエム)」で食事をした。

お2人はヨーロッパに赴任中に知り合ったそうで、当時はいずれも大手企業にお務めだったが、今は(2人とも)独立している。

一人のIさんから「インドIT」の話を伺い、もう一人のIさんから「コンサルという職業について」と「経営について」のお話を伺う。

それとは別に、趣味の「身体を鍛えることの楽しさ」よ。

お一人は、ウルトラマラソン(100km)にも出場するほどのランナーで、お一人はボディビルで肉体を鍛え上げていて、すごいの。

私も、何かキラリと光るものを持ちたいものであります。

Iさんの馴染みの店「「Cafe La Boheme」は新宿御苑駅近くにあるというのに、私は初めて入った。

店内から見る新宿御苑の緑は、ここが都会の真ん中とは思えない居心地の良さ。
お料理は抜群に美味しくて、特に、うすーーーく焼いたピザにはちみつを付けて食べたのは初めて。おいしぃー。

読書:読書の腕前

「読書の腕前」岡崎武志・著。
読書の腕前

この本のタイトル、おもわず手に取ってみたくなるじゃありませんか。うまい。

著者の岡崎氏は、子供の頃からの読書好き。
その量は半端ではない。

頭はよくないが、本だけは読んできた

というだけあって、様々な本を読み、この本にも多くの作品が取り上げられている。うわー、そのほとんどを私は読んでいない。あれもこれも読みたくなった。

いま古本の世界がおもしろいー

100円から良書が手に入る時代、これを利用しない手はない。著者の古本屋チェック法がおもしろい。今はネットでも手に入るが、岡崎氏はこまめに古本屋をチェックし、ベストセラーは10年後あたりが読み頃というくだりも、こだわりがある。

もうすぐゴールデンウィーク。
さーて、何を読みましょうか。

読書:ラストレター

「ラストレター」木藤亜也・著。
ラストレター

副題は、「1リットルの涙」亜也の58通の手紙
TVドラマでは亜也さん役は、若くてかわいらしい沢尻エリカさんが演じていたので、亜也さんの年齢は私よりずっと下だと思っていた。

この本を読むと、あらら、昭和37年生まれなのね。ってことは私の2学年下(年では1つ下)とは驚いた!「山口百恵主演の映画」や、「ポールモーリア」や「サイモン&ガーファンクル」が出てきて、あー、同じ時代を生きていたんだ、と思う。

その時代、家庭のトイレは和式が一般的だった。
障害を持つ人にとって、今より何倍も、生活はきつかったと思う。

バリアフリーという言葉はなかったし、車椅子で外に出る人はほとんどなかった。だから、「本屋さんに行きたい」と書いてある部分、「今」ならば、もっと、かなえてあげられたでしょうにね。

そんな大変な暮らしの中、友人達との手紙のやりとりが彼女をささえていることがわかる。TVで見る何倍も大変な生活だったんだ。私のこの健康な時がいつまで続くのかわからないが、今を精一杯生きたいと、そう思った。

走る時に考えてること

おとといのマラソンの疲れがやっと少し取れてきた本日、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

おとといのマラソンは、コースは平地だが、時折、強風が吹いた。
走ってる最中、頭の中は暇ですから、いろいろな事を考える。

大げさかもしんないけど、強く吹く風を人生に例えてみたりするわけだ。

一番いいのは「追い風」ね。
足はスーっと前に出て、気分が良い。
うまく乗れるとタイムも良いはず。

言うに及ばず、「向かい風」は辛い。
「向かい風」の時に、体力と気力を消耗しないように、いかに、やり過ごすかを考えている。この時は、我慢、我慢、我慢。ひたすら我慢して、その時が過ぎ去るのを待つしかない。

ね、人生と一緒でしょ?
そんでもって、「無風」がいいかといえば、意外とそうでもない。
なんというか、つまんないわけよ。

お商売も、向かい風は我慢をして、追い風にしっかりと乗れるようにしなくちゃいけないのです。そしてやっぱり「無風」はつまらないんだな。

もっとも、実際のお商売はそう単純ではなく、今「追い風」かどうかを、感じ取る力(勘)が働かないとダメよね。

そんな事をツラツラと考えながら、トボトボと走る私であります。