読書:「書く」マーケティング

「「書く」マーケティング」堀内伸浩・著。

インターネットがツールとなってからは「書く」ことが増えた。
ホームページを書く、メールを書く、チャットで書く。

そうなると、文章力のなさにガッカリすることは多い。充分に伝わらないこと多し。常々、そう思っているので、この本のタイトルはグッときた。

しかしながら、内容は想像したよりも易しくて、わかりやすいのはたしかだが、私の知りたい情報としては不十分だった。残念。

けど、書くことに躊躇している方々にはいいかもしれない(私は書くことには躊躇してないから不十分だったかも)。

読書:蹴りたい背中

「蹴りたい背中」綿矢りさ・著。

小説を読むのは、白石公子の「僕の双子の妹たち」以来になる。若くて芥川賞を受賞した話題作。

全体に読みやすく、それでいて感性豊かな著者の新鮮な文書にふれるのは、なんだか、くすぐったいような、あー10代は、遠くになりにけりッス。

読み進めると「あれ? この使い方はいいの?」と思う箇所がある。「にな川はいつも、背中が弱っているみたいに」「~~しているみたいに」の使い方は正しくないでは?と思いつつ、「正しいとか、正しくないとか」じゃなくて、言葉は変わるってことか。そして、次の時代は、この人たちが作っていくのかもシンナイ。若い方達が「読書」の楽しみを知っていただくきっかけになったかも。

読書:カエルを食べてしまえ!

「カエルを食べてしまえ!」ブライアン・トレーシー著。門田美鈴・訳。

もちろんカエルはたとえ話で、「嫌な事から先に片づけてしまえ」という事。もし、カエルが二匹いたら「大きくて醜い方から食べろ」って。それは頭ではわかる。わかっちゃいるけど出来ないのよね、これが。

すると著者は「ランクをつける」と書いている。「ABCD法」といって、A~Dまでの4ランクに分ける。

 A:非常に重要で、これをしなければ重大な支障をきたすもの
 B:「すべきもの」だが、それをしなかったからといって、
  それほど大変にはならないもの
   ※「A」の仕事が残っているうちは「B」にとりかかってはいけない(ここがミソ)。
 C:「したほうがいい」が、しなくても何ら影響がないもの
 D:ほかの人に「任せていいもの」

それと大事だと思うのは「目標達成の足を引っ張っているものは何かを見極めること」らしい。

そうよね。「A」の事をしなきゃ~と思っちゃいるけど、ついつい「B」や「C」の事をしたくなっちゃうんだわ。これだな。さ、これで私の仕事力もアップする(か?)

読書:東横インの経営術

「東横インの経営術」西田憲正・著。

初めて「ホテル東横イン」に泊まったのは、2000年5月26日、仙台東口I号店だった。祖母の一周忌に気仙沼に帰る途中に仙台に泊まって、「Macで音楽クラブ」の仙台オフ会を開催したっけ。なつかしー。

2000年当時、ホテルでインターネットに常時接続サービスは多くなかったが、このホテルは駅から近くて、安くて、ネットに接続出来るので、予約した。当時もたぶん、今と同じ5400円程度だったと思うが、駅から近くてその料金とあっては、程度が知れている。「どうせ寝るだけだから」と覚悟して行った。

想像は良い意味でうらぎられた。ガラスごしに明るいフロントが見える。地図と看板を何度も見て「やっぱり、ここだ」と思いつつも、ホテルに入るや「ここは東横インで間違いないですか?」と聞いてしまった。料金とのギャップに驚いた。

「今は支配人からフロントまで全員が女性」と書いてあるが、当時は(フロントには女性もいたが)、男性(の支店長らしき人)がとても親切に対応してくれた。

建物だけではなく、サービスが良くて、チェックアウトの時には「この価格は、何か特別価格ですか?」と聞いたことも覚えている。フロントの方がにこやかに「いつも、この価格です」と言われた。

名前からして「きっと東急系に違いない」と思ってしまった。バックにそういう資本力があるんだろうと思った。「けれど、ビジネスホテルだから東急の名前は出さないのかな?」と勝手な想像だった。まぁ、これだけ、いろいろ覚えているということは、それだけ強烈な印象だったんだろう。

そうそう、「Macで音楽クラブ」が、大阪のiWeekに出展した2002年4月は、「天満橋大手前店」に泊まったっけ。なつかしー。

その後、東急とはまったく関係ないことを知ることになるし、ホテル東横インは、加速がついて全国展開をしている。大規模に展開するとサービスが低下することが多いが、こちらのサービスはむしろドンドン向上していて、インターネットで予約をすると、靴下をもらえるサービスまである。私も各地で泊まっている。8月に泊まった「京都五条烏丸店」のフロントで、この本を見かけて買った。

おもしろい。一気に読み切る。昨日読んだ「ユダヤ人大富豪の教え」と共通する部分を随所に発見する。気になる方は、この2冊を読んでみて下さい。心も豊かになります。

読書:ユダヤ人大富豪の教え

「ユダヤ人大富豪の教え」本田健・著。

先に続編である「スイス人銀行家の教え」を読んで、おもしろくてこちらも読んだの。迷える私にピッタリの本で、言葉もなく、うなった。そしてハッピーになった。

世の中には二通りの人間がいる。「自由人」と「不自由人」だ。その分類の定義が大事なのね。「自由人」かと思っちゃう「自営業」も実は「不自由人」と定義するところは「ああ、そうだったか」と思う。疑問が解けた感じ。

大企業の社長も「不自由人」で、フリーターも「不自由人」

アーティストは、「売れていて、印税で生活できるアーティスト」は自由人だけど、そうでないアーティストは不自由人なのよ。この分類によって、見えてくるものがある。

「不自由人」の分類に入っていても、「好きな事」をやっている人は幸せ。ホントそうだね。私のまわりにはそういう人が何人もいるよ。そういう人は、ちょっとくらい貧乏でも、小金持ちだけど嫌な仕事をしている人より、ずっとハッピーに見える。「好きな事をやる人生」にしたいね。

読書:社長業、代行します。

「社長業、代行します。」野田榮一・著。

実話に基づく内容は説得力ありまくり。
「どうにもならない」と思った会社がみるみる間に立ち直る。すごい。
けれど、野田氏が見ても「なすすべがない」と思った会社は、一刻も早く「たたむ」ための指導する。その見極めがまたプロの技。

読み進めると、立て直すためにはいくつかの法則が存在することがわかる。もしも内部の人間がそれに気付いたとしても、「しがらみ」があって、改善出来ないことも多いようだ。別のところからひょっこりやってきた人は「しがらみ」がないから、バッサリと斬ることが出来ることはある。日産のカルロス・ゴーン氏もそうかもしれない。

野田氏がなぜ、こういう職業についたか、事情はいろいろあるが、子供の頃に見た「夜逃げの後」の光景が、深く刻み込まれて事をあげている。私も同様の経験をしている。親戚にも商売をしている者が多く、うまくいっている時はいいが、悪くなったら、坂からころげ落ちるように悪くなる。夜逃げもある。

子供の頃にそういう事を間近かに見ると、「会社をつぶしてはいけない」という気持ちが強く、強く芽生える。

すでに起業している人に、そしてこれから起業したいと思う人にもお勧めの本。お互いにがんばりましょう。

読書:スリッパの法則

「スリッパの法則」藤野英人・著。

プロの投資家の目。わたしゃ、投資はしてないが、こうしていけば伸びるのか、という視点で読んでも参考になる。もちろん投資家の方には多いに参考になるだろう。

法則という形がシンプルでわかりやすい。「目次」を見ているだけで興味をそそられ、書店でパラリとめくっただけで購買意欲がわく。

今、注目のライブドアや楽天も、かなり早い時期で注目している点は、さすが。

日本電産株式会社・代表取締役社長の永守さんの言葉で私の心にも響いた言葉を書き留めたい。

「情熱・熱意・執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」、この言葉は、日本電産株式会社のホームページに「三大精神」として記されている。

読書:これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる

「これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる」三浦展・著。

テレパスには、第2次ベビーブームと言われる1972年生まれが多い。同い年に、キムタクや中井君や、貴乃花親方がいる。最近話題のライブドア/代表の堀江さんもそうらしい。人数が多いから、受験や就職が大変だった世代。

この本を手にするや、私が会社で「団塊ジュニアだぁ~」と言うと「違う!」と反論された。
「自分の親は団塊世代じゃないから、そのジュニアじゃない」という言うんだ。
「あれ? 団塊世代の子供達だから、第2次ベビーブームじゃないの?」と思いつつ読むと、その謎がわかった。

第2次ベビーブームと団塊ジュニアはイコールではなくて、「真性団塊ジュニア世代」は1973~1980年生まれを指すらしい。

「真性」以外を、この本では「ニセ団塊ジュニア世代」と定義している。「真性」に対して「ニセ」ね。たとえば母親は団塊世代でも、父親はもっと前の世代だという事はある。「真性」世代は、両親とも団塊世代に属する年代に絞っている。

「ニセ団塊ジュニア世代」は明日に希望が持てない。暗くて堅実らしい。受験も就職も大変で、「何に希望を持てばいいのさ?」という高校生を過ごした世代ね。結婚も「ジミ婚」。ファミコンやアニメなどのオタク系文化が流行り、インターネットビジネスに向かった世代。その世代は、消費に対して慎重で、人数が多いからとその世代をターゲットに商品開発をしたのに、失敗に終わってしまった例はなるほどと思う。

「団塊世代」の分析もおもしろい。世間で言われるよりも「保守的」で「堅実」に生きてきたことなどが指摘されていて、叔父と叔母をこの世代に持つ私には思い当たること多し。特に結婚や就職は、その前の世代の価値観を引き継いでいる。

「新人類」と言われた1963年前後生まれは(私の弟は1964年生まれ)、「なんとなくクリスタル」だったり、入社するやバブルだったりで、それまでの世代と大きく異なるという分析。「男女雇用機会均等法」が施行され、我々世代の女性の生き方と、新人類では大きく違う。生まれたのが、たった数年の違いなのに、だ。

また、最近の調査では、消費は東京が一位ではないということの指摘が意外だ。人口が集中している東京が、たしかにバブル期までは東京の消費が一番だったのが、最近では地方の消費が勝っているというのだ。

続きは、本を読んでください。おもしろい。

読書:稼ぐが勝ち

「稼ぐが勝ち」堀江貴文・著。

(営業は)「気合いと根性」と言い切ってる。オー・イエ~ス!

31歳の若さでビジネスは成功し、日本野球会に新風を巻き起こす人の考えは、いろいろな意味でためになる。シンプルで合理的な考えは、読んでいて気持ちがいい。それを実践出来るかどうかが成功の分かれ目かもしれない。

堀江氏は(ご自身もお若いが)もっと若い、例えば10代の方々が夢を持てる社会を作りたいと考えている点は、たいしたものだと思う。

10歳以上も年上の私が、自分の事だけで精一杯な状況にあることが恥ずかしい。私にも夢がある。このごろは、その夢が見えなくなっていた。

読書:40歳をすぎても記憶力は伸ばせる

「40歳をすぎても記憶力は伸ばせる」高田明和・著。

40歳をすぎたら、ガックーンと記憶力が下がったことを実感する。次に「理解力の鈍さ」に気付いて愕然。「助けてー」って感じ。ま、そんなわけで、この本を読むことにした。

その不安感が余計に記憶力を下げることを知った。ストレスが記憶力をにぶらさせる。ストレスっていうやつは、身体にも心にも害なんだな~。そういった事が医学的な立場から書いてある。「歩く」ことが脳のために良いことも知る。通勤時に歩く事を心がけているが、これは安くていいトレーニングらしい。続けようっと。