読書:これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる

「これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる」三浦展・著。

テレパスには、第2次ベビーブームと言われる1972年生まれが多い。同い年に、キムタクや中井君や、貴乃花親方がいる。最近話題のライブドア/代表の堀江さんもそうらしい。人数が多いから、受験や就職が大変だった世代。

この本を手にするや、私が会社で「団塊ジュニアだぁ~」と言うと「違う!」と反論された。
「自分の親は団塊世代じゃないから、そのジュニアじゃない」という言うんだ。
「あれ? 団塊世代の子供達だから、第2次ベビーブームじゃないの?」と思いつつ読むと、その謎がわかった。

第2次ベビーブームと団塊ジュニアはイコールではなくて、「真性団塊ジュニア世代」は1973~1980年生まれを指すらしい。

「真性」以外を、この本では「ニセ団塊ジュニア世代」と定義している。「真性」に対して「ニセ」ね。たとえば母親は団塊世代でも、父親はもっと前の世代だという事はある。「真性」世代は、両親とも団塊世代に属する年代に絞っている。

「ニセ団塊ジュニア世代」は明日に希望が持てない。暗くて堅実らしい。受験も就職も大変で、「何に希望を持てばいいのさ?」という高校生を過ごした世代ね。結婚も「ジミ婚」。ファミコンやアニメなどのオタク系文化が流行り、インターネットビジネスに向かった世代。その世代は、消費に対して慎重で、人数が多いからとその世代をターゲットに商品開発をしたのに、失敗に終わってしまった例はなるほどと思う。

「団塊世代」の分析もおもしろい。世間で言われるよりも「保守的」で「堅実」に生きてきたことなどが指摘されていて、叔父と叔母をこの世代に持つ私には思い当たること多し。特に結婚や就職は、その前の世代の価値観を引き継いでいる。

「新人類」と言われた1963年前後生まれは(私の弟は1964年生まれ)、「なんとなくクリスタル」だったり、入社するやバブルだったりで、それまでの世代と大きく異なるという分析。「男女雇用機会均等法」が施行され、我々世代の女性の生き方と、新人類では大きく違う。生まれたのが、たった数年の違いなのに、だ。

また、最近の調査では、消費は東京が一位ではないということの指摘が意外だ。人口が集中している東京が、たしかにバブル期までは東京の消費が一番だったのが、最近では地方の消費が勝っているというのだ。

続きは、本を読んでください。おもしろい。