読書:企画力

「企画力」田坂広志・著。

こッ・これはッ! 涙ウルウル。

仕事で企画書を書く。説得力なし。力づくで仕事を取る。こんなやり方には限界がある。「これではいかんな~」と思っていた時に読んだので、目からウロコ。

「企画力とは何か?」という問いから始まる文書は明解で、的確。

「人間と組織を動かす力」と著者は言う。著者がアメリカのシンクタンクで経験したことをおしげもなく書いてくださっている。この本一冊まるまる私の指導書となる本だ。この本に会えてよかった。

告別式に列席

中学、高校の同級生・スダさんのお姉さんの告別式に列席した。満45歳の若さで逝ってしまった。

スダさんのお姉さんとは、ピアノ教室でご一緒した。ハキハキとした利発的な方だった。

スダさんのお母さんは洋裁店を開いていて、ピアノの発表会の洋服は、生地選びから採寸、そして仮縫いも「先生」であるお母さんに見てもらった。お店にはお弟子さんが大勢いらして、店内は明るく、そして華やかだった。それが子供心にも特別な場所であり、大切な思い出として刻まれている。

発表会の洋服の共布でリボンを作ってもらい、それを付けてピアノの発表会に望んだ回数は、幼稚園から数えて10回以上だろうか。そして特別な洋服はいつも須田洋裁店で作ってもらった。1960年代の良き時代の良き思い出だ。

先日は、母方の祖母の葬儀に、スダさんのお母さんがご町内を代表してスピーチしてくださり、久しぶりにお顔を拝見した。昔の面影を残しつつ、だいぶ歳を取った印象を受けた。今にして思えば、その頃すでにスダさんのお姉さんの容態は悪く、大変な時期だったに違いない。改めて感謝の気持ちでいっぱいになる。

それにしても、40歳を越えてから、同世代で亡くなる方が増えた。帰り道で「高校の同級生/ソフト部・ピッチャーでエースのKさんが癌をわずらって亡くなった」と聞いた。いつか会いたいと思っていただけに残念でならない。

人生は、あっけなくて、はかないな~。私には、どのくらいが残されているのか知らないが、若い頃よりも、もっともっと大切に生きていこう。