読書:ザ・ゴール

「ザ・ゴール」エリヤフ・ゴールドラット著、三本木亮・訳、稲垣公夫・解説。

年末年始に読む本(気仙沼の旅のお供)は、1984年アメリカでベストセラーになってから15年以上も経た2001年に日本語訳が発売され、もちろん日本でもベストセラーになった「ザ・ゴール」にした。前から読みたいと思っていた本をやっと読んだ。おもしろい!

製造業の工場の所長である主人公アレックスが、幾多の困難に遭遇し、そのたびに「いったいどうしたらいいんだぁ~!?」と(心の中で)叫ぶ。それは、多くの工場で実際に起こっている事だろうと推測する。

読者は主人公と共に悩みつつ、「TOC(制約条件の理論)5ステップ」までたどり着く。製造業だけではなく、会社経営する上で役立つ事は多い。TOCについては、こちらのサイトも参考になる。

読書:稼ぐ人だけが知っている!13の気づき

「稼ぐ人だけが知っている!13の気づき」岩元貴久・著。

冒頭に「ビジネスの目的は2つあります。お客様を獲得することと、長期にわたってお客様と取引を継続することです。」
そ! そうだよね! うん・うん(嬉し涙)
私が日頃考えていることと同じような事が書かれていて、随所で頷きながら読んだ。

同じ考えなら、なにも人の本を読まなくてもいいじゃないかと思われるかもしれないが、なんだろうか、誰かに同調して欲しいんだろうね。
同じ事を考えていても、いざ実践する際には、一筋縄ではいかないことも事実。
考えることと実践することは別の難しさがある。
この本のタイトルは、「13の気づき」としているが、それ以上に気づかさせてくれる本だ。

読書:C言語2

「C言語2」倉薫・著。

今まで不明に思ってたことが題材に取り上げられている。
例題がシンプルで、実行しなくても理解出来るように書かれているので、読み物としてもスイスイ読める。
「関数のポインタ」あたりは理解が足りないので、他の例題をこなしてから、もう一度、読もうっと。

読書:「できる人」の時間活用ノート

「「できる人」の時間活用ノート」中谷彰宏・著。

時々、中谷氏の本を読みたくなる。活力をいただく。
この本は薄いので、お手軽にちょっとした時間で読める。
最初に「始めた記念日」から始まる。
手帳に「締め切り日」を書くよりも「始めた日」を書く。それだけ始めることが大事だとしている。
ほかにも「忙しさを楽しみにする」ことや、時間を創り出す10の方法など、参考になる。
私は、まずは「忙しい」を言い訳にしないことにした。「忙しい」って使う時は、ほとんど言い訳の時だもんね。

読書:他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい

「他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい」三浦哲・著。

本は薄いし、行間は充分に空いているので、喫茶店でお茶してる間に読み切った。そのお手軽さとは裏腹に読み応えは充分。

タイトルの「億万長者」の文字からイメージしたものとは違っていて、どちらかというと「効率よく学ぶためのコツ」が書かれている。

私が成果を上げられずにいる「プログラミング」についても役立つ内容だ。
「英語を知らない経営者」についての記述はドキリとする。

英語を習得するためには必要なのは「フォーカス!」と言う。また、「トップダウン法」で短期間に習得する法や、「カレーライス効果」「わんこそば効果」など、わかりやすい言葉が印象的である。

他の人にはあまり読んで欲しくないと思うほど(苦笑)、いろいろな面で参考になる本。

読書:日産を甦らせた英語

「日産を甦らせた英語」安達洋・著。

安達氏は、企業の英語力をつけるための仕事をしているが、私のように、当面は仕事に英語が必要ないように思っちゃってる者にも参考になる。私も「英語力をつけたいな」という願望はある。
IT系の仕事に従事していると、最新技術は英語で公開されるケースが多いので、実は切実な問題で「願望」などと言ってる場合ではない。

安達氏は、バッサリと「どんなに日本人が努力しても、ネイティブな人達にかなうわけがない」と切り捨てる。そういうところで競うのではなく「仕事に使うための英語」を考えることと言う。おっしゃる通りだ。

それから大事な事は「スピード」だ。スピードは、一人でやっていてはドンドン自分の心地よい「ゆっくり」になってしまう。その辺をフォローしていくのが、グループ学習であり、講師が「スピードを上げるように指導していくことが必要」としている。私はプログラミングを勉強しているが、同じことが言える。自分の「ゆっくりペース」になっている。これでは、いつになっても仕事では使えない。たしかにそうだ。

それでなくてもビジネスマンは忙しいが、「忙しい」を言い訳にしないこと、とグサリとくる言葉を述べている。
これもその通りで、私よりもはるかに忙しい人が、私より短期間に新しい技術を習得しているのだから、「忙しい」ことを言い訳にしては、「何も出来ない」と音を上げているようなものだ。その対策としては、細切れな学習を提唱している。たとえば1日5分しか時間が取れないとしても、10日あれば50分になる。そういうことだ。

私はTOEICを受けたことがないんだけど、一度、受けてみようかな~。
いつの日か、アメリカで暮らしてみたいという夢は持ち続けているわけだし。

読書:藤田田の頭の中

「藤田田の頭の中」ジーン中園・著。

日本マクドナルドの創業者である「藤田田」のことを、そのそばで働いた著者が書いた本。

社員を大切にする藤田氏の気配りは頭が下がる。藤田氏が取り入れた「誕生日を有給にする制度」は、私も実践している。私は何かを参考にしたわけではなく自分で考え出したが、1996年当時、「あまっちょろい感じ」「女性社長が考えるようなこと」などと言われた。(その後、合併した時に、他の役員から「誕生日休暇」への反対意見も出たが、私の意思を貫かせてもらっている)。社員には好評だ。それを藤田氏も取り入れたとはおもしろい。

そして、変革に果敢にチャレンジし、失敗を次の成功へと持っていくあたりはさすがだし、時代を読む目を養うための日々の努力を怠らない事などが記されている。

まだ高校生だった頃の孫正義氏に藤田氏に会いたくて何度も電話した事や、それでもかなわない時には直接、会社に訪れた「粘り強さ」を評価したことなど、興味深い話がある。

手元に置いといて、経営に悩む事があれば、開いて読みたい本だ。

読書:すべては一杯のコーヒーから

「すべては一杯のコーヒーから」松田公太・著。

タリーズコーヒージャパンの創立者/松田氏が書いた本。

設立から数年の間にナスダックジャパン上場を成し遂げた若き成功者は順風満帆に見える。しかしながら、この本を読むと、それまでの苦労は数知れない。

私も設立の経験を持つから、経験不足による様々な失敗談は、あまり語りたくないこととして封印していることも多い。けれど著者はそれを隠さずに書く事で二度と同じ失敗を繰り返さないようにと、そして、これから起業しようとする人へのアドバイスになればという思いは、すばらしいのひとことに尽きる。

著者は、小学校から高校までのほとんどを外国で暮らした帰国子女である。日本語の他に自由に外国語を操れる帰国子女をうらやましく思うものだが、子供の頃から別の文化に触れることの難しさがあるわけで、それを一つ一つクリアしていった先の成功だろう。

英語を自在に操り、アメリカの文化に慣れ親しんだ著者でさえ、タリーズコーヒーUSAとの契約については四苦八苦している。契約書の記述内容の持つ重要性を改めて思い知る。日本では、今だに「なーなー」で済ますこもと多い。

この本は2002年に書かれていて、まさか2004年に上場企業している複数の会社にいろいろな問題があることが公になるとは思わなかっただろう。2002年当時、著者は持ち株比率についての考え、上場するということの意義を明確に持っている。

オーナーが半分以上の株を持ち続ける「おやかた体質」とは全然違う上場企業としての会社のあり方については、勉強になることも多い。

近頃は「起業してから何年で上場した」ということが華やかな話題として取り上げられるが、企業にとって上場する事が最終目的ではない。それが持つ本来の意義を考え、それがふさわしいのであればそうすればいい。そうでなければ違う道もある。起業に興味がある方には、特にお勧めの本。

本の感想を書き終えてからインターネットで検索すると、タリーズコーヒージャパン株式会社は、その後、 フードエックス・グローブ株式会社のグループ会社として、次のフェーズに入ってるようだ。松田氏は緑茶を専門にしたお店「Koots Green Tea」を展開するなど、その勢いは衰えない。そして、驚くのは、2004年1月に経営戦略を理由に上場を廃止していることだ。2002年の執筆時から現在に至まで、著者は相当なスピードで駆け抜けているのだろう。是非、この本の続編を出して欲しいものだ。

読書:整体入門

「整体入門」野口晴哉・著。

ある方と話している時に、野口氏の話が出てきて、興味を持ったので読んでみた。

西洋医学ではスッキリしない身体の痛みが、東洋医学でスッキリとすることがある。この本は、その摩訶不思議な部分をとてもわかりやすく記している。体操は写真付きで解説しているので、やってみる。

とても簡単な体操で、「こんなんでいいの?」と思いつつ、「目の疲れ」や「頭の疲れ」を取る体操をして寝ると、熟睡してスッキリした気がする。他の体操も試してみようっと。

一度読んだだけでは、理解しきれない。その都度、ページをめくってみようかと思う。

読書:FISH!

「FISH!」スティーヴン・C・ランディン、ハリー・ポール&ジョン・クリステンセン著、相原真理子・訳。

帯に「あのライバル会社の元気のもとはココにあるらしい。」と、その通りだね。読んでいると元気になる。

会社の「ごみ溜め」と言われた部署をまかされたメアリー・ジェーンが悩みながら、活気ある職場に変えていく方法はどの会社にも参考になるのではないだろうか?

会社だけではなく、家庭の中にも、小さなコミュニティにも、刺激になる。

「遊びの効用」として
・楽しい気分だと人に親切に出来る。
・楽しいときは創造性も高まる。
・時間が早くすぎる。
・楽しむことは健康によい。
・仕事自体が報酬になり、報酬を得るための方策ではなくなる。

いいっすね~。この本を紹介してくださったT様ありがとうございます。