準備OK。アイスコーヒーを頂きます。まだ16時前。ゆっくりします。
そして、16時25分、「湯葉と木の子の秋そば」、ミニ甘味つき、800円を頂きます。美味しいです。
サ、そろそろでしょうか。あっ、まだだ。写真を見よう。わぁーん、良い作品なのに私が映ってしまって、うまく撮れない。
17時20分、イヤホンガイドを借りて中へ。ロビーには「中村歌右衛門」さん。「二十年祭」です。
サ、お席へ。今日のお席は「1階東2の2番(東桟敷2)」です。桟敷席ですよぉ〜。
四世鶴屋南北 作 「東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)」
四谷町伊右衛門浪宅の場
伊藤喜兵衛内の場
元の浪宅の場
本所砂村隠亡堀の場
お岩/お花:坂東玉三郎
直助権兵衛:尾上松緑
小仏小平/佐藤与茂七:中村橋之助
お梅:片岡千之助
按摩宅悦:片岡松之助
乳母おまき:中村歌女之丞(かめのじょう)
伊藤喜兵衛:片岡亀蔵
後家お弓:市村萬次郎
民谷伊右衛門:片岡仁左衛門
お芝居が始まる前からイヤホンガイドは始まっている。
今年は、片岡仁左衛門と坂東玉三郎による「お染久松」、「桜姫東文章」、そして「東海道四谷怪談」が演じられた素晴らしい年。
「東海道四谷怪談」での2人の共演は仁左衛門が「片岡孝夫」を名乗っていた1983年が最後で、38年ぶりに「孝玉コンビ」が怪談劇の名作に挑戦する。
今回の共演について歌舞伎関係者も「まさか四谷怪談で孝玉コンビが実現するなんて」と驚きを隠せずにいるらしい。
玉三郎は公演に先立って四谷怪談にゆかりのある東京・四谷の「於岩稲荷(おいわいなり)田宮神社」など3カ所を参拝。興行の安全と成功を祈ったそうです。
赤穂事件は浅野内匠頭が吉良上野介からいじめられ、そして江戸城で吉良上野介に刀を抜いた事件。浅野内匠頭は即日、切腹。浅野家はお取りつぶしとなる。
大石内蔵助を中心とした四十七士が吉良上野介の首を取った「仮名手本忠臣蔵」が大ヒット。80年の後、文政8年(1825年)三代目、尾上菊五郎が中村座で「東海道四谷怪談」を演じた。2日がかりで「赤穂浪士」と「東海道四谷怪談」を演じて大当たり。そんな話をイヤホンガイドで聞きます。
そして、舞台が始まると坂東玉三郎は産後の肥立ちが悪く、病みやつれている。歌舞伎では「浅野家」は「塩冶(えんや)家」と表現されている。
直助権兵衛は尾上松緑が演じているが、亡きお父さん、辰之助が演じたこともあるそうです。お父さん、若すぎで逝ってしまいました。松緑さんは良い演技です。
その直助は川でうなぎをとって暮らしている。お染めに惚れて、人を一人殺してしまっているという、なんともなぁ、切ない筋書きです。
最後の場面に行く前に休憩があり、そして、最後は全員が勢揃いする。玉三郎は年内はこれで見納めかと思う。ジーンとしながら観る。良い舞台でした。