北海道東京会議 2019_5月例会

「東京会議Hokkaido」の2019_5月例会に参加しました。前回の参加が2014年9月、中島さんがプレゼンをした回です。それ以来、何と5年ぶりとは大変、ご無沙汰してしまいました。

場所は京橋のイトーキさん。
ゲストは松尾ジンギスカン社長の松尾吉洋さん。
令和最初のプレゼンテーターです。

タイトルは「北海道の食文化ジンギスカンの歴史とこれから 〜松尾ジンギスカンの取り組み〜」です。

最初にこの会「北海道東京会議」に参加するようになったきっかけを話されました。それは2010年のこと。銀座店をオープンする少し前の10月に代々木公園で開催されたイベント「第22回 北海道フェアin代々木」に滝川町から参加した時、「その会場で栗山町ブースに行き、板垣さんに会ったことから始まりました」、なるほど〜!

「ところで、羊肉はどのくらい食べていると思いますか?」と質問をまぜながら、わかりやすい説明。オーストラリアでは、1人当たりの羊肉消費量は年間約8.5kg。日本はなんと0.1kg。比較として豚肉は15.4kg、鶏肉は14.3kg、牛肉は6.6kgらしい。

日本での羊肉総供給量は約20,000t。そのうち北海道での消費量は? と質問形式。答えは約65%。以前は85%ぐらいが北海道だったが少し変化が出てきたそうな。

食べ方には、2つのタイプがある。月寒式(つきさむしき)と滝川式(たきかわしき)。月寒式は、羊肉を焼いた後に、にんにくなどで、より臭みを増して食べる方式。滝川式は、最初に下地をつけてから焼く方式。マツオは滝川式である。

1873年、アメリカ人のエドウィン・ダン氏が「牛とめん羊」を引き連れて来日した。羊は「羊毛」のためだった。当時は羊肉は食えたものではなかった。

創業者である「おじいちゃん(松尾政治さん)」は破天荒で近寄りがたい人という印象があった。その創業者が「羊肉を食べる」ことに挑戦する。「綿羊」は実に旨い。不思議に思いたずねると「漬け込んで臭みを消す」と教わる。「りんご、たまねぎ、しょうが、、、様々なものを漬け込む」。これは!と思い創業を決意する。

昭和31年3月に店をオープンしたが客が来ない。そこで5月の花見の時期に滝川公園で「七輪と鍋」を貸し出した。そこで焼いて食べてもらう。すると、その美味しそうな匂いで大盛況となったのである。

もともと「松尾ジンギスカン」は飲食店ではなかったが「食べれるところはないか?」という質問で飲食店としての営業が始まった。

2005年にジンギスカンがブームになり、東京や大阪にもジンギスカン店がオープンした。しかしながらブームはあっという間に終わってしまった。

そして、これから第三次のブームになろうとしている。しかしながら羊が減ってしまった。羊毛より化学繊維が増えたことが原因にある。日本では昭和31年をピークに下がった。その原因は、羊肉の自由化、安い、海外からの輸入。

マツオは「北海道の羊だけを使う」ことで始まったが北海道産がない。昭和34年、ニュージーランド、オーストラリアを見に行くと北海道より質が良いことがわかった。

中国で起きている問題は「コレラが起きている」ことである。

創業者のおじいちゃんが「金と女は追うな」と言った。そして「三方善し」について話していた。買い手善し、売り手善し、世間善し。

札幌では、デリバリーサービスや、10人鍋の貸し出し、終わったら撤収など様々なサービスを展開している。

会社が作った冊子のタイトルは、「じゅうじゅう、ぐつぐつ」。

ブランドの統一は新宿三丁目店が出店する頃に決断をした。「まつじん」から「松尾ジンギスカン」に統一。

北海道では「学校給食」にも協力をしている。地域に還元するという思いから続けている。夏休みの前の週に給食として出る。「夏休み」と言えばの「思い出に残るように」と。

東京では秋に「渋谷パルコ店」と「秋葉原店」がオープンするそうです。11月の末。楽しみですね。行ってみようと思ったわけです。

松尾めん羊牧場」を開設し、「道産サフォーク生産の挑戦」をしているそうです。

そして2020年6月にはマツオ初の「羊肉専門店」を有楽町にオープンする計画とか。

最後に「統一したブランド」を見せていただいた。様々なことに挑戦されているのは本当に凄いです。素晴らしいプレゼンありがとうございました。

お土産に頂きました。様々な商品を作り、展開しているのは凄いです。