歌舞伎座・2018年10月 芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)

今月の歌舞伎座は、「歌舞伎座百三十年 芸術祭十月大歌舞伎 十八世 中村勘三郎七回忌追善」です。

すぐに地下に移動してお弁当を買います。

まだ30分以上ある。どうしよう。歌舞伎座のまわりを歩いているとドトールコーヒーがある。席が空いてる。そちらでお茶して、歩いてきた疲れをいやしまして、16時に歌舞伎座へ。

オオオ! 十八世 中村勘三郎の写真。生きてるみたい。イヤホンガイドの話によると57歳で亡くなったそうです。今の私の歳。早かった。もっともっと観たかった。

今日のお席は、1階15列4番。花道のすぐそばです。

1.宮島のだんまり(みやじまのだんまり)

傾城浮舟太夫実は盗賊袈裟太郎:中村扇雀
大江広元:中村錦之助

短い演目です。その中に大勢の役者さんが揃って豪華。
見えてるけど「見えていない」と思い浮かべながら見るというのも歌舞伎らしい演出。
華やかなまま終了。豪華でした。
扇雀さんは初役だそうです。

この幕間に写真を買いに行きました。玉三郎を4枚。これが楽しみでして。

2.義経千本桜 吉野山(よしのやま)

今日のお目当てです。
佐藤忠信実は源九郎狐:中村勘九郎
静御前:坂東玉三郎
早見藤太:坂東巳之助(亡き坂東三津五郎さんの息子さん)

今日の席は花道のすぐ横。玉三郎をアップで観ます。歳をとるのを忘れちゃったんじゃないかと思うほど、若々しく美しい。吉野山は何度観ただろう。様々な役者さんの様々な演技を観てきた。それでも、やっぱり玉三郎は素晴らしい。

そして、勘九郎も頑張ってますね。お父さんの追善で良い演技をしています。

坂東巳之助さんは三津五郎さんの息子さんでしたか。こちらも楽しみな役者さんです。こんなに大きくなっていたのですね。

この幕間でお弁当を頂きます。「ちらし寿司」1,000円。

私の席は横に6席あるけれど、どうやら全員が一人で来ているようです。熱心な歌舞伎ファンですなぁ〜。

3.助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)
 三浦屋格子先の場

花川戸助六:片岡仁左衛門
三浦屋揚巻:中村七之助
白酒売新兵衛:中村勘九郎
朝顔仙平:坂東巳之助
三浦屋白玉:中村児太郎
髭の意休:中村歌六
母満江:坂東玉三郎

豪華絢爛。しかしながら玉三郎は揚巻ではないのです。揚巻は七之助。初役。立派に演じてましたよ。玉三郎は満江(まんこう)役。助六の母です。玉三郎の出番は最後の方にわずかだけ。

その前に仁左衛門がみせますねぇ〜。素晴らしい。

七之助も頑張ってるが勘九郎が良い。飄々と楽しい演技。見るたびに立派になっている。でも、仁左衛門さん相手にはまだまだこれからでしょうか。頑張って欲しい。

福助の息子さん、児太郎さんも美しい。お父さんが復活されたから襲名披露も近いでしょうね。そして、髭の意休の歌六だ。憎らしいほど上手い。

最後の方で、いよいよ玉三郎の登場。笠を目深にかぶって出てくる。立ち居振る舞いですぐに玉三郎とわかるのは凄いことです。最後は花道を帰ってゆく。私は小さな声で「玉三郎」と声を出してしまった。もっと大きな声で伝えたいと思いつつも勇気もない。良い演技でした。

助六はおおよそ2時間、休憩なしに進みました。終わったら、ホウっとため息とも何ともつかぬ息をした次第でして。

イヤホンガイドの説明で知ったのだが、「助六」は演じる人の「家」でタイトルが違うのだそうです。

市川團十郎は「助六所縁江戸櫻(すけろく ゆかりの えどざくら)」。

片岡仁左衛門は「助六曲輪初花櫻(すけろく くるわの はつざくら)」。

松本幸四郎は「助六曲輪江戸櫻(すけろく くるわの えどざくら)」。へぇ〜〜〜。

巳之助さんは全ての演目に出演されてました。若いからいけちゃうんですね。素晴らしいね。

外に出て、もう一度、写真を撮ったりして名残惜しい。

curry 草枕@新宿御苑前

ランチは新宿御苑近くで食べましょう。どこにしようかな?

オ、「curry 草枕」さんにしましょうか。前に一度、入ったことがあります。

このドアを開いて、狭い階段を上がった2階です。

待つのを覚悟して入ったが、たまたまカウンターに一席だけ空きがあり、すぐに座れた。ラッキーじゃ。

「なすチキン」お願いします。880円。辛さは2で、ご飯少なめ(-30円)。最初の一口は「スパイス」の香りが強い感じがするが、その後からはそれもまた美味しい。