避難所の小さな歓び

私の家族(母と弟一家)は気仙沼中学校で避難所暮らしをしています。

避難所間格差があり、全ての避難所が同じとは思いません。
あくまでも私の家族の場合の、「避難所の小さな歓び」をお伝えします。
(これは2011年4月3日現在の状況で、日々変化しています)

(1)食事!

とにかく、ご飯を楽しみにしています。
とは言っても、支給していただきますのは、日に2食。昼と夜のみ。

1食の内容は、
おにぎり1つ(中には何も入ってないです)、
パン1ケ(菓子パンが多いようです)、
缶ジュースかカップスープなど。
たまにフルーツやおやつが出る事もあるようです。

これだけ聞くと、栄養の偏りを思い、可哀想と思われると思います。

ところが、、、
お隣の気仙沼小学校に「炊き出し」が来ます。
我が家族は、1時間も2時間も並んで頂いているようです。

特に現在は、元貴闘力さんが、気仙沼に1ヶ月も滞在していて、毎日「ちゃんこ」の炊き出しをしています。
野菜たっぷり、お肉たっぷり。
これで栄養をとっているようです。

その他に、パキスタンのカレー、スリランカのカレーを食べたとか、一風堂のラーメンを食べたとか、何時間並んだとか、楽しそうに話しています。

「炊き出し」がなかったら、と思うとゾっとします。
皆様に支援して頂いていると、家族は感謝しています。

また、ここ最近では、お見舞いのお客様も増えて、お土産にフルーツやお菓子、漬け物、おにしめなどを持って来てくださり、意外にも栄養のバランスを考えつつ、頂いていました。

朝食は出ないのですが、そういったものをうまくやりくりして、3食にして食べているようです。

(2)お風呂!

自衛隊が仮設のお風呂を用意してくれました。
こちらも、お隣の気仙沼小学校にあります。

「玄海の湯」というこのお風呂に、気仙沼小学校、気仙沼中学校、市民会館に避難している1500名程度の人が入ります。

3〜4日に一度、お風呂の日があるようです。
皆さん、とても楽しみにしています。
お湯加減も良いそうです。

シャンプー、リンス、ボディシャンプーも用意されたものを使わせて頂いているそうです。
ありがたいです。

(3)散髪!

私がいる間に、スケジュール表に「床屋」と書かれました。
「男女とも!」だそうです。

それを聞いて、特にご婦人方はとても喜んでいました。
あの日以来、我慢に我慢に我慢を重ねています。

床屋さんがいらして散髪してくださるということが、こんなに喜ばしいことなんですね。

(4)慰問!

なんといっても嬉しいのは、著名な方が避難所を訪問してくださることのようです。
我慢・我慢・我慢の生活の中に、とても明るいニュースです。

気仙沼には、青木功や大魔神・佐々木、生島ヒロシ、サンドウィッチマン、ガチャピン・ムックらがお越しくださいました。

もしも可能なら、斎藤佑樹とか、石川遼とか、AKBとか、そういう人が来たら嬉しいなぁと言っています。
有名な皆様、ぜひ、避難所にいらして下さい。

さて、、、
いまだに電気が通っていない避難所もあります。
気仙沼中学校は恵まれた方だと、皆さんが言っています。

ただ、炊き出しにしても、支給される食事にしても、とにかく並ぶことが大変と言っています。

気仙沼はまだ寒い。
ここに1時間、2時間並んで待つのは辛い。。。
そうしてありついた食事は、それはそれは美味しく感じることでしょう。