「会社」の英訳であるCompany(カンパニー)には、語源をたどると「パンを分け合う仲間という意味がある。日本流に言えば「同じ釜の飯を食う仲間」ということだ。
へぇー、そうなんですか。
私この「釜の飯を食う」って結構好きです。
私も古い人間だなぁと思っていたもんですから、カンパニーにも同じような意味があったというのは嬉しいものです。
あいつとオレは、雨の日も風の日も、儲かっているときもつぶれそうなときも、運命共同体として生きていく仲間・・・それがほんらい「会社」に込められた思いなのだ。
うんうん、そうです、そうです(涙)
そういうもんだと思っておりましたら、いつの間にか、もっとドライな世の中になってしまったと思います。
この本の中では、何度も「チーム」が出てくるが、それをこのように定義して話は進んでいく。
チームとは共通の価値観と目標を携え、心を一つにして全力を出し合い、強力しながら進む集団。そして「最高の力」は自発性から生まれてくるから、単に与えられた役割で連携するのではなく、役割を担う意味を一人ひとりが深く心に落とし込んでいる集団。これがボクのチーム創りへの思いを混めた仮説である。
うーん、理想的です。
でもなかなか、そうはならない。どうして…?
著者は「イチローになれない子供たち」というフレーズをよく使うそうです。
著者自身が、
中学時代はスティーブン・スピルバーグになりたくて、高校時代はブルース・スプリングスティーンになりたかったけどなれなかったボクは、つまりイチローになれなかった子供たち・・・の一人だ。
おもしろい着眼点だと思う。
私もイチローになれなかった子供たちであり、会社もまた「グーグルになれなかった会社」であり、そして、そのような人たちや会社は、そこかしこにある。
だからこそ、会社のWhy(存在理由)×自分のWhy=チーム」これをシッカリと考えて、ゴールを見いだすのが大切である、と書いている。
会社が元気だから個人が元気になるのか?
個人が元気だから会社が元気になるのか?
この不景気で、どこもかしこも暗くなる話が多いが、ここは一つ、日本じゅうが明るく笑って暮らせるように、その元である会社が元気になるように何かに着手していきたいと思うのであります。