「読書」カテゴリーアーカイブ

読書:幻想曲 孫正義とソフトバンクの過去・今・未来

「孫正義とソフトバンクの過去・今・未来」児玉博・著

著者の執念とも思える取材に頭が下がる。膨大で丁寧な取材の数々、登場人物の数を数えたら(数えないでしまったが)相当なものだろう。これから読まれる方は数えてみてはどうだろうか。

証拠の品々についての記述は、そこにそれがあるかのように詳細だ。
この本の出版を許した孫氏だが、このような内容になるだろうと予想しただろうか?
孫氏の立場にとって、いい話だけではなく、「え? こんなことまで書いていいの?」という箇所があってドキリとする。

IT企業の設立から数年での早すぎる上場については、私はあまり賛成出来ない。アメリカ型のこの方法を、日本でも成功の証として語られるが、それは本当に成功だろうか?
このことに孫氏の存在は大きい。孫氏はこの時代の最大の成功者だ。
私もADSLの安さの恩恵に預かっていて、孫氏の登場によって、ADSLは急速に普及したとも思っている。日本のブロードバンド化が進むきっかけになった。

それはそうだと思うが、2000年9月「新日債銀」の本間社長が就任2週間で自殺した話など、闇の世界の余韻を残しつつ、この本は終わる。
「孫氏はどこに向かって突き進むのだろうか?」と想像を膨らますことにもなる。

タイトルの「幻想曲」とはうまいこと付けたなぁ。本当は「蜃気楼」と付けたいと申し出たところ、孫氏がそれに猛反対をし、タイトルを変えたらしい。

読書:人生の旋律

「人生の旋律」神田昌典・著。

神田さんの本はこれでまで数冊読んだが、今までの本と違う。
これまでは「こうすれば成功する」的な本だが、今回は「近藤藤太(コンドウ トウタ)」という実在のすごい人物のことを書いている。

トウタと会う前、その生い立ちを聞き、今の暮らし(オーストラリアと東京を行き来する88歳の爺さんの話、しかも東京ではヒルトンホテルの部屋を年間契約しているという暮らし)を聞いた著者・神田氏は「眉唾に違いない」という印象を受ける。話が出来すぎている。そんな人って本当にいるの?

ものすごいお坊ちゃまとして生まれた後、10歳で父の事業の失敗により天国から地獄に落ちる。第二次世界大戦では命からがら帰り、その後、英語をいかしてGHQで働き、商社を立ち上げて成功したと思ったら、それも失敗し、多額の借金を抱える。その借金から逃げずに働き、そうして昨年、大往生したトウタの話。

トウタが10歳の時に、事業に失敗して家族をおきざりにアメリカに逃げた父を憎んでいたのに、会いに来る父の事を拒みきれないトウタ。それなのに、トウタは自分の一人息子とは疎遠になったままのようだ。家族愛が薄い中で育った人は、愛を形にするのが下手なのかもしれない。

トウタは55歳の時に、まさかの倒産をして6,000円しか手元に残らなかった。しょうがなく百科事典のセールスマンをする。
「ハンバーガーを売るのに一番いい方法は、腹が減っている人の群れを探すことだ。そうしたらまずくて高いハンバーガーでも、行列ができるようになる。」百科事典が欲しい人を探せば売れる。で、売れた。

と、ここまで書いた後に amazon で本の批評を読むと、トウタと同世代の方の書き込みには「トウタの話はハッタリ」とある。うーん、事実はいったい何?
事実がどこにあるかは別として、元気になる本ではある。

読書:RFP&提案書完全マニュアル

「RFP&提案書完全マニュアル」永井 昭弘・著。

先日、久々にお会いしたITベンダーの社長は、この著者である株式会社イントリーグの社長・永井氏。
始めて永井さんにお会いしたのは、永井さんが IBM を辞めてイントリーグに入社した頃で1992年だと思う。当時のイントリーグは Mac の会社だった。

「RFP」は「Request For Proposal」の略で、「日本IT業界では「提案依頼書」の意味で使うケースが最も多い」としている。
システム構築を依頼する企業(ユーザ)と、それを請け負うITベンダーの間で意思疎通がうまくいかずに大変だったという事例は多い。それを回避し、より良いシステム作りをする上でのノウハウがわかりやすく説明されている。

「何を」「いつまでに」「いくらで」したいかを明確に伝えること。とは言っても、両者にはいろいろな思惑がある。そのための駆け引きをするわけだが、果たして、その駆け引きは有効なのか?という事も書いてある。

私もそれと同じ意見で、私の(そしてテレパスの)方針は「正直ベース」で進めること。そのことで話しが早く進み、全体の工程にも良い影響が出る。永井さんも同じように考えているように思う。
ユーザ側はもちろん、ベンダーにも参考になる本。

この本は日経BP社の雑誌「日経システム構築」に連載したものが書籍化になったそうだ。なお、10月26日~29日に東京ビックサイトで開催される「WPC EXPO2005」のWPCフォーラム「コンピュータ・ネットワークトラック」の28日に永井さんの講演が予定されているようだ。

読書:とことんやれば、必ずできる

「とことんやれば、必ずできる」原田永幸・著。

アップル社長からマクドナルド社長に転身した原田さん著作。
アップル時代に、たしかユーザグループの集まりで、言葉を交わしたことがある。もっとも先方はまったく覚えてないだろうけどサ。明るくて気さくなイメージ。まさか、こんなに気骨のある人とは思わなかった。

苦学して大学に通う間のアルバイトの多さもさることながら、「やる」と決めたら絶対にやってのける精神力は、私が勝手に思っていたイメージとはほど遠い。

原田さんがマクドナルドにいってから、業績が好転したことは記憶に新しい。その後、また苦しい状況になっていることも記憶に新しい。そんな中、昨日、マクドナルドは値上げを発表。

この本にも書いてあるように失敗したら、またやり直せばいいのだ。何度でもチャレンジですね。

読書:起業バカ

「起業バカ」渡辺仁・著。

近頃は起業を推進するような空気があるけれど「ホントに大丈夫?」と思うことがある。やはり…。
起業して失敗した例、そんなに甘くないぞ、といった事が著者の実体験も含めて書いている。結構、ゾっとするよ。

見込み違いやカン違いをおかす原因は3つ上げている。
1.ほとんどの会社員が罹っている「会社病」
2.新聞などがタレ流す情報を信じきった「新聞病」
3.フランチャイズ加盟者などに多い「依存病」

特に「フランチャイズ」は、本部が儲かるしくみにになっていることがこれでもかと書いている。
世の中、そう甘くはないということですな。そんなこたーわかっていても、つい、陥るんだろね。私も気をつけなくては。

読書:パーソナルブランディング

「パーソナルブランディング」ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンディー・著、本田直之・訳。

帯の「自分ブランドを作り出す」という言葉などいい言葉は多い。….が、

「直感は事実より力を持つ」ということもうなずける。…が、

「今すぐ実行できる7つの重要項目」もわかりやすくまとめられている。

…が、なんというか、日本語訳がまどろっこしい。日本語が気になってしょうがない。本筋を読む集中力が欠けてしまう。残念。

読書:人生を変えた贈り物

「人生を変えた贈り物」アンソニー・ロビンズ・著、河本隆行・監訳、本田健・序文。

サブタイトルは「あなたを「決断の人」にする11のレッスン」
元気になる本。

あのカーネル・サンダースが1009回断られて1010軒目で返事がもらえた話、ウォルト・ディズニーは資金提供を302回も断られた話を読むと、「あ~あ、私なんぞは、まだまだだな~」と思う。

著者は「決してあきらめずに行動を続ける能力のことをパーソナル・パワー」と呼ぶ。

人生を変えるには「本物の決断をすること」だ。「本物の決断とは、必ず実現させると決めたこと以外、すべての選択肢や可能性を切り捨てるということだ。」

「本物の決断」、ある方からも同様の事を言われた。私にはそれが出来てない。

そのヒントとして、この本には、「次の3つについて、強力な決断をする」ことを書いている。
  1.何に焦点(フォーカス)を当てるのか
  2.何が大切なことなのか
  3.何をするのか

そうして、「今すぐ2つの決断をしよう。何があってもこれだけはやりたいというものを2つだ。」

「1つめは簡単な決断、2つめは、かなりの努力が必要だと思われるものを選ぶ。」そして、自分を信じる力…と続く。
うん。出来そうな気がしてきたゾ。

読書:できる人の書き方

「できる人の書き方 嫌われる人の悪文」樋口裕一・著。

「良い文章」=「わかりやすい文章」であり、その要素は「論理」だ。

「論理」を身につけるためには、「新聞の投稿欄を読む」「議論する」と言う。著者が考えた「クラシック音楽の論理育成法」も、おもしろい。

「言いたいこと」は不満から出てくることが多い、と書いている。ほほほ。そうかもしんない。

「足るを知る(身の程をわきまえて、むやみに不満を持たない)」と言われて育った者として「不満はよくないなー」と思っているが、この本で良い方に取ってもらうと、こそばゆい感じ。

読みやすい本で、あっという間に読み終えた。さすがっすね>著者。

読書:きっとよくなる!

「きっとよくなる!」本田健・著。

本田さんの本は、「スイス人銀行家の教え」「普通の人がこうして億万長者になった」「ユダヤ人大富豪の教え」に続いて4冊目。「きっとよくなる!」は私の口癖でもあり、表題に引かれて読んだ。

アメリカにいた頃の教会の牧師さんのお話で「「死ぬ時に後悔することは、愛を引っ込めたことだと思うのです」私も愛を引っ込めっぱなしっスよ(笑)

「愛を引っ込めない」というのは深いなぁ~。出来そうでいて出来ない事だなぁ~。

「10年後の自分からアドバイスをもらう」では、10年後を想像してみよう。そうしてその人(10年後の自分)からアドバイスをもらう。「不思議なことに非常に具体的で、明確なアドバイスをもらえたりする。」

「生き金とはすべての人を幸せにするお金」「このお金の使い方は、自分を幸せにするのか? お金を渡す相手を幸せにするのか? 社会全体を幸せにするのか?」この質問の答えがどれもイエスなら、そのお金は、すべての人の幸せかなっているということです」

本田さんは「育児セミリタイア」をした。数年間、育児を中心として家族と過ごすことの意義は計り知れない。
私には子供はいないが、小太郎がやってきて数ヶ月(子犬の時)は、家に早く帰り、疑似育児体験をした。なんというか「優しい気持ち」になれる。

小太郎ヤイ、お前も家族だゾィ!(←優しい気持ちはなかなか続かないけど…)

読書:売上2億円の会社を10億円にする方法

「売上2億円の会社を10億円にする方法」五十棲剛史・著。

10億円企業にはあって、2億円企業にないものはビジネスモデルという「設計図」だって。

10億円企業の設計図の例として(必要最低限セットを)次のように上げている。
○ マーケティング(商品設計、店舗設計、営業設計、集客設計、実務設計、アフターフォロー設計、クレーム処理設計)
○ マネジメント(採用設計、教育設計、管理設計、評価設計、理念設計)

「2億円を10億円にするためには「気合い」「根性」「汗」ではなく(←あいたッ)、「仕組み」「構造」「設計図」なのです」

「変革は経営者自身の行動からすべてが始まる。まずは営業現場から離れてください。営業現場から離れ、ビジネスモデルを考え、会社を組み立て直すための時間が必要です。」

私は現場が大好きっスからね。現場から離れるのは案外と難しいでごじゃる。

採用の際には「企業理念の浸透」の度合いを計り、「評価は理念の沿ってのがお勧め」とある。

船井総研の小山社長が考えだした方程式がある。
「商品 = 本体的価値 × 価格 × サービス × ブランド × 情報 × 理念」
商品の価値を6つの要素に分解して構成し、この掛け算の結果に納得していただかなければ商品は売れない。

そうして「まずは経営者が変わること」を繰り返す。問題はソレなんだな。