「第6回 ゴーヘイ!気仙沼の会」が神谷町のビルの1室にて開催された。昨年と同じ会場。
会社は午後は早退して歩いて参ります。GoogleMapがたより。テクテク・テクテク。青山霊園を右手に見ながら進みます。六本木駅近く。若い時は来ましたなぁ。その当時は会員制とか、とにかく敷居が高い街だった。今とは全然違う感じがする。
ビルに近づくと、オオオ、チバさんとカツコさんだ。一緒に中に入りましょう〜。
会場に入ると市長さんはじめ講演する男山の社長・菅原昭彦さん、リクルートの森さん、市役所時代にともに頑張った小松さんやKSBでお世話になった岳大君など大勢の皆様にお目にかかれて嬉しいです。
後ろの方の席にいたのですが最前列が空いているということで移動しました。オオっと隣にはレイキさんだ。気仙沼出身のレイキさんは山の方に住んでいるから「気仙沼なのに海を見るのは年に1度か2度」と言うのを聞いて驚いてしまったことを思い出す。気仙沼はそんな街なんだなぁ。
午後3時開始。気仙沼市長からのご挨拶から。最初に「ゴーヘイ」の意味の説明です。「Go ahead!」という英語からきているのがゴーヘイ。気仙沼では通じる言葉です。
復興期間は2020年度末までの予定だったが協議中とのこと。特に福島はなかなか進まずに大変な状況にあり、10年伸ばす計画になっているらしい。その他の場所では、ハード事業は2020年度までに予算化されたものは良しとする方向。ソフト事業は、さらに5年間とする方向にあるようだ。
続いて、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)(MURC)取締役専務執行役員・企画管理部門長 金谷卓実さまのご挨拶。
金谷さんの会社MURCは「ゴーヘイ!気仙沼の会」に事務局として参画している。特に気仙沼の住み良さ、やりがい、子育てのし易さ、そういったことを対外的に発信しているそうです。気仙沼には、先日、初めて訪れ、「伝承館」にも行った。これからにあった町づくりにアレンジする。また「関係人口」を増やすことも大事と話された。
そして講演が始まります。最初は、気仙沼商工会議所 会頭、一般社団法人 気仙沼地域戦略 理事長 菅原昭彦さまから「気仙沼のDMOの取り組み状況」。
「DMO」は、ディスティネーション、マーケティング・マネジメント、オーガナイゼーションのこと。最初から「DMO」を目指したのではなく、観光にたずさわった後に「商工会議所」の会頭になった。気仙沼は水産都市。そして「漁業の形態」が豊富。
気仙沼市に水揚げされる主な魚は、さめ類、めかじき(生)、かつお(生)、まかじき(生)、さんま、わかめ、びんなが(生)、オキアミ類。さめ類、めかじき(生)は全国シェア70%以上。遠洋・近海・沿岸漁業・無給餌養殖と4つの種類があり、漁業を支える関連産業群が発達し、付加価値を高める水産加工業も盛ん。日本一発達した水産クラスターを形成している。
平成15年「気仙沼スローフード宣言」をした。その後、前橋市がスローフード宣言をし、日本全国で2つである。
これからは、お金を稼ぐ仕組みが必要。「ただで見せる」は続かない。酒蔵見学では「酒と魚」で楽しんで頂いている。
気仙沼市の観光が目指す目標は3つ。「宿泊客を増やす」、「観光消費額を増やす」、「地域内循環を増やす」。
そのために大事なことは3つ。「商品を作る」、「人を作る」、「しくみを作る」。3つ目の「しくみを作る」ために「DMO構築」が大切。
このDMOを、D「どうせやるなら」、M「もっと(稼いで)」、O「おもしろく」とシャレて見せるのも良かったです。
次は、じゃらんリサーチセンター研究員、一般社団法人 気仙沼地域戦略 理事 森成人さまから「首都圏企業として気仙沼DMOへの関わり」。(申し訳ない、森さんの写真を撮らないでしまった)。
気仙沼との関係は、2013年から2年ということで出向してきたことから始まる。「町づくり」ということだが、そもそも復興支援って何? という状況だった。(この時、私は森さんのチームにいたので状況はよくわかります)。2年が終わって、「継続したい」と申して4年間、2017年3月まで気仙沼にいた。
「地域経営」という新しい概念。官民協働の体制がある気仙沼は全国的に見ても貴重な地域なんだそうです。そうでしたか。
「クルーカード」がアプリになるそうです。12月1日から。カードとの違いは「アプリ」から「観光スポット」もわかるなど機能がおもしろい。インバウンド版もあるそうです。これは楽しみ〜。
ここまでで、かなり時間がなくなってしまったようです。3人目は、JTIC.SWISS代表、内閣府・国土交通省・農林水産省認定「観光カリスマ」 山田桂一郎さま。
全国でDMOは252ある。しかしながら、ちゃんとしたDMOはない。うまくいってるのは気仙沼くらい、って本当ですか?
3名への質問があった。
最後は、気仙沼市長 菅原茂さまから「気仙沼市の復興状況・今後の展開」。
これまでのテレビでの放送などでは気仙沼はあまり出ていなかったが、今年の3月は気仙沼がだいぶ出た。まずは「伝承館」。7万人を突破した。建物の中はそのまま残している。14分くらいの「映像」が生々しい。これからは「防災教育」へと展開していく。
鶴が浦と亀山を結ぶので「鶴亀大橋」。これが開通した。昨年の3.7倍、7万人の観光客が訪れた。
内湾地区に新たな施設が出来た。「迎(ムカエル)」「創(ウマレル)」は防潮堤の真上に建っている。これから出来るのは「拓(ヒラケル)」「結(ユワエル)」。一階はチャレンジ店にしていく予定。また地域の方が生活するための店も入る。他には「クラフトビール」の店が出来る。外国人が店長。来春にオープン予定。
魚市場に「クッキングスタジオ」を作り貸している。気仙沼大手の魚屋が出荷している会社の商品者研修にも使われている。」情報発信コーナー」は漁師の方がどこで何をとったなどをプレゼンしている。
「みらい造船」が出来た。テーブルごと船をあげることが出来る。防潮堤の中に造船所がある。夜は閉めて帰るから流されない。防潮堤の中に作ったタンクは抜けないように作った。
「バイオマス発電」は民間で作った。「気仙沼グリーンエナジー株式会社」は2019年設立。
「小原木中学校」の後を「こはらぎ荘」としてICTシェアオフィスになった。
「三陸沿岸道路」は2020年に開通予定。「海が見える、渡る」のはここしかない。
「大島の橋」は出来たがまわりの整備はいま進められている。「ウェルカムーターミナル」は2019年度内にオープン予定。防潮堤の上に建設している。
海の市「大谷海岸」は2020年オープン。売り上げは3倍を目標にしている。建物は菱形。マンボウを表現している。昔、ここにマンボウがいたことからそのようになった。
「復興祈念公園」は、2020年秋、完成予定。
ふるさと納税、平成30年度は約2億円。企業版ふるさと納税も頂いている。「企業版ふるさと納税」は4月からしくみが変わり、やりやすくなるそうです。
「ヤヨイフーズ」は2020年11月稼働予定。従業員数150人を予定している。
「これからの候補」の中に「小地域公共交通」というタイトルがありました。これは私が一番、関心のあることだが、今回は名称を伝えるにとどまった。これからの展開が楽しみ。
先輩4人と一緒にこれまでと同じ「ディヴルスト神谷町店」さんに入ります。
美味しい食事と気仙沼の話は尽きない。新年会の場所の予約が出来て、先輩! ありがとうございます!