「Runners Meeting 2018」の参加案内が届いている。なぜか? わかりません。参ります。イソイソ。
場所は「セルリアンタワー東急ホテル」地下2階ボールルーム。
本日のお目当て「瀬古利彦さんのお話」です! 一番前の席に座りました。ちょっと斜めですけど。会場は大勢の人が見つめます。17:20スタート。
瀬古さんが強化戦略プロジェクトリーダーになって、2つの新記録が出た。選手には1億円、そしてコーチにも5千万円のボーナスが支給された。「私の時代にこんなご褒美があったなら、、、」会場・爆笑。
設楽悠太選手は「東京マラソン2018」で2:06:11の日本記録。2位になった。その後、大迫傑(すぐる)選手は「第41回シカゴ・マラソン」で2:05:50の日本新記録で3位になった。ライバルがいるというのは素晴らしい。この2人は箱根駅伝でも競争した。
井上大仁(ひろと)選手は「ジャカルタ・アジア大会」で優勝。中山竹通選手以来32年ぶり。「ボストンマラソン2018」では川内優輝選手が優勝。31年ぶり。31年前は瀬古さんが優勝でした。会場・拍手。
大迫選手は単身でアメリカに渡った。覚悟を決めたのが、えらい。
ダイハツの増田選手(会場にいらしていて存在感もバツグン)は日本記録を出した。関根花観選手、鈴木亜由子選手など、オリンピックに向かって良くなっている。
前オリンピックでは入賞ゼロだった。東京では優勝、入賞させたい。そういう思いから東京の強化リーダーを引き受けた。会場・拍手。
前の東京オリンピックは小学2年だった。その時に円谷幸吉(つぶらやこうきち)選手がマラソン3位だった。「次は優勝」と期待されたが、メキシコシティーオリンピックの年には故障。結婚も許されず、そして自殺してしまった。君原健二選手は2位。「俺が代わりにとる」と言ったが残念ながら優勝は出来なかったが立派な記録。
リーダーはボランティアなんですよ。報酬なし。(エエエ、そうなんですか?)
すぐに次の2つに取り組んだ。
・選考基準を変えた
・意識改革
オリンピック選考の時期だけ調子が良い人がいる。そうではなく、次の3つが大事。
・安定感
・勝負強い
・プレッシャーに強い
新しい試みとしては「MGC」。「これは良い」と思っても新しい試みを通すことは大変である。高橋尚子、野口みずきの後、入賞が出てない。
宗さんが「5000mを8本走った」と知って、川内選手は「5000mを10本」やったそうだ。瀬古さんが「90km走をした」というので川内選手は「100km走った」そうだ。そしてボストンで優勝した。
なぜ、ケニアは強いか? 子供の頃から走っている。それも、4kmも、10kmも走っている。身体能力は高いし、視力も凄い。そのような諸々があるのだろう。
選手の頃は「宗兄弟と話してはいけない」と指導された。宗兄弟は2人いて、どっちかが良くて、どっちかは悪い。40km走の練習の日、雨。「やるんですか?」と思う。しかしながら「宗は走ってる」と思うとさぼることも出来ない。ライバルが人を強くする。
高校時代は800mと1500mに出場し、記録を出した。しかしながら早稲田大学の受験に落ちて、アメリカに渡る。カリフォルニア大学に行った。アメリカでホームシックになり、食べ過ぎて、体重は58が68kgになってしまった。
2月に帰国し、早稲田大学に入学する。箱根駅伝を目指すことになったのだが、その頃に「中村清さん」が監督になった。
監督は「砂」を食べてみせた。当時は頭おかしいとも思わなかった。そして、365日のうち360日くらいは監督と飯を食った。
モスクワのオリンピックは、日本はボイコットのため出場出来ず。
ロサンゼルスオリンピックは、2週間前に血尿が出て大変な状況での出場だった。
ソウルオリンピックは32歳になっていた。そして結果は9位。
中村監督から「継続は力なり」と言われた。中村監督の言うことは全て聞き、実践した。
(この後はシャンパン、シュワシュワなどの楽しいお話が続き、でもご自身の大好物はビールだそうです)
そして、最後に「円谷さんのお墓に行こうと思ってる」と話して終了となりました。
質疑応答では皆さんの質問に丁寧に答えて、そのお人柄が素晴らしいなぁ〜。
良いお話をありがとうございました。