一緒に暮らした祖父は明治39年生まれ。今日が誕生日。生きていれば111歳か。
1969年(昭和44年)11月に亡くなったから、来年が50周期。
祖父は背が高くて、いつも和服を着ていて、頭が良くて、身体が弱くて、皆がそれぞれに、それぞれの思い出を大切に持っている。
私にピアノを買ってくれた祖父。
私にはピーターパン、弟にはジャングル・ブックの「絵本にソノシート(レコード)がついたもの」を3人で聞きながらページをめくったことをよく覚えている。たぶん、叔父に頼んで東京で買って来てくれたように思うが、その叔父も亡くなり、その事情を知る人はいない。
今の時代に生きていたら、何に興味を持っただろうか? あの魚町の家がなくなってしまった状況を見たら悲しんだろうと思うと、それを見なかったことは良かったと安堵する。それよりも、ずっとずっと前に亡くなったのにね。そんなことを考えるのもおかしいね。