サブタイトルは「ウェブ2.0の先にくるもの」
「クラウド」という言葉は、グーグルのエリック・シュミット氏の発言する「雲のような(巨大なインターネットにアクセスすれば…)」という言葉から発生したとも言われているが、だいぶ昔のスパコン時代にも同様の利用があったわけで、新しいようで新しくない、新しくないようで新しい、そんな現状をわかりやすく説明している。
業界の人ならば周知のことがほとんどだが、よく整理されているので、IT系以外の方にもわかりやすいと思うし、我々にとっても、今一度、頭を整理するのには良いと思う。
クラウド・コンピューティングが発展していくと、パソコン不要か?という話にもなるが、そうではないと著者は書いている。
クラウドになったからといってパソコンがなくなるわけではない。携帯電話がパソコンのように複雑になるわけでもない。それぞれのサイズや操作系に特徴があり、「どちらかだけで代替」できる存在ではないからだ。
ただし、そのあり方は変わるだろうと続く。
iPhoneや、マイクロソフト、Gooleなど、数社の技術を公平にとりあげていると思う。クラウトがよくわからない方には、お薦めの1冊。