おもしろい!「会計学」とか小難しいことを考えずにドンドン引き込まれる。
「ベッドタウンに高級フランス料理店の謎」とか「在庫だらけの自然食料品店」とか、客も入ってなさそうなのに、どうしてやっていけてるんだろう?という疑問に答えてくれる。商売のからくりがおもしろい。
「数字に弱くても「数字のセンス」があればいい」はオヤマ家の教えと同じ理屈。私は数字には弱いが、この本に出てくる「問い」には答えられてるから「数字のセンス」は悪くない(かも)。
最後に書かれた「ことわざ会計学」は両親が、祖父母が、親戚連中が、しょっちゅう口にする言葉でまとめられている。ここに記しておきたい。
・ない袖は振れない
・取らぬ狸の皮算用
・時は金なり、一刻千金
・地獄の沙汰も金次第
・貧すれば鈍する
・貧乏暇なし
・金持ち喧嘩せず
・安物買いの銭失い
・勘定合って銭足らず
・金は天下のまわりもの
・損して得とれ
・いつもニコニコ現金払い
・在庫は罪庫
これをガキの頃から言われて育つんですね。お商売の家ってのは(笑)