これをご覧いただいた「力本百之世界」さんがLP-9200PS2に設定してみたところ、「IPアドレスを割り当てることは出来ませんでした。」ので、気になっていた。
そこで、ボニート内のネットワークを一部、DHCPにし(つまり、別ネットワークに変更して)試すと、うまいこと不具合に遭遇した(^^;
前のアドレスをそのままに、別ネットワークにしたわけだが、前につけたIPアドレスが、どこかに保存されたままになり、別IPアドレスを付けてもうまくいかない(pingが通らない)。
あれこれとコマンドを打ってみたり、元のネットワークに戻したりしたが、うまくいかなくなってしまった。ここまでうまくいかないと、ハード的に初期化するしかないようだ。
(一応、EPSONのサポートに電話で聞いたが、「うまくいくはず…なんですが・・・」ってことでラチはあかない。ま、そんなもんだ)。
■ ハード的に初期化する方法は…
—「ネットワークセットアップガイド」の8-2ページに記載されている
簡単に書くと…
1.(電源オフ状態で)右側面の蓋をはずす(ネジを3つはずしてから、取る)
2.ジャンパをRST位置(右側)に移動し、
【オンライン】スイッチを押しながら、電源を入れる。
3.「EEPROMリセット」と表示されたら、初期化される(スイッチから手を離す)。
4.また電源を切り、ジャンパを元に戻す。
5.【オンライン】スイッチを押しながら、電源を入れると、
「EEPROMリセット」と表示される。これで初期化が完了する。
このように初期化してから、あらたにIPアドレスを設定する。
※ただし、DHCPでネットワークが組まれていると、プリンタの電源を入れたとたんにIPアドレスが自動的に割り当てられてしまう。ここが注意!!!
そうなると、どうにもこうにも固定のIPアドレスを割り当てることが出来ない。
DHCPでは、プリンタの電源を入れるたびにIPアドレスが異なってしまう。
それは困るから、固定のIPアドレスを振りたいよね。そうするには…
■ DHCPネットワークからいったん切り離す
1.「プリンタ」と「設定するパソコン」と、それらをつなぐHUBだけの簡単ネットワークを用意する。
2.パソコンには、仮のプライベートIPアドレスを割り当てる。
※ただし、サブネットマスクと、ゲートウェイアドレスは、
本運用で使うものを設定する。
3.この状態で、ARPコマンドでIPアドレスを設定する。
arp -s [IPアドレス] [MACアドレス]
※MacOS XのTerminalを利用しても出来る。
4.設定が完了したら(pingで確認が済んだら)、本来のDHCPネットワークに戻す。
以上で固定IPアドレスを付けて、Windows2000からも使えるようになった。
しかし、こう考えると、今どきのネットワークで、工場出荷時にIPアドレスが割り当てられてない周辺機器は不便だなぁ~。たかだか4年前だけど、当時30万円以上もする!プリンタでこうだったんだから、TCP/IPのその後の普及はすごい。近頃「TCP/IP」に関する書籍をよく見かける。これから4年後のネットワークは、どうなっているんだか?(嬉しくもあり、恐ろしくもありだね)。