茶色い小瓶@気仙沼

茶色い小瓶」さんでお茶しようと母を誘う。私が「先に行って、お店に入れるか見てくる」と言い、先にお店に入る。

良い席を確保し、外に出て母を迎える。母が歩いてきたので「こっちだよ」と声をかけでお店に入る。しかし、母はお店に入ってこない。レレレ?

再び、外に出て探すもいない。あぁ、これは困った。iPhoneを取りにいったんお店に戻り、電話をかけるも出ない。何度もかける。うわぁ〜困った。そっか、私が母のバックを持ってお店に入ったから、母は携帯電話を持っていないんだ。

グルーっと回ると、あっ、いた! 何か違う方向に向かっている。「お母さん」と大声で呼ぶも聞こえない。急いで近くに寄って「お母さん、お母さん」と何度も叫ぶも気づかない。そのうち、やっと気づいたようだが、別の方向を見ている。「こっちだよ、こっち、こっち」と叫ぶ。気づかない。困った。そして、目の前まで行ってやっと気づいてもらった。

どうやら母は震災前に「茶色い小瓶」さんがあった場所に行こうとしていたのだ。汗をかきました。そしてお店に入る。母はお店が暗くて、おそるおそる歩く。私が手をつないで誘導する。

席に着いた。母と店主は話し出して止まらない。私は汽車の時間が近づいているから気が気ではない。「すみません」と店主にコーヒーを出して頂くよう、伝える。

店主も80歳を過ぎたそうだ。昔の話に花が咲く。が、私が「そろそろ帰らないと」と伝えてお店を出る。その前に観光タクシーを呼んで、タクシーに乗って帰った。