読書:ウチのシステムはなぜ使えない

「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋裕史・著。
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サブタイトルは「SEとユーザの失敗学」

システムを発注する側から見ての、いろいろな謎を解き明かしてくれている。けれど、時々、見受ける「技術者たちに通じる言葉遣い」が、受け入れられるかどうかは疑問。私はおもしろく読んだけれど(^ー^)

私は技術者ではないが、会社では技術者を雇用している。そんな私にも「そう、そう」と思って読んだのは、

アーティストか大工さんか
職人気質という言葉がある。職人は管理しにくい。優秀な職人は、場合によっては完璧主義で気難しく、ビジネスに必要な妥協を許さない傾向にある。多かれ少なかれどの技術者もこの職人気質を色濃く継承しているのだが、プログラマは下手をすると自分のことを職人以上の存在、例えばアーティストになぞらえている。こうなると手がつけられない。

(^ー^)これ、これ! そのまま長所であり短所にもなり得ることかと思います。そういうところを理解して、そして、どう付き合っていくかだと思うのです。

「エクストリーム・プログラム(XP)での4つの原理について」は、

・コミュニケーション
・シンプル
・フィードバック
・勇気
原理の中に「勇気」が含まれているのが素晴らしくも恐ろしい。

こんな調子で進みますので、なかなか楽しいです。
楽しいとばかりも言ってはいられなくて、私もあらゆる場面において、意思疎通の難しさを感じます。若くて経験が少ない技術者はなおさらではないでしょうか? そういう方も読んでみられてはいかがでしょう?

立場によって刺さる言葉は異なると思いますが、それぞれの立場でいろいろ思い当たることがあるように思います。