先日の「OSSAJ 3周年フォーラム2007」のパネルディスカッションで小碇さんが紹介してくださった本。シリコンバレーに住む著者が見たシリコンバレーでの働き方、行き方を「ヒューマン2.0」と付けるあたり。なかなか。
IT系の聖地・シリコンバレーだが、そこに住む人達の多くが博士号を持つ。それでいてITバブルがはじけた2003年辺りは、博士号を持つ人達が仕事にあぶれて失業し、職を変えている(庭師になったり…)、という部分を読むと、かの地での苦労がしのばれる。
その不況から再び立ち直り、新しい技術と高い賃金を求めてスキルアップしていく様はすさまじい。この地では、人種差別はないようだ。中国系、インド系が多く集まり、技術があるならばどういった経歴かは関係ないのかもしれない。逆に技術がないと悲惨かも。
そして、若くして巨額の富を得た人達が慈善事業にお金をつぎ込む辺りの規模が日本とは比較にならないほどデカいわ。
渡辺千賀さんのブログは「アルファブロガー」の「アルファブロガー2006」にランクイン(30位)。