「Shall we Dance?」
「ぽすれん」で借りたDVDで「Shall we Dance?」を観る。
日本版「Shall we ダンス?」は前に見た。記憶は曖昧になっているが、日本版を忠実に再現していると思う。この映画は見ていて楽しくなり、ダンスしてみたくなる。
そういえば、、、、。
私が通った女子高では、高校3年生の初冬、体育の授業で社交ダンスを習った。
母校は県立高校なので、きっと日本全国そういうカリキュラムだろうと思っていた。卒業してから知ったけど、体育で社交ダンスを習うのはかなり珍しいようだ(今のところ他には聞いたことがない)。
私は背は低いし小柄なので、もちろん女の方をやりたかった。早々にパートナーを決めた。
ところが、、、女子校だから男役が足りない。
先生はそれぞれのペアを確認し、技術が偏らないようにチェックをした。
私のところに来ると、「あら、あなたは男やってちょうだい」とおっしゃる。
「先生、私は背も低いですし、、、」と渋ってみたがダメ。
先生が勝手にパートナーを見つけてきた。
私よりも背が高く、横幅もあり、そうして成績は良いけど体育が苦手なRさんだった。
「先生、私が女でRさんが男ですよね?」と聞いてみた。
「逆よー、オヤマさんが男よー」
「ぶひー」しばし反論したが、くつがえらなかった。
社交ダンスの前に習った創作ダンスとかで、私はたまたま良い点を頂いてしまったのが原因だ。
かくして、私は、私よりも体重が20kgほど多い方(推定)をグルグルっとまわすのだ。腰に手をまわしたら、えー、抱えきれないんですけど…。
その体育の先生は、フェンシングを母校に広めた由緒正しい先生で(そのおかげで母校のフェンシング班は何度もインターハイで優勝しているし、オリンピック選手もいる)、私達は正統な社交ダンスを習った。体育館のバスケットボール用の円というか枠線が引いてあると思うが、それにそって、下を向かずにクルクルっと上手にまわる。背筋をシャンと伸ばした形の美しさも求められる。それらを総合して出来れば合格。出来なければ居残り。授業中に合格しないと、しまいには放課後の体育館で、下級生が見守る中の特訓となる。
Rさんは国立大学に合格したわけだが、その受験を目前にひかえた私達は、くる日も放課後にダンスの特訓をした。
「これで大学落ちたら先生を恨む」とRさんは物騒なことを言っていたが合格して良かった。「OK」が出た瞬間に私とRさんは抱き合って喜んだのでアール。そのことをつい昨日の事のように思い出すがRさんは覚えているだろうか?