著者は「株式会社グランド・デザインズ」の代表。私と同世代。大学生の時には作曲家になりたくて、就職活動もろくにしてなかったらしいが、ひょんなことから営業の仕事に就く(ふふふ、私と同じような経歴)。
「2-6-2の法則」2割はスーパー営業マン、6割は標準的な営業マン、そして2割は箸にも棒にも引っかからない営業マンという法則があるらしい。
スーパー営業マンをそろえたいと経営者は願うが、そんな事はあり得ない。
仮にスーパー営業マンがいたとしても、彼らは同じところには留まらないらしい。ということは標準的な営業マンをいかに効率的に営業がとれるようにするかということが大切。
著者が打ち出した案は、結構、思いつきそうで出来ない大胆なアイディア。営業マネージャーは部下に「日報を書かせない代わりにヒアリングをする」「同行営業する」の2つ。
特にヒアリングは大切で、1日に一人30分を厳守する。「今日は何もないので」と言って2〜3分で済ませないこと。うん。効果が上がる気はする。私も現場でサポートなどをやっていた時は、その日の終わりに必ずMeetingを開き、翌日に仕事を残さないように、部下の疑問に答えることにしていた。それは確かに効果があった気がする。
事務所に飛び込み営業がよく来る。申し訳ないが、うちは本当に間に合ってるし、忙しいからすぐにお帰り頂いている。「こんなんで効果があるのかしらん?」と思っていたが、やっぱり効果があるらしい。
もっとも、効果がなかったら、こんなに大勢の営業の人が飛び込み営業しないもんね。飛び込み営業したことのない私には、辛い仕事に思えるが、うまくいく人はドンドンとってっちゃうんだろうなぁ。