読書:はずかしい

「はずかしい」白石公子・著。
はずかしい

詩人、作家、そしてエッセイストである白石公子(こうこ)ちゃん(高校の同級生)の書き下ろしエッセイ。

帯は「うんうんわかる。こそっと笑える。40代のひとり暮らし。」

40代はもちろん、頑張ってる女性に読んで欲しい本。肩の力が抜けてやさしい気持ちになれる。公子ちゃんの感性があちこちに光る(女性の気持ちがちっとも理解出来ない男性にも読んで欲しい)。

「ズボン」のところは、思わず声をあげて笑いそうになるのを押し殺した。「ズボン」って言わなくなったねー。

ズボンの語源を探ると国語学者であり歌人の落合直文「ことばの泉」にたどり着く。落合直文は気仙沼出身者。生家は「煙雲館」。

「犬」のお話に、小太郎君とおぼしき犬がチラリと登場いたしまする。公子ちゃん、うまく書くねー。

公子ちゃんが卒業した大妻女子大では「恥を知れ」が校訓だそうで、そのくだりが面白い。
結構、私達って「はずかしーーー」って言ってるね。
「はじらい」とか、そういう言葉は最近聞かなくなったが、いくつになっても「はじらう気持ち」は残していたい。

この本は2004年に出されていたのに、今頃でごめんね。
今年のお薦めの本を1冊教えてと言われたら、迷わずにこの本ををあげたい。