毎年7月は市川猿之助奮闘公演が、なんと30年以上も続いているが、今月は猿之助は病気でお休み。代わりに玉三郎が座長を務めている。
■修善寺物語
■桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)
なんつっても今回のお目当てがこれ。
「桜姫」は玉三郎の当たり役だが、今回は19年ぶり。変わらぬ可憐な美しさに場内の目が釘付けに。私は花道のすぐそばに席を取ったので、数十センチの距離から見上げる(と、玉三郎と目が合ったように思うのは、ヤッパ気のせいか)。
このお話の冒頭は、男同士で深い仲になった二人が心中しようとするところから始まる。鶴屋南北作。「封建時代」に「ゲイ」の話を書いて、それがヒットしているんだから、日本って国は、結構、進んだ考え方のように思う。
玉三郎は17歳の頃に、ゲイの片方の「白菊丸」を演じて好評だったんだ。その時の権助が養父である守田勘弥が演じている。
■(舞踊)三社祭
右近と猿弥ががんばっている。「おもだかや」は、藤間紫さんがきっちりと踊りのお稽古をしているからね。