3月歌舞伎座・昼の部

忙しいってのに呑気に歌舞伎座(←行ってる場合かッツーの)。クライアントの奥さんをご案内する。

はじめて歌舞伎を見る人には、いい演目かどうかは重要。それによっては歌舞伎ファンになってくださるし、そうでない事もある。

今日は3月の楽日。超満員。補助椅子も出ている。場内は活気があって、喜んでもらえたご様子で良かった。

演目はこちら。

■ 勘太郎の「猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)」。
   昭和62年、勘九郎が上演して以来のようだ。
   私は始めてみる。勘太郎うまいな。

■ 幸四郎の「俊寛」はさすが。
   一人島に取り残されたラストシーンは、ジーンときた。

■ 「口上」

■ 「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」は、玉三郎、仁左衛門、勘九郎と当代の人気役者がそろった。すばらしい。

3月歌舞伎座・夜の部

本日、誕生日。44歳。ブヒー。

自分へのプレゼントで3月の歌舞伎座・夜の部を、初めての桟敷席で見る。たまたま、西9-2席が1席だけ空いてた。

今月は、ご存知「十八代・中村勘三郎襲名公演」、十八代・中村勘三郎襲名公演。

桟敷席ですからね。シャンとしていこうと思ったけど、昼に別の用事があって、バタバタでやっぱGパンのまま行った。まわりは、金銀パールおばさんがたくさんいて、華やか。和服のご婦人も多い。

演目はこちら。

■ 近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)
父親のために幼い息子が切腹するという、現代では考えられないストーリーだが、封建時代にはこういう事もあったかもしれぬと、目頭が熱くなる思い。新勘三郎の首実検の場では、場内がおもわず息を止めた(ような感じだった)。
新勘三郎に、義父で人間国宝の中村芝翫、おなじく人間国宝の中村富十郎らが厚みを持たせ、義弟・福助、福助の息子・児太郎、橋之助の息子・宗生らの出演で、ご一族をあげて襲名をお祝いするという、襲名披露らしさがあっていいですね~。

■ 保名(やすな)
片岡仁左衛門。美しい。せつない。 これって、恋人を失って気が狂ってしまう人の踊りなのよ。
私的にはありえねーけど、それをせつなく踊り上げるのはすばらしい。

■ 鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)
本日のお目当。新勘三郎と玉三郎の当たり役。三島由紀夫原作の新歌舞伎。
玉三郎の美しさ、新勘三郎の楽しい演技で場内がわく。言うことなし。すばらしい。

桟敷席では、ポットにお湯が用意されていてお茶が飲めるし、幕の内弁当か江戸寿司弁当(どちらも3,300円)を席まで届けてくれる。いつもは3階席で「カレー」か「おでん定食」を食べる私だが、「桟敷に座るなんざ、滅多にあるめー」、「エエイ誕生日プレゼントよ」と奮発し、幕の内弁当をお願いする。ゆったり食べて満足。

十八代目・中村勘三郎が始まりましたね

雪。けっこう降った。

昨日から十八代目・中村勘三郎襲名公演が始まったのをテレビで見た。先代の勘三郎ファンとしては、複雑な気持ち。先代の勘三郎はホントすごい役者だった。十八代目も、ますます大きな役者になるだろうね。

当分は勘三郎と言えずに勘九郎って言っちゃうな~。だって、いまだに片岡仁左衛門のことを孝夫さんって言っちゃうんだもんね。

母と歌舞伎座

横浜の孫にランドセルを買ってあげるんだ、と母が上京。

随分前から言われてた「歌舞伎座さ、行ぎだい」の願いをかなえてあげる。歌舞伎座に行くのが何十年もの夢だったそうな。へー、知らなかったよ。

数日前に電話で「何を着ていったらいい?」と聞かれていて、
「へ、私はジーパンだよ」と言ったら、
「えー?! いいのすか?」って驚いてた。

歌舞伎座は、豪華な人はよりゴージャスにしていくし、普通人はいつも通りにしているというそういう場所だからイイのだ。

「楽にしてきてね」と言ったら、まぁ、ちょっとはそれなりにしているが、「ホントにいろんな人がいるんだね」だって。

今日は奮発して「吉兆・歌舞伎座店」で食事をいただく。おいしい~。ゆったりとくつろいでご飯が食べられるから、うーん、病み付きになってはいかんな。吉兆は高いのでござる。母は娘っこのようにはしゃいでおります。

チケットWeb松竹

インターネットで歌舞伎座の席が取れる「チケットWeb松竹」の案内DMが届いていたのに忘れてた。登録する。お!便利。

これを機に、席番が「いろは・・・」から「1,2,3」に変わった。
デジタル時代に、「いろは」は混乱を招くのかもしれない。
「いろは」で慣れた我々・歌舞伎座ファンには、少し寂しい思いがする。

今年もちっとも歌舞伎を見に行かないでしまった。
12月もいい演目をやってるんだよね~。

7月歌舞伎座・夜の部

■桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)

昼の部の続き。玉三郎演じる桜姫が女郎屋に売られたり、まぁ、なんともはや、奇想天外な物語なわけ。だから桜姫を演じる女形は、姫から女郎の演じ分けなども出来ないといけないのね。ってなことを思いながら、本日も一等席(前から2列目)に座ったので、何度も玉三郎と目が会う(と思うのは、やっぱ気のせいだけど)。

さて、今回の権助と清玄の2役を演じる市川段治郎は玉三郎相手にがんばっている。

■義経千本桜 四の切

市川右近が熱演。大きな役をこの歌舞伎座で演じるようになったなぁ~。

右近の汗がしたたり落ちる。宙乗りの上の方からボタボタと落ちてくるヨーン。

7月歌舞伎座・昼の部

毎年7月は市川猿之助奮闘公演が、なんと30年以上も続いているが、今月は猿之助は病気でお休み。代わりに玉三郎が座長を務めている。

■修善寺物語

■桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)

なんつっても今回のお目当てがこれ。

「桜姫」は玉三郎の当たり役だが、今回は19年ぶり。変わらぬ可憐な美しさに場内の目が釘付けに。私は花道のすぐそばに席を取ったので、数十センチの距離から見上げる(と、玉三郎と目が合ったように思うのは、ヤッパ気のせいか)。

このお話の冒頭は、男同士で深い仲になった二人が心中しようとするところから始まる。鶴屋南北作。「封建時代」に「ゲイ」の話を書いて、それがヒットしているんだから、日本って国は、結構、進んだ考え方のように思う。

玉三郎は17歳の頃に、ゲイの片方の「白菊丸」を演じて好評だったんだ。その時の権助が養父である守田勘弥が演じている。

■(舞踊)三社祭

右近と猿弥ががんばっている。「おもだかや」は、藤間紫さんがきっちりと踊りのお稽古をしているからね。

また歌舞伎座へ

仕事が忙しいってのに、会議の後は、夜の歌舞伎座へ行っちまいました。(現実逃避か? いえいえ、知り合いにチケットを都合してもらったのでアール)。

3幕目の「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」を観る。

玉三郎の「三浦屋揚巻(花魁の役)」は美しい~。場内からため息の声。海老蔵の「助六」も若さがあってよい。途中で、現代のネタを盛り込んだ楽しいひとときがある。これは観てのお楽しみに~。

勘九郎の「白酒売新兵衛」が楽しい。舞子さんが見に来ていて華やか~。菊五郎の奥さんの富士純子さんもお見かけした。

歌舞伎座(昼の部)海老蔵/襲名披露

久々の歌舞伎座。
おととしの秋頃、会社合併話が出てから行ってない。1年と8ヶ月ぶりくらいだろうか? 歌舞伎の友、ジョイちゃんがチケットを取ってくれた。

先月と今月は海老蔵襲名披露で満席。
それでも当日券売り場には大勢の人が並んでいて、マイクを持った係の人が「当日券は一等の補助席が数枚しかありません。一人一枚ということではないので、並んでいただいても、お席の確保が出来ません」と何度も言ってるのに、帰る人がいない。どうするんだろ? 夜の部かしらん?

その人達を後にして、正面・入り口へとイソイソ。

昼の部では、海老蔵襲名の「口上」がある。
名門の御曹司の襲名だけあって豪華な顔ぶれ。すばらしい。本当ならお父ちゃんの團十郎もいるはずだったのにね。お大事になすってください。
久しぶりに見る雀右衛門は、お変わりなくてなにより。

私とジョイちゃんのお目当ては、海老蔵よりも、玉三郎仁左衛門勘九郎福助も出演している)の寺子屋だったりする。

菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)のうちの「寺子屋」の場面は、松王丸(仁左衛門)と千代(玉三郎)が、道真公の遺児(秀才)の身代わりに我が子の首を差し出すという悲しい物語。封建時代には、こういう事が本当にあったんだろうなぁ。で、この身代わりになった子の名前が小太郎ちゃんなのであ~る。玉三郎演じる千代が「小太郎~」と呼ぶんだな。

海老蔵の鏡獅子は、前半のお小姓・弥生に堅さが見られるかな。後半の獅子の精は威勢があって力強い。踊りはもっとお稽古が必要だな、などと、ちょっと辛口な感想を持ちつつ、これからの歌舞伎界を背負って立つ若きプリンスにエールを送る。

「外郎売」では、久しぶりに松緑を見る。成長した後が見られるが、やはり「松緑」という名は偉大すぎるよなぁ。がんばって欲しい。

歌舞伎座の予約

7月の歌舞伎座の電話予約日。今日は日曜日なので、10時前からスタンバって電話。

歌舞伎会の会員は一般の発売日(毎月15日)よりも2日早い13日から予約出来る。特別会員になると、さらにその2日前の13日が予約開始が可能。

But(←うわッ)私は一般会員なので、本日セッセとお電話するのラ~。10時10秒前に電話。数回の呼び出し音の後でつながった!ラッキー。

7月は坂東玉三郎が昼夜とも「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」をやるのでござる(玉三郎が桜姫を演じるのは19年ぶりらしい)。これは貴重っス。気合いを入れて一等席ダイ!

だが、すでにいい席はないそうで、一等席の端っコをゲット。この席は、ちょいと首が痛くなりそ。でも、見れるだけいいのだ。なにせ堅気の労働者は土日しか行けませんから。で、今からウキウキ・ワクワク~(^^)