歌舞伎座です!
今日のお席は、東3の1番。東桟敷席。お隣の席(東3の2番)は空いていた。ゆったり座る。
今月は「松竹創業百三十周年、壽 初春大歌舞伎」だ。
一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
曽我五郎時致:坂東巳之助
曽我十郎祐成:中村米吉
大磯の虎:坂東新悟
小林朝比奈:尾上右近
化粧坂少将:澤村宗之助
八幡三郎:澤村精四郎
近江小藤太:中村吉之丞
梶原平次景高:大谷廣太郎
梶原平三景時:松本錦吾
鬼王新左衛門:市川中車
工藤左衛門祐経:中村芝翫
いろいろ問題がある芝翫さん、元気に登場しハツラツとした演技。この演目は通称「対面」といい、初春に演じられている。兄弟の兄(5歳)と弟(3歳)が18年後に父の仇を討つという逸話に基づいている。仇討ち三大(「赤穂浪士の敵討ち」「曽我兄弟の敵討ち」「伊賀越の敵討ち」)のうちの一つ。250年に渡り、あらゆるところで演じられている。坂東巳之助、中村米吉、坂東新悟の3人は昨年までは「新春浅草歌舞伎」に出演していたが卒業し、今年は歌舞伎座に出演しているのだそうだ。舞台は、いたるところに工藤家の家紋「庵木瓜(いおりもっこう)」が記されている。
二、陰陽師(おんみょうじ)
夢枕獏・作、今井豊茂・脚本(大百足退治)、戸部和久・脚本(鉄輪)
<大百足退治>
藤原秀郷:尾上松緑
大蜈蚣の魂魄:坂東亀蔵
永薙姫:中村魁春
休憩が入る。
<鉄輪(かなわ)>
安倍晴明:松本幸四郎
源博雅:中村勘九郎
徳子姫:中村壱太郎
呑天:大谷廣太郎
蜜夜:市川笑也
蜜魚:澤村宗之助
海老:澤村精四郎
青牙:市川青虎
暗妃:市川笑三郎
赤鬼:市川猿弥
藤原兼家:市川門之助
蜜虫:市川高麗蔵
蘆屋道満:松本白鸚
夢枕獏さんが39年前(1986年)に執筆しシリーズ化した「陰陽師」は700万部以上発行しているそうな。昨年は映画「陰陽師0(ゼロ)」が上映された。
歌舞伎は2013年9月歌舞伎座で上演された。市川染五郎(現在の松本幸四郎)さんが安倍晴明を演じた。能の「鉄輪」が元になっている。今回、松本白鸚さんは座ったままの演技だった。調べると82歳だ。その昔、中村歌右衛門さんの最後の舞台も座ったままだったことを思い出す。
休憩。トイレに行く。
三、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)、恋飛脚大和往来
新町井筒屋の場
亀屋忠兵衛:中村扇雀
丹波屋八右衛門:中村鴈治郎
傾城梅川:片岡孝太郎
肝入由兵衛:寿治郎
阿波の大尽:桂三
槌屋治右衛門:中村東蔵
井筒屋おえん:中村魁春
大阪の廓が舞台。見せてはいけない金を見せ、そして渡してはいけない金を渡してしまう。そのやり取りが何とも言えない。残りの金を持って、二人でどこかに向かって旅立って行くところで舞台は終わる。
舞台が終わったのは、15時48分頃。急いで写真を撮る。
「中村扇嘉(せんか)」さん。初代・扇嘉さんだそうです。中村鴈洋さんだった方。名題昇進でございます。
「市川段一郎」さん。佐藤健次さんだった方。名題昇進でございます。
「中村蝶三郎(ちょうざぶろう)」さん。名題昇進でございます。
もう次の方々が入る準備をして表で待っている。記念の写真を撮る。
この後、赤坂見附か四谷あたりまで歩こうと思ったのだが、道を誤り、何か同じところをグルーっと回ってしまい、さっき、見たはずの「国会議事堂前駅」にまた来てしまった。ガク。ここから電車に乗って帰ります。次は地図を見て歩こう。