母からもらって読んだ本。樹木希林さん。読んでいるのに声が聞こえている感覚。不思議。
本のタイトルは樹木希林さんが生前、色紙に書いていたことば、「私の役者魂はね 一切なりゆき」から選んだそうです。
私が驚いたのはマネージャーがいなかったこと。「1988年に27年間一緒にやってきたマネージャーと別れたんです。(中略)これを機に事務所も閉鎖して、新しいマネージャーはつけないことにしたんです」とある。自分で出演交渉をしたりするのは大変だったろうと思うけれど、あれだけ多くの作品に出演しているのだから、それもまた楽しんでやっていたのかもしれない。
子育ても凄まじいというか、自分が子供だったらグレたかもしれないと思うほど。スイスに留学していた娘さんに「何も送らない」ことにしていたのに、ある時、一つの段ボールを贈る。その中身は、、、。明細は書いていないが、「いらなくなったもの」を送ったらしい。そんな母っている?
読んでいて、おかしいやら、元気が出るやら不思議な本。まだまだ樹木希林さんの演技を見ていたかったなぁ〜。ご冥福をお祈りします。