有給をいただきて歌舞伎座へ。玉三郎が出ると思って有給も取ったのに、出演は夜の部だけでした。何を見ていたのでしょうか、、、。でも、そのおかげで良いお芝居を見ました。「初世尾上辰之助三十三回忌追善」です。
今日のお席は一番前。1列8番。花道に近い。花道は反り返って観る感じでございます。
1.初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)すし屋
いがみの権太:尾上松緑
弥助実は三位中将維盛:尾上菊之助
娘お里:中村梅枝
若葉の内侍:坂東新悟
梶原の臣:中村吉之丞
梶原の臣:市川男寅
梶原の臣:中村玉太郎
六代君:坂東亀三郎
弥左衛門女房おくら:市村橘太郎
鮓屋弥左衛門:市川團蔵
梶原平三景時:中村芝翫
松緑さんはお父さんを若い時に亡くして、お爺さんも亡くなって、苦労されましたでしょうね。そんな苦労を感じさせないのが良いところです。観るたびに大きくなっています!
芝翫さんも立派になりましたなぁ。なんかデカイ(笑)。この名前が合って来ましたね。その昔、若い頃、下手だなぁと思ってしまったことがある。お父様が当時の芝翫さんだから、そういう目で見ていたのだろうと思う。今は本当に立派になりました。
菊之助は良いですねぇ〜。こういう役は合っている。実に良い。息子さん世代になったなぁ〜。
幕間にお弁当を頂きます。東銀座駅を出てすぐの「やぐら」で買ったお弁当。
イヤホンガイドは、「幕間特別放送」として、「四代目 尾上松緑 特別インタビュー」を流しています。それを聞きながらお弁当を食べる。
2.初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言 暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)
暗闇の丑松:尾上菊五郎
丑松女房お米:中村時蔵
浪人潮止当四郎:市川團蔵
料理人作公:市川男女蔵
料理人伝公:坂東彦三郎
料理人巳之吉:坂東亀蔵
料理人祐次:尾上松也
建具職人熊吉:中村萬太郎
建具職人八五郎:坂東巳之助
杉屋遣手おくの:中村梅花
湯屋番頭甚太郎:市村橘太郎
お米の母お熊:嵐橘三郎
杉屋妓夫三吉:片岡亀蔵
岡っ引常松:市川権十郎
四郎兵衛女房お今:中村東蔵
四郎兵衛:市川左團次
菊五郎さんは流石です! 団十郎さん、勘三郎さん、三津五郎さんが亡くなり、そんな中、キチっと良い演技をされます。それにしてもだ、丑松とお米の悲しい運命。実際だったら悲しすぎるなぁ。江戸時代には実際にもあったかもしれないね。女郎屋に売られてしまうお米。そして自害する。なんてことだ。
幕間には、またイヤホンガイドを聴いています。「幕間特別放送」の続きは「昭和56年 親子三世代インタビュー再放送」です。オオ、西方節子先生の声だ。私は共立女子短大の時に「日本舞踊研究部」に所属し、西方先生から舞踊を教わった。卒業してからは歌舞伎座のイヤホンガイドで聴いていた。最近はイヤホンガイドもされていないから寂しいと思っていたので、嬉しかった!
3.団子売(だんごうり)
杵造:中村芝翫
お臼:片岡孝太郎
日本舞踊。良いですねぇ。この二人は上手いなぁ。これを観ていると、もう一度、日本舞踊を習ってみたくなる。無理ですけどねぇ〜。良い演目を観ました。
お二人連れのご婦人から「写真を撮ってください」と頼まれ、撮影する。私の腕で大丈夫だったかしらん? しかも、別の場所で2度までも。
雨はすっかり上がったので、少し遠回りをして歩いて帰る。3時間以上かかってしまった。お疲れさまでした。