歌舞伎座・2018年12月 十二月大歌舞伎(夜の部Aプロ)

十二月大歌舞伎(夜の部Aプロ)です!

十二月大歌舞伎」、夜の部は「Aプロ」と「Bプロ」があります。

どちらにも玉三郎が出演するので、どちらも予約してあります。本日は「Aプロ」。

このポスターは素敵です。見入ります。

今日のお席は、東1の1番。2階の桟敷席の1番。ステージに近い席。この席は一等席と同じ料金。18,000円(税込)。

席のテーブルに荷物を置いて、トイレに行き、売店に行く。玉三郎のカレンダーを買うのです。あれれ、、、ない? 場内を探し歩くと、あったあった。随分と小さくなった。「大きなカレンダーはないですか?」とたずねると「今年はこのサイズなんです」とな。ガク。「枚数は増えましたので」と。なるほど、1か月に1枚で12枚ある。表紙を入れると13枚。これまでは2ヶ月に1枚だったので、確かに枚数は増えました。価格は同じ2,000円。

1.壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)阿古屋
玉三郎の阿古屋を見たのは、2015年10月歌舞伎座・夜の部を4階席の立ち見。今日は良いお席で、よく見えます!

遊君阿古屋:坂東玉三郎
秩父庄司重忠:坂東彦三郎
榛沢六郎:坂東亀蔵
岩永左衛門:尾上松緑

玉三郎の奏でる琴、三味線、胡弓。どれも素晴らしい。いつ、こんなにお稽古しているんだろう。この大役は当たり役です! 演奏が終わると「ハァ〜」とため息のような呼吸が出ました。お客様のほとんどがそうだったろうと思います。一つ一つが素晴らしい。素晴らしすぎる。

ここで35分の休憩。お弁当を頂きます。「四季折折(しきおりおり)」1,050円。

2.あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
泥棒権太郎:尾上松緑
あんま秀の市:市川中車

中車は45歳になってから歌舞伎界に入ったというのに、この素晴らしい出来は何でしょうか。相当にお稽古されているんでしょうね。もし、子供の頃から歌舞伎をされていたら、今頃はどんな役者さんだったのだろう? と勝手な想像をします。このお芝居の演者は二人だけ。それだけに芸がよく見えます。あんま秀の市は最後の最後に、あぁ、そう来たか。と歌舞伎らしい筋書きで楽しみました。

休憩時間に、スパークリングワインを購入。頂きます。

お隣の女性も、その隣の女性もお一人でいらしてました。「次は何を見ますか?」と質問すると「国立劇場」だそうです。ヘェ〜。中村吉右衛門のファンだそうで、なるほど〜。吉右衛門の「石川五右衛門」ですね。それはお楽しみですなぁ。

サ、舞台は最後の演目です。

3.二人藤娘(ににんふじむすめ)
藤の精:中村梅枝
藤の精:中村児太郎

二人藤娘は、平成26年(2014年)3月の「歌舞伎座新開場杮葺落(こけらおとし)公演」で上演されたそうです。その時は坂東玉三郎と中村七之助。私は残念ながら見ていないのです。今にして思えば、無理しても見ておくべきだったなぁ〜。藤の精が二人ですから、華やかですなぁ〜。若いお二人は良い演技です。児太郎さんも頑張ってます。お父様も歌舞伎に戻られて、襲名も近いでしょうね。

お芝居が終わったのは20時頃です。いつもより早い。外に出ると真っ暗な中に歌舞伎座が美しい。また来週、参ります。