読書:気仙沼線ものがたり

「気仙沼線ものがたり」宮本人生・著。

サブタイトルには、
「三陸鉄道気仙沼線 全線開通記念出版」とある。
1977年に、北日本広報サービスから出版された。

先日、この本を貸していただき、一気に読んだ。
大震災で、大きな被災を受けた「気仙沼線」。

この線の開通には「悲願80年」と書いてある。
「気仙沼線」を開通させるために、先人が並々ならぬ努力をしてくださったのだ。その経緯がこの本に凝縮されている。この本は今は入手出来ない貴重な資料です。

「1977年(昭和52年)に両線を結ぶ柳津 – 本吉間の新線が開業し、念願の全線開通を果たした」

この時、私は高校生だった。
この開通に合わせて、始業時間が5分だったか10分だったか、遅らせる措置がとられたことを覚えている。このことで、志津川からの通学が劇的に楽になり、志津川から通学する同級生を皆で祝った記憶がある。

それから、わずか30余年の後に、このような震災で不通になってしまうとは予想だにしなかった。

この本をめくると、地元の広告がたくさん掲載してある。
この震災で事業を閉じてしまったお店や会社の広告もある。
「祝三陸鉄道気仙沼線開通」の文字が今は辛い。

貴重な本を貸してくださってありがとうございます。
大事な大事な本です。