第26回 サロマ湖100kmウルトラマラソン

いよいよです!
「第26回 サロマ湖100kmウルトラマラソン」当日を迎えました。

2時20分起床です。

前日に目覚まし(iPhoneでアラームセット)して横になったのが20時半。
どこでもいつでも眠れる私も、さすがに、しばし寝つけず、、、と思ってる間に寝ていました〜。

それでも、22時半に目がさめて、また寝ては24時半に目がさめて、
その後は、しばらく眠れなかった。
やっとウトウトしたと思ったら、アラーム音!

起床です。
もう、仙人はとっくに起きていて朝食も済んだとか。早〜い。

私も顔を洗って1階の食堂へ。
他のお部屋の方も続々と準備中。

食堂には、セルフサービスで食事が出来るように用意してくださっています。
私は、今年もご飯はおかわりして頂き、胃腸の調子もバッチリです。
着替えて、トイレして、準備OK。

3時半には出発です。イザ!
車は順調に会場に向います。宿から会場まで30分もかかりません。

車が到着すると、数名は待てずに先を急ぎます。
私は、残った皆さんと記念写真など。

それからはバラバラに分かれて、それぞれに準備運動をしたり、荷物を預けたり、トイレに行ったりして、スタートを待ちます。

私は、陸連登録をしているので、前方からスタート出来ます。
列の前の方へ進も、ん?なんか今年は列がグチャグチャです。

昨年は、きちんとロープがはってあって、陸連の人はゼッケンを見せてからロープの中に入れたのに、今年は一般の方も前方にたくさんいます。これはよろしくないですよね、、、なんて思ってる間に、もうすぐスタート時間です。

私が本日ここに立てるなんて、思ってもみなかった。
あの大震災の後、3月、4月はほとんど走れず。
5月もGWは気仙沼にいて、それどころではなく、、、。
やっと走り始めたのが5月の半ば。練習不足。

それでも、今日ここに立ったのは被災地・気仙沼のため!と誠に勝手ながら思っております。
背中には「おだづなよ!負けてたまるか気仙沼」の文字。
これは、なんとしても完走したい。

本日、このスタート地点に立てた事に、心から感謝します。

ゼッケン番号は「745」
今年の登録は、結婚後の名前で初挑戦です。

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 スタート!(5時)
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10秒前とアナウンスがありました。
5、4、3と皆の声がそろっていきます。
2ー、イチ! ワーーーーー!
私は頭の上で拍手します。

サロマー、今年も来たよ〜〜〜!

昨年とは気温が全然違います。涼しいのを越えて、寒い。
これは、、、トイレ回数が増えると思われます。

私がスタートを通過したのは、27秒後です。

スタートから、「飛ばさない」ことを心がけていますので、ドンドン、ドンドン、追い越されます。
いいのです。ゆっくり行きます。

自分が「どこまでも走れる感じ」で心地よく走ることが出来るのは、キロ6分半ぐらい。
その速度でいけば、完走出来るかも。

キロ表示は、最初の5キロまでは1キロごとにあります。
2キロ地点で確認すると、おおよそ6分程度。ちょい速い。もう少し落としていきます。

なんとなく、肩から頭が重い。
腕をダランダランさせながら、ゆっくり進みます。
なんだろう?今年は真剣な人が多いのか?
あまり、おしゃべりしている人がいません。

仮装は、サラリーマンの人(右手にかばんを持って、スーツを着て走る人)、牛の着ぐるみの人、忍者などを見かけましたが、その程度でした。昨年はもっと居た気がします。昨年の完走率が低かったので、今年は真剣な人が多いのかな?

5キロのラップを手元の時計で見るとキロ6分15秒ぐらいですから、良いペースです。
このまま行けるといいのだが。

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 10kmの通過時刻:06:06:09(10kmのラップ:01:05:42)
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今年は少しコースに変更がありました。
それを知ったのは、昨晩の夕食時というのですから呑気です。

おかげで、前半に2度折り返しがあって、仲間に会うチャンスが増えました。

50km出場の仲間が応援してくださいます。
行ってきまーす!

トップ集団はワイナイナ選手を中心に4人ぐらいで集団を作っていました。
速い。
これ、ホントにウルトラなの???

仲間も順調に来ています。
お互いにエールをかけあって、進みます。

あれれ?
ツチダさんが、最後尾の方にいます。
エー?こんなところに居るなんて、これはおかしい。
アクシデントがあったのかなー?
ツチダさんは、「後から追い上げ派」ですから、ま、これも作戦の一つかも。

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 20kmの通過時刻:07:12:16(10kmのラップ:1:06:07)
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やっぱり寒いので、想定より早い時間帯にトイレに行きたくなりました。
トイレの列を見ると、数人が並んでいます。
あの人数では、10分以上のロスタイムだわ。少し我慢。

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 30kmの通過時刻:08:20:32(10kmのラップ:1:08:16)
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公衆トイレをチラリと見ると、女性の列が見えないので、少しコースからはずれてしまう分がロスタイムになるけれど、トイレに立ち寄りました。

外からはわからなかったけれど、1人が待ってました。
なかなか出て来ない。ウーン、やっぱり時間がかかります。

待ってる間に、上に着ていたカッパを脱いで、腰に巻き付けました。
サングラスも付けて、これから暑くなるであろう天気にそなえます。

和式のトイレにしゃがみこんだら、なんかグラグラします。まるで地震のように揺れています。
なんか体調が変だけど、気にしない、気にしない。

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 40kmの通過時刻:09:28:25(10kmのラップ:1:07:53)
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あら、もうすぐ40km。
ゆっくり走っているので、意外にも身体は楽です。

でも、ちょっと遅すぎるわ。
40kmの通過は9時25分ぐらいで収めたかったのですが、走力が落ちている証拠です。

42.195kmの関門をクリア。
ホッとします。まだ先は長いのにね。

今朝ほどは寒いぐらいだったのに、ドンドン気温が上がっています。
暑い。昨年を思い出すほどに暑いです。

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 50kmの通過時刻:10:37:10(10kmのラップ:1:08:45)
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40kmを過ぎると、少し坂道があり、
私は、上りに強いのかしら? 歩いている人達を追い越しながら、ゆっくりですけど走ります。

時々「気仙沼がんばれ〜」と声を掛けて頂いています。ありがたいです。

50kmの関門をクリア。
これは、予定よりも遅い。少し焦って来ました。今年も厳しい戦いです。

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 レストステーション(15分ぐらいでしょうか)
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レストステーションの少し前から、またトイレに行きたくなりました。

預けている荷物、別に受け取らなくてもいいのだけれど、ボランティアさんの連携はバッチリで、私が入ると、高校生ボランティアさんが、もう私の荷物を持って待っていてくださいました。ありがとうと御礼を述べて、受け取ります。

レストステーションでは、スポーツドリンクを飲み、
おにぎりを2つ頂き、ついでに「トイレはどこですか?」と聞くと、
「ホテルの中を利用してください」とな。

ホテルのトイレならきれいですから、寄って行こうと思います。
少し戻って、ホテルに入って、トイレを目指すと、オーマイガー、列を作っています。
皆さん、考えることは同じ。
ここで時間をロスしては完走出来ないから、トイレはあきらめて、少しだけストレッチして先を急ぎます。

昨年は、レストステーションを出た後の上り坂で、足がつってしまったので、今年は用心して、しばらく歩きにしました。身体が歩きに慣れた頃に、ゆっくりジョグに変更。

いい感じで動いています。
もう少しで60kmという手前に、また公衆トイレがあり、寄っていくことに。

しかし、私の前に入った男性が長い。。。
思わぬロスタイム。ホント、女性はトイレでのロスタイムが多いのが辛いです。

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 60kmの通過時刻:12:03:29(10kmのラップ:1:26:19)
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タイムは良くないけれど、身体の疲れ具合は、これまでの大会の中で、最も大丈夫。
これはいける?

ゆっくりでいいから「止まらない、歩かない」と心で唱えながら先を急ぎます。

68kmの私設エイド「斉藤商店」さんでは、今年も冷たいおしぼりが嬉しいです。
感謝・感謝。

そして、きゅーりや、トマト、ブルーベリー、プチアイスなどを頂いて、先を急ぎます。

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 70kmの通過時刻:13:25:55(10kmのラップ:1:22:26)
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70km通過!
私は、横に倒れ込むように止まっちゃったけれど、他の人達は止まらずに走っています。
皆さん、すごいなー。

しばし、ストレッチして、またゆっくり先を急ぎます。

74kmの「サロマ湖鶴雅リゾート」の私設エイド、今年も「そうめん」はなくなっていました。

暖かい「おしるこ」を頂いて、ちょこっと座り込んで、昨年はごとさんが来てくれたなぁ〜なんて、やっぱり、ごとさんを探しています。

ごとさん、今年も頑張りますよ〜!

先を急ぎます。
身体は動いていて、いい感じ。これは行けるかも。

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 80kmの通過時刻:14:48:25(10kmのラップ:1:22:30)
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80kmの関門は、ワッカの上り坂をあがって、もう少し行った先にあります。
毎年、ここが長く感じます。

その上り坂で歩いてしまって、そこから先が辛いのです。
そんな時に、「自衛隊で気仙沼にいました」という方から声が掛かりました。
「気仙沼がんばれ!」たくさんの声援も頂いています。

声援を受けながら、85kmまではなんとか走ったものの、85kmの看板を見つけてからは、もうダメ。
歩いたり、止まってストレッチしたり。

あっという間に時間が過ぎ去っていきます。
これはいけない。間にあわないかもー。

ワッカに入ってからも暑い。
かぶり水がなくなってしまった所が多いです。
私は氷をもらって、それを紙コップにいれて、時々、足や首すじなどを冷やしながら進みます。

貧血になりませんように。。。

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 90kmの通過時刻:16:18:23(10kmのラップ:1:29:58)
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90kmの関門は、最後の折り返しを過ぎて、またしばらく行ったところにあります。
ここもまた長く感じるポイント。

90kmを過ぎて、少しいったところで、向こうからツチダさんがやって来ました。
「ツチダさん、がんばれー」と声をかけますが、ツチダさん、目がマジです。
あんなに真剣な顔は初めてみた。

それもそのはず、90kmの関門まで、あと8分ぐらいしかない。
まだ2kmぐらいあるんじゃないかしら?間にあわない???

先を急ぎます。
心は急いでいるけれど、足は全然前に出ない。

背中に「気仙沼」の文字。これに恥じない走りをするゾと言い聞かせつつ。

96kmのキロ表示から、あと4キロに変わります。
心は折れ切っているけれど、今年は、絶対に完走しなければならないのです。

気仙沼が復興するかどうかなんだ!
なんて、勝手に思い込んでるだけですけど〜。

この辺りに来ると、胃腸は弱ってしまって、水も飲みたくない。
しょうがないから、直前に買ったドロップをなめながら進みます。

急に気温が上がったせいか、エイドにコップも足りないようで、
「コップを捨てないでください」と高校生ボランティアが言っています。

皆さんとコップをまわしあって、水を頂きました。
みんなで一緒に完走したいね!

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 100kmの通過時刻:17:50:24(10kmのラップ:1:32:01)
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あと2キロの表示を見つけると、不思議なパワーが出て来ます。
最後の1キロは、ビクトリーロードですから、もう歩かず、止まらず、走り続けたい。

ゆっくり、ゆっくり。
マラソン完走クラブの、アップジョグ、ダウンジョグを思い出しています。
あの感じで、ゆっくり進めば、きっとゴール出来る!

一歩、一歩。少しずつ、少しずつ。
そして、とうとう、ゴールです!
これまでの中で、一番、悪い記録。
けれど最高の感動!

ゴールで読んでもらうメッセージを前日に書いていました。
それが読み上げられています。

「地元・気仙沼のために走りました。気仙沼がんばっぺし!」

皆さん、ありがとうございました。

一緒に参加したメンバーのうち、
50kmの部は、2人とも完走。
100kmの部は、1人を除く6名が完走しました。

90km地点に間にあわないかも?と思ったツチダさんは、90km関門に向って猛ダッシュ。90kmも走った後に、キロ5分ちょいで走り抜けて、ギリギリの関門通過。ゴールの関門にも、わずか1分ほどを残しての完走。

本日は体調が悪かったそうですが、それにしてもその精神力はすごいです。

これは<参考記録>ですが、まぁ、ほぼこれでしょう。
遅いながらも、一定のペースを刻んでいるのは唯一、良かった点でしょうか。
来年は走力アップして参戦したいです。

ゴール後は痛む足に、アイシングをして、ソロリソロリと歩きます。
荷物を受け取って、レンタカーに乗り込むと、やっと、少し落ち着きました。

レンタカーは、本日の宿、網走に向って走ります。
今年も夕日がきれいです。

夕日に向って祈ります。
気仙沼が復興しますように。