両国の「国際ファッションセンター(KFC)」を会場に開催された「CMS Conference 2008」に参加した。
このイベントは、「NPO 日本ウェブ協会(W2C)」が主催する。同協会のCMSワーキンググループの中間発表という位置づけで検討していたところ、このような盛大なイベントに発展したようだ。
CMSを導入する場合の、発注者側の立場での話、CMSを開発しライセンス販売しているソフトベンダー側の話、そして、それらを請け負って制作する我々のような制作会社の立場での話、様々な立場、視点での話が出て興味深かった。
昨今、コーポレートサイトは、数百から数千ページにもなっている。
また、それに関わる人数も増え、さらに承認する立場の人もいる。
このような規模に発展したWEBサイトでは、CMSは必要不可欠。
CMSは、オープンソースのものから、1000万円程度のものまで様々な種類があり、それぞれに長所短所があるから、何を重点に置くか、その優先順位に応じて製品を選ぶ。
そうはいっても、デモを見ただけではわからない事も多々ある。
実際に使ってみて、「こうじゃなかった」と思っても、なかなか後には引けない。
さーて、そういう時にどうする?
「どうしてCMSを導入しようと思うのか?」ということを、発注者は導入コンサルに話してみると良いようだ。そこから現在の問題点を導き出し、運用を検討していく。月並みではありますが、RFPの策定の際に、きちんとコミュニケーションを取ること、結局、ここが大事。
私が参加したセッションは次の通り。
■基調講演:急速に変化するビジネスとWebを支える情報基盤
(株式会社キノトロープ代表取締役 株式会社キノトロープスリーイント代表取締役:門別 諭氏)
■WG研究発表:サイトの目的によって適切なCMSを選ぼう
(グローバルデザイン株式会社 代表取締役:白旗保則氏、
アンカーテクノロジー株式会社:神森勉氏
ディーアイエスアートワークス株式会社:佐藤裕氏)
■企業サイトを短期間で成功に導く秘訣
(インターウォーブン・ジャパン株式会社:並木昌一氏)
■ペルソナによる実践CMS活用術
(FatWire株式会社 代表取締役:田中 猪夫氏)
■アクセシビリティは必須!公共サイトにおけるCMS導入のすべて
(グローバルデザイン株式会社 代表取締役:白旗 保則氏)
■CMS導入リーディングカンパニーが語る「大規模CMSサイト成功の秘訣」
(株式会社ロフトワーク 代表取締役:諏訪 光洋氏)
■パネルディスカッション
10時半から20時半まで、内容の濃い一日でした。