熊谷達也氏が見た気仙沼

先日、今年の芥川賞と直木賞が発表になった。この発表を聞くと、もう1年が経ったのかと驚く。

昨年、直木賞と山本周五郎賞をダブルで受賞をした熊谷達也氏の記事が、元旦の「三陸新報」に出ていた。仙台出身の熊谷氏は、教員として私の母校・気仙沼中学校で3年間を過ごしたそうな。

「私が気仙沼の子どもたちに強く感じたのは、東北の田舎には珍しく、意思表示が実にはっきりしている、ということでした。いやなものはいや、とはっきりいう。土地の言葉で表現すれば、「おら、やんた!」という否定や拒絶の言葉が、それはもう1日のうちに何度も飛び交うのがあたりまえ。」

そうなのです。そういう土地で私は育った。話はこう続く。

「言葉がきついだけでなく、行動もけっこう荒っぽい。まあ、わがまま、といえばそのとおりなのですが、裏返せば、どこへ行っても物怖じしないという、長所にもなっている」

く~、これはそのまんま私の評価と言ってもいいかもしれない。つまりは土地が培った性格だったのか。熊谷氏は、この風土を次のように分析する。

「板子一枚下は地獄という荒々しい世界に生き様を求め、体を張って行き抜いてきた海の男たちの強靭さ。あるいは長期にわたる亭主の不在を守る女たちの、たくましさやしたたかさ。たび重なる減船の危機にさらされているとはいえ、そういった漁師町に暮らす人々の精神性が、子どもたちにも連綿と受け継がれているのだと、当時を振り返ってみてあらためて感じます」

熊谷氏は「漂泊の牙文庫本はこちら)」と「山背郷文庫本はこちら)」という作品で気仙沼を舞台にした場面を書いているようだ。今度、読んでみようと思っている。

読書:その他大勢から抜け出す成功法則

「その他大勢から抜け出す成功法則」ジョン・C・マクスウェル・著、齋藤孝・訳、解説。

正月に弟が読んでた本を借りた。

「11の考える習慣」について目次を記しておきたい。
目次を読むだけでも「そうだ!」と気づく。

1.大局的に考える習慣
    「視野が広がる」と「推理力」も深まる
2.集中的に考える習慣
    「選択と集中」こそ成功への最短ルート
3.創造的に考える習慣
    頭をアイデアの貯蔵庫に変える方法
4.現実的に考える習慣
    不測の事態にもあわてずに対応する
5.戦略的に考える習慣
    人生を有利に運ぶための戦略の立て方
6.前向きに考える習慣
    「できる!」と思う人に運がつく
7.反省して考える習慣
    「一日の自省」は「一生の富」をもたらす
8.「非・常識」に考える習慣
    「人と違うことをする」からチャンスも大きい
9.「アイデアを共有」して考える習慣
    人の頭を上手に使う法
10.利他的に考える習慣
    「人のために」が「自分のために」
11.実利的に考える習慣
    着実に「実績」を上げる頭の使い方

「作家ハリー・A・オーバーストリートは、「未熟な精神は新しいことに次から次へと飛びつくが、成熟した精神は一つのことを最後までやり遂げる」と言った」とある。ぐさりと来た。私にあてはまる。