読書:黄金のおにぎり

「黄金のおにぎり」高橋朗・著。

弟から借りた。おもしろい!
小説仕立てで、楽しみながら「ブランド」について理解出来る。難しいビジネス書と違って身近な題材と、ごく普通の登場人物など、設定がいい。文体は読みやすい。

開店して3ヶ月目の売れないおにぎり屋さんが舞台。
ふとしたアイディアからどんどん「売れる店」になっていく。
現実はそれほど簡単ではないだろうが、でも、やれば出来そうな気にさせる。

「コンセプトの構造」を図で説明している。上から「コアバリュー、パーソナリティ、ベネフィット、ファクト」という階層に分けられる。
 コアバリュー:ブランドが顧客に提供する価値の核心。
 パーソナリティ:ブランドを象徴する人物の人格(個性)
 ベネフィット:ブランドが顧客に提供する具体的な便益
 ファクト:パーソナリティとベネフィットを実現するための事実(仕組み)

弟からは「これを読んだらおにぎり屋さんを開きたくなるかもよ」って(笑)

終盤に気づいたのだが、著者は株式会社マインドシェアの方だ! テレパスはマインドシェアさんと取り引きがあるので、驚いた。

読書:渋谷ではたらく社長の告白

「渋谷ではたらく社長の告白」藤田晋・著。

サイバーエージェント社長の藤田氏の著書。女優・奥菜恵さんのご主人で、まだ31歳の若き社長。

将来、何になればいいのか、将来が見えなかった高校生、大学生時代。会社設立のドタバタや、上場後にインターネットバブルが崩壊し、それに翻弄された苦悩をわかりやすい文章で書いている。

まだ31歳という若さなのに、いろいろな経験をされたんですね~。

渋谷ではたらく社長のblog」に掲載中の日記には、おもわずクスリと笑っちゃう楽しい文章で 、こんなに苦労をした方とは思わなかった。苦労を乗り越えた人は、年齢に関わらず、魅力ある人になるね。

読書:若きミリオネア物語 成功の掟

「若きミリオネア物語 成功の掟」マーク・フィッシャー・著、近藤純夫・監修、上牧弥生・訳。

ベストセラーの本だが、正直ちょっと拍子抜け。まずは自分の目標を紙に書くこと、そこから全てが開けるというお話。まぁ、もちろんそれだけじゃないんだけど、そこから先を読みたいよ。

読書:新任取締役等役員へのアドバイス

「新任取締役等役員へのアドバイス」堀龍児・著。

「いまごろ…」ではあるが、取締役へのアドバイスなる本を読む。意外と知らない事もある。中小企業と大企業とでは役員の数も役割も異なるので、大企業に必要な部分はちょっと飛ばし読み。

日本の会社は少し前まで(いや、今もそうかな)家業に毛がはえた程度の会社が多いんじゃないかしら?

きちんとした会社組織にしていくためには、もっと学ぶ必要があるわ。

読書:人生の座標軸

「人生の座標軸」堀義人・著。

著者は私の一つ年下。住友商事を退職して、1992年に株式会社グロービスを設立。1992年といえば、私が起業したのもこの年。著者と私の違いは随所にあって、私なんかメチャクチャだったなぁ。10年以上遅れて、著者の当時の考えに近いものになっている気はする。が、行動力はほど遠いッス。

この本を読んでいると「もっと学ぼう!」って気になる。文字から不思議なエネルギーが滲み出ている。40代のうちにやれることはやっておきたい。

著者はなぜコラムを(今はメルマガになったようだ)を書き続けているかについて、こう書いている。「自分がトップとして会社を経営している以上、考えていることについてきちんと話し、書いて、伝えなければならない。当然、自分の能力を高める必要があり、努力し続けることになる。」

私も「なぜHPを続けるのか?」と聞かれることがある。うまく説明出来なかったが、著者と同じ気持ちはある。もう一つは単純に「書きたい」って事なんスけどね(笑)

著者が考えた「働きたい組織」とは(p.111)
1.よい仲間に恵まれ、
2.やりがいがある仕事ができ、
3.最大限能力を開発することに喜びを感じられ、
4.社会に貢献していることを実感でき、
5.やった分だけの成果が配分される。

とても簡潔でそれでいて説得力のある言葉だ。私も利用させてもらおうと思う(勝手にすみません)。

読書:最強の名古屋商法

「最強の名古屋商法」007名古屋商法・著。

元気な名古屋の商法を読むと、私も元気になる! この本おもしろい。

これはメールマガジンから書籍になったのね。こちらにホームページがある。

トヨタの凄さはこだわりの「単位」にあり。例えば、1ヶ月といっても月毎に日数が異なるので、○ヶ月の単位を使わずに日数計算をする。

「コメ兵をここまで大きくした「死に筋研究会」」とか、「毎回の打合せに「目標」を設定する」などタイトルを見ているだけでも元気になる。

人生のいちばん大切な6つの習慣では、
 1.自分をほめること
 2.人や物を好きになること
 3.人の目を気にしないこと
 4.友達を大切にすること
 5.人のせいにしないこと
 6.「ありがとう」と感謝すること

当たり前といえば当たり前のことだが、案外と出来ないことも多い。この本を読むとパワーが出るな~。さすがは名古屋パワー!

読書:小さな飲食店をつくって成功する法

「小さな飲食店をつくって成功する法」ジーン・中園

自分のお店を持って、何かを販売してみたい人は多いんじゃないかしら? 先日もハッピーリタイアした方が、店を持つ計画を楽しそうに話してくれた。そういう暮らし(老後の暮らし)もあるんだなぁ。

この本の著者は日本マクドナルド創業2年目から関わった人で(現在はシドニーで飲食店コンサルタントなどをしている)、接客業において参考になる言葉が随所にある。

バイトの教育については、山本五十六の言葉で「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」を例にして説明する。これ、名言だよね。「ありがとうございます」がすぐに言えるようにする、というのは、我々にも共通の事だ。

どの業界でも、ちょっとした工夫で売上が変わる。そういう心意気が大事だよな~。

読書:鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く!」

「鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く!」」勝見明・著。

鈴木敏文さんはすごいのひとこと。参考になる言葉多し。セブン・イレブンの成功法はいろいろ紹介されているので、理屈は広く紹介されていても、他を圧倒する売上高は、それを実践するのがどれだけ大変かということを示している。鈴木氏は商売の基本を繰り返し話しているようだ。例えば次の通り。

「消費は経済学ではなく心理学で考えなければならない」p.1
「パートやアルバイトまでが仮説・検証を唱える」p54
  →えー!そんなことが可能なの~。びっくり
「わがままで多くの矛盾を含んでいるのが顧客の心理だ」p.65
「データは読み方次第で意味が違ってくる」p.126
「対話により難題を克服する」p.135
「人間は自分の問題になると保守的になる」p.144
「基本4原則(品揃え、鮮度管理、フレンドリー(接客)、クリンネス(清潔さ)が実践されているか」p.154

そして、全編にわって「顧客のために、ではなく、顧客の立場で」と繰り返す。この2つは似て非なるものと説く。

「みんなが反対することはたいてい成功し、いいということはたいてい失敗する」p.232
  →うーん、そうなのかもしれないけど、多くの人が反対することをやるというのは勇気がいるなぁ~。

とにかく、気づきの多い本だ。

読書:株バリュー投資法

「株バリュー投資法」しん・著。

投資はしてますか?
私は賭け事はいっさいやらないが、投資は賭け事とは違うと思う。

私は株式会社の代表取締役を務めているので、月次の収支から当社の現在の株価を算出する。これが私の経営者としての成績表で、成績はハッキリと数値で出る。成績が悪ければ経営者失格という、非常にシンプルでわかりやすいルールがある。

株は身近な話ではあるが、投資家としては株を見てなかった。臆病だから株に手を出すのは恐い。というのも、あのバブルの時に、株の売買に血まなこになっている人を身近に見たので、あーはなりたくないな~と思っている。そんなこんなで、その手の本を読んだ事もなかったので、読んでみた。

「3年間で20倍」にしたという著者は、ゆっくりと確実に儲けを出す方法を模索して行き着いたのが「バリュー投資」だと書いている。

“「バリュー投資」は短期間に必ず大金持ちになれたり、買った株がぐんぐん上がる「魔法の投資方法」ではないのです。”と書いてある。

「魔法の投資方法」と書かれたら、かなり疑うんだけど、「そうじゃない」と書かれると読んでみたくなるわけ。

そのためにはPER値、PBR値などを算出し、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などから会社の経営状態をきちんと見る目を養う必要がある。それに付け加えて独自の理論を持っている。極めるためにはやはり勉強が必要。

なるほど、なんか説得力あるなー。しかしながら、その理論が広く紹介されてからは、バリュー投資に適した株は少なくなったようで、儲ける人はこういう本を書く前にあらかた儲けてしまうんだろうね。それでも株は生き物だから、どこでどうなるかはわからない。

連日ニュースを賑わせているのも株の話。ついでにこういった本を読むとおもしろい。ニュースを見る目も深まるか?

読書:マインドマップ読書術

「マインドマップ読書術」松山 真之助・著。

読書の記録をマインドマップにしておくことで、読んだ内容を記憶にとどめるとともに理解力が増すという効果がある。私もここに書くようになって、内容を(以前よりは)記憶するようになった。アウトプットが大事なのね。

この本では図として表現することの効果について書いてある。マインドマップをこのように利用するのはおもしろい。特にビジネス書には効果が大きいようだ。

著者は通勤時間が長いので、早起きして電車に乗り、その時間を利用して読書するようになったそうだ。さらにメルマガを使って書評をすることで読書の効果があったという成功事例。

書評は毎日(風邪をひいても、海外に出張しても、とにかく毎日)メルマガで配信しているそうな。がんばるなー。