前に「平田屋」さんだったお店が「大衆酒場 だるま」となっている。行ってみましょう。
日: 2025年6月18日
歌舞伎座:六月大歌舞伎(昼の部)
松竹創業百三十周年・尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露・尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助襲名披露・六月大歌舞伎です!
来月・夜の部では「鬼平犯科帳」が演じられる。私は昼の部を買っているので見れないが、記念の写真を。
尾上菊五郎と尾上菊之助の記念商品売り場。襲名披露だなぁ。華やかじゃのぉ。
10時半になりました。歌舞伎座の中へ。オ、襲名を祝う幕。ティファニーからだ。日本画家・大河原典子さんの作品。素晴らしい!
今日のお席は、桟敷・東4の1番。隣が空席だった。ゆったり座る。
一、元禄花見踊(げんろくはなみおどり)
出雲の阿国:尾上右近
名古屋山三:中村隼人
元禄の女:大谷廣松
同:中村莟玉
同:中村玉太郎
元禄の男:市川男寅
同:中村歌之助
同:尾上左近
タイトルに「元禄」と付いているが明治になってから創作された。1878年(明治11年)6月7日、新富座の開場式で初演された。新富座は中央区新富2丁目、京橋税務署、都税事務所がある辺り。三代目杵屋正次郎・作曲。明治20年に明治天皇の御前で演じたのは、市川團十郞(九世)、尾上菊五郎(五世)、市川左團次(初世)。華やかな舞台。元々、歌舞伎の始まりは、出雲阿国(いずものおくに)と名古屋山三郎(さんざぶろう)だが、謎に包まれている。24分という舞踊舞台。華やかなまま、あっという間に終わる。
二、菅原伝授手習鑑
<車引(くるまびき)>
梅王丸:尾上丑之助改め尾上菊之助
松王丸:中村鷹之資
桜丸:上村吉太朗
杉王丸:中村種太郎
藤原時平:中村又五郎
六代目・尾上菊之助は梅王丸を演じる。父と祖父は桜丸を演じた。もう一人の祖父・中村吉右衛門丈は梅王丸を演じたのだ。継承されてますねぇ。右から出てきた又五郎の孫・9歳の中村鷹之資丈は松本幸四郎の型。襦袢に松の模様。こちらも楽しみな坊ちゃんである。
<寺子屋(てらこや)>
松王丸:尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎
武部源蔵:片岡愛之助
千代:中村時蔵
春藤玄蕃:中村萬太郎
涎くり与太郎:澤村精四郎
百姓吾作:片岡亀蔵
戸浪:中村雀右衛門
園生の前:中村魁春
菊五郎丈の松王丸は、昨年(2024年)3月に観た。それ以来。楽しい始まり。寺子屋でワイワイと喋りながら文字を書く子供達。寺子屋をいとなむ武部源蔵は、道眞の息子、菅秀才をかくまっていることが露見し、菅秀才の首を討てと迫られる。菅秀才の首が本人のものか確認する役目は、その顔を知っている松王丸。寺子屋に、いかにも品格のある男の子が新たに入学してきた。その子を身代わりにする。松王丸は、その首をみて「菅秀才に間違いない」と確認して 立ち去っていった。身代わりとなった子供の母親が息子を迎えに来る。その女性は、松王丸の妻、首を斬られた子供は 松王丸の子供だったのである。源蔵夫婦も涙しながら、松王丸夫婦と香をたき、小太郎を野辺送りにする。悲しい話だ。
三、お祭り(おまつり)
鳶頭:片岡仁左衛門
芸者:片岡孝太郎
鳶の者:坂東彦三郎
同:坂東亀蔵
同:中村隼人
同:中村歌之助
手古舞:中村壱太郎
同:中村種之助
同:中村米吉
同:中村児太郎
お祭りは、赤坂「山王日枝神社」の山王祭の風景を描く。申酉(さるとり)は山王祭を指す。仁左衛門丈がカッコ良い!孝太郎丈は花道から芸者姿で登場。華やかで美しく、爽やかな気持ちになりながら舞台は終わる。
イヤホンガイドが「2階に展示がある」と話しているので行ってみる。が、上りのエスカレーターに乗ろうとしたらスタッフさん(女性)に止められる。「もう外に出てください」って。エエエエエ、そんなぁ。すぐに帰りますからと強引に上がる。すみません。しかしながら2階に上がると人がいっぱいいるじゃないか。皆さんも写真に収めたりしている。では、私も撮影を。
右から【小道具】番傘(弁天娘女男白波)、【小道具】振り鼓(京鹿子娘道成寺)、【小道具】中啓(京鹿子娘道成寺)。