日: 2023年11月23日
歌舞伎座・2023年11月 歌舞伎座新開場十周年/吉例顔見世大歌舞伎(昼の部)
祝日の本日、歌舞伎座(昼の部)でございます。まずは「東銀座駅」を降りてすぐの、いつもの場所でパチリ。
今年も「坂東玉三郎カレンダー」を買いました。ホホホ。3,000円なり。
「鳳凰丸が染め抜かれた櫓」は「顔見世」の前に「櫓揚げ」が行われるそうです。知らなかった。
歌舞伎座の中に入ると「花道が2つ」出来ている。これは面白そうだ。今日のお席は桟敷「東5の2番」。今日も大入りです。
青木豪・脚本、宮城聰・演出、極付印度伝
マハーバーラタ戦記(まはーばーらたせんき)
(序幕 神々の場所より大詰 戦場まで)
(現代の映画、演劇を席巻するインドエンターテインメントの源流が歌舞伎座に帰ってくる!)
迦楼奈(かるな)/シヴァ神(しん):尾上菊之助
太陽神(たいようしん):坂東彌十郎
仙人久理修那(せんにんくりしゅな):中村錦之助
帝釈天(たいしゃくてん):坂東彦三郎
百合守良王子(ゆりしゅらおうじ):坂東亀蔵
風韋摩王子(びーまおうじ):中村萬太郎
汲手姫(くんてぃひめ):中村米吉
阿龍樹雷王子(あるじゅらおうじ)/梵天(ぼんてん):中村隼人
納倉王子(なくらおうじ):中村鷹之資
我斗風鬼写(がとうきちゃ)/ガネーシャ:尾上丑之助
鶴妖朶王女(づるようだおうじょ)/ラクシュミー:中村芝のぶ
沙羽出葉王子(さはでばおうじ):上村吉太朗
森鬼獏(しきんば):尾上菊市郎
森鬼飛(しきんび):上村吉弥
道不奢早無王子(どうふしゃさなおうじ):市川猿弥
亜照楽多(あでぃらた):市川権十郎
羅陀(らーだー):市村萬次郎
多聞天(たもんてん):市川荒五郎
大黒天(だいこくてん):坂東楽善
那羅延天(ならえんてん):尾上菊五郎
市川荒五郎さんは市川團蔵さん休演につき出演されている。
イヤホンガイドは芝居の少し前から始まる。「江戸三座(中村座・市村座・森田座)が賑わっている中、11月は芝居世界の正月。ここで「独占契約」が交わされる。1850年代に変わるまで、それが続いた」そうだ。
その顔見世に相応しい壮大なスケールの「マハーバーラタ戦記」は2017年に続いて2度目の上演だそうだ。インドの有名な話。しかしながら日本語訳はまだされていない。
昨年が日印国交樹立の70周年。今年は71年目に当たるそうです。
「マハーバーラタ戦記」はとても長いお話で、どこを切り取って歌舞伎にするかは一番苦労した点と菊之助さんはYouTubeで語っている。
「マハー」は「偉大な」、「バーラタ」は「バラダ族」。全てが詩で出来た劇。「対決シーン」が見どころとイヤホンガイドが説明してくれる。
初めのシーンは神々が集うシーン。金の豪華な衣装と舞台。中央には菊五郎さんがいる。そこは「神々の世界」。神々は人間界を見下ろし、争いを繰り替えす人間たちを嘆いている。そんな中、人間界に救いの手を差し伸べたのは太陽神。汲手姫(くんていひめ)に子を授ける。その子が「迦楼奈(かるな)」。しかし、その子をガンジス川に流してしまう。
帝釈天もまた汲手姫に子を授ける。その子が「亜照楽多(あでぃらた)」。
序幕は1時間32分。たっぷりだ。昼食は12時半頃。お弁当は「マハーバーラタ戦記弁当」2,200円。「尾上菊之助 好み」と書いてある(^ー^)。
「黄色いご飯」はカレー味。インドらしくて面白い。美味しいです。
二幕目は1時間。今日は最初からコーヒーを飲みながら観ている。
都では百合守良王子(ゆりしゅらおうじ)、風韋摩王子(びーまおうじ)、阿龍樹雷王子(あるじゅらおうじ)、納倉王子(なくらおうじ)、沙羽出葉王子(さはでばおうじ)ら5人の王子と鶴妖朶王女(づるようだおうじょ)との王位継承争いが勃発。武芸大会が開かれる。
花道が2つだとスケールが大きい。こちらにもドドドドドと役者さんが駆けて来る。凄い。
三幕目は1時間3分。
同じ母を持つ2人が争うとは。そして最後は・・・。芝居のラストシーンは最初と同様に神々が集うシーン。尾上菊五郎、菊之助、丑之助が舞台に並ぶ。拍手喝采。幕が降りて、もう一度、幕が上がる。大拍手!
いやぁ〜、このお芝居はスケールがデカい。これは通し狂言ですな。やっぱり。これからも演じて欲しい作品です。凄いわ。