「読書」カテゴリーアーカイブ

読書:田原総一朗の聞き出す力

「田原総一朗の聞き出す力」田原総一朗・著。
田原総一朗の聞き出す力

田原さんを知ったのは1980年代初めの「トゥナイト」というテレビ番組。「トゥナイト」は深夜の人気番組で、曜日によって特色が異なった。遅い時間帯なので軽いネタが多かったように思うが、田原さんのコーナーは政治を取り上げていて硬派。そのうちに「朝まで生テレビ」が始まり、そうこうするうちに「サンデープロジェクト」が誕生した。ずっと見ていた。

1980年代、私はフリーターだった。「政治がどうの」というよりも、明日の生活が大変だった。呑気な平和ボケの私に、田原さんが取り上げる政治ネタがおもしろくて、「へー、そういうことが、この日本で、そして世界で、起きているんだ」と気づかされた。

この本には田原さんがサンデープロジェクトなどで取り上げた場面が数多く出ている。9割方、覚えている。田原さんの番組がきっかけとなって総理が退陣した記憶もある。「これじゃ総理はこの番組には出たくないだろうな〜」と思って見ていた。

田原さんの本は「私たちの愛」に続いて2冊目。「私たちの愛」は再婚された奥様とのことを書いた本。

読書:ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル

「ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル」野口 悠紀雄・著。
ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル

うわっ、これ、おもしろい。
第1部:19世紀のカリフォルニアで起きたゴールドラッシュ、第2部:鉄道王リーランド・スタンフォードによるスタンフォード大学の設立、第3部:シリコンバレーの起業家たちとIT産業の発展、という流れになっている。

19世紀、ゴールドラッシュで大富豪になった人達は、意外にも「金」で儲けてない。西部に流れてくる人達に必要なものを、先に買い占めておいて高く売る。先見の明とタイミングの良さで大儲けをする。ところが、大儲けをした人が最後まで幸せかというと、またそうでもなかったりする。そのお金で次の仕掛けをして、一文無しになってしまったりするわけだ。

さらに、、、大富豪になって幸せに生きた人達の中でも、後世に名が残っている人はほとんどいない。大学を創設したスタンフォードなどの限られた人だけだ。それはほんの150年ほど前の話なのに。

当時と「今」は似ている点が多い。アメリカでは、新しいIT企業が出来ては消えていく。そのほとんどがスタンフォード大学を中心としたシリコンバレー界隈の話だ。そういう土壌が作られたのは、19世紀のゴールドラッシュのおかげだ(それまで、その地には何もなかった)。

著者の野口さんは、日本への警笛を鳴らしている。19世紀のアメリカでは東部からカリフォルニアに向かうにはは荒野を越える危険な旅だった。日本から船で向かった方が楽だったのではなかろうか。けれども当時の日本は鎖国で、海の向こうで何が起きているのか知らなかった。もしくは知っていても、日本とは別世界の話だったろう。

では、21世紀の現代はどうか。海の向こうの話はおもしろいほど伝わってくる。けれど日本の、私達の動きはどうか? 新しい産業を生み出すパワーはどうか? いろいろと考えさせられる本だ。

読書:愚直論

「愚直論-私はこうして社長になった」樋口泰行・著。
愚直論

日本ヒューレットパッカード社長になった時に書いた本。現在はダイエーの社長。ハーバード大学でMBAを取得した超エリート。

こういう人とアタシでは、頭の出来が違うわい、と思って諦めたくなるが、ところが、樋口さんも「英語」に苦しみ、アメリカでは死にものぐるいでがんばったことを隠さずに書いている。転職した後の「ボストンコンサルティング」では、寝ずに働いて倒れたこともある。こういう人も、これだけ努力をしているんだと思うと、私などは、なーんにも努力してないよなー。

樋口さんのえらいところは「あきらめない」でがんばる姿勢。「逃げ出さない」こと。
大学卒業して入った「松下電器」では、上司から「T字人間になれ」と教わる。「すなわち、T字の縦棒(強みとなる領域の深堀り)と横棒(幅広い知識や人脈)をバランスよく伸ばすことが社会人としての成長につながるという考え方だ。」いい言葉です。

樋口さんはアップル社に在籍したこともある。Performerの担当などをしていたようだ。

最近の姿はダイエーの店頭で林会長とともにお客様を相手にしている姿だ。林さんのフレンドリーな態度と樋口さんのどこかぎこちない態度のコントラストがおもしろいなーと(おもしろいとは失礼だけど)思ってみている。

こういう人達が支えているのなら、ダイエーという会社は立派に再生していくのかもしれないと思う。

読書:9タイプ・コーチング

「9タイプ・コーチング」安村明史・著。
9タイプ・コーチング

「EC=エニアグラムコーチング」とは、相手の気質に合わせたコーチングのスキルである、と書いてある。人は大きく分けると9つのタイプがあり、それに応じたコーチングをしていくことで、活き活きと生きていくことが出来る、としている。

さて、私は何タイプか?
こちらに「エニアグラムタイプ診断」(アンケートのようなもの)がある。
アンケートに答えるようにチェックを付け、最後にメールアドレスを入力すると、タイプと「注意点」などを書き添えたメールが送られてくる。自動的にメルマガにも登録されるようだ。
やってみた。えっ、意外。。。そうだったの?

読書:ロウアーミドルの衝撃

「ロウアーミドルの衝撃」大前研一・著。
ロウアーミドルの衝撃

大前氏の本は2冊目。これはおもしろい。
二極化が進んでしまった日本。その大半はロウアーミドルという中流の下の階層である。けれど「ロウアーミドルが多いのが悪い」ということでもない、という発想の転換。収入が減ったとしても、物価が安くなれば、それは結果としては変わらないのだ。
それよりも、「大きさがそろった苺を買う」という日本人の、妙な慣習を捨て去ることで、物価はさらに下げられる。日本は収入が下がったとはいっても、世界的に見れば高収入である。日本人一人ひとりが改革者になるべきだと言う。

現在の政府に対して「古いものを壊すだけでは、新しいものは生まれない」と言う。「小泉さんを批判していない」としつつも、そこに足りない点をあげる。
「21世紀は、国よりも地方、地方よりも企業、企業よりも個人が主導権を取る時代なのだ」
そして、「次期首相に物申すべき4つの核心」をあげている。
大前さんが政治にたずさわったら、どのように改革をなすのだろうか?見てみたい、と思った。